このたび大家さんの計らいにより、部屋にエアコンが取り付けられました。このアパートに越してきて3年、扇風機とうちわで乗り切ってきた夏を思い出すと何とも切ない気持ちになります。

業者には、工事日なら今日が都合が良いことは事前に伝えていたんですけれども、「こちらの都合も確認した上で再度ご連絡を・・・」と言われたきり連絡が全く無かったので、今日は来ないものと思っていたら昼食を食べている最中にいきなり来やがった。

用足しを終えて帰宅をした際に、アパート前に業者のトラックが止まっていて作業員たちが色々と準備をしていたから「おや?」とは思っていたんですけれども、まさかウチだとは。

業者が来る際は、何だか一人だと気まずいから、今日は仕事が休みだと分かっていた母親にもアパートに来てもらおうと思っていたのに、急に来たもんだから結局は一人で沈黙していたわけです。

本を読むにもドリルの音で集中できないし、ネットでドラマを見ていてもブレーカーが何度も下がって「すいません・・・」てな感じで、だから何も出来ずに沈黙していました。

だけど、いま思えば母親には来てもらわなくて正解だったかも知れない。ワンルームですし、工具を広げるやら家具を移動するやらでとにかく狭かったのです。母親が来たところでベッドの上で正座をしているしかなかったんじゃないかなあって。

というわけで、お気に入りのポスターの上に取り付けられたエアコンです。大家さんと業者の方々に感謝ですね。いくら仕事とは言えど、やってもらうのが当たり前だとは思えない。

まだ年若そうなアンちゃんたちが手掛けてくれたんですけれども、弟もこういう仕事をしておりますゆえ何だか他人事に思えなくてですね。

だけどまさか一生懸命作業をしている傍らで「私の弟もこういう仕事をしていて、だから、その、大変ですよね頑張ってください」なんて声をかけるのもどうなんだろうと思い、ただ沈黙を守っていました。