私は中国の、どこか町を歩いていました。横断歩道を渡っている途中で歩調が合わない老人を追い越したときのことです。背後から「目上の者を追い越すとは何と無礼なことを」という怒鳴り声が聞こえてきたので、驚いて振り向くと中年の女がこちらに銃口を向けていました。

私は得体の知れない集団に取り囲まれると、無理矢理に背中を押され人気の無い路地裏へと連れて行かれました。私はそこで、何か思想のようなものを教え込まれたのです。「私は日本人だ、ただ旅行に来ているだけ、そんなものは知らない、早く帰して欲しい」と必死で解放を乞うも、なかなか取り合ってはもらえませんでした。

私が拒み続けていると、相手はタブレットのようなものを持ち出して、裸で拷問を受けて泣き吠えている女の映像を見せてきました。「私たちの言うとおりにしないと、お前もこうなるぞ」と脅され、私は気を失いました。最終的には無事に日本に帰還することが出来たものの、教え込まれた思想に完全に洗脳されていた私は家族を殺害し、逃亡することになったのです。

という、よく分からない内容の夢を見ました。単なる夢の話ではありますけれど、これこそが長いあいだ自分が中国に対して抱いてきたイメージそのものなのです。

彼らは現実にチベットやウイグルに対して残酷、卑劣なやり方で侵略を繰り返してきました。いつか日本にも侵略してくるのではないかと、そんな不安が常に私の心に暗い影を落としているのです。

と言いながら、こんなポスターを購入してしまいました。輸入品のレプリカです。中国は嫌いですが、女性は好きです。おすすめの中国映画は「ラストコーション」。



先日、母親と映画「ライアの祈り」を観に行きました。八戸市が舞台のこの映画、はじめ母親が観たいと言い出して私はついでの気分で同行をしたのです。ところが、いざ映画が始まるや母親は居眠り。ついでのつもりで観ていた私の方が最後には熱くなっていたという有り様でした。

私の母親は、どこへ行っても座れば眠くなる体質の人でして。バカ笑いをしているかと思えば、数秒後にはもう寝ているのです。幼い頃からそういう体質だったそうです。本当に可愛い人なんですよ。母親という感じがしないばかりか、たまに自分の子供のように思えてくることさえあるほどです。

「ライアの祈り」は思いのほか素晴らしい映画でありました。思いのほか、と言うと大変に失礼ではあるのですが、正直あまり期待をしていなかったのです。しかしそれは見事に裏切られました。地元が舞台だから感動をしたのではなくて、やはりストーリーに感動をしました。

土偶も出てくるし、きっと好きな人は好きなマニアックな話なんだろうと思っていたのですけれど全くそんなことはなくて、大人の女性のリアルが、シンプルなんだけれどもストレートに描かれておりました。

主人公が抱えていた思いは私自身にも通じるものがあり、とても共感できましたし、観た後でもしばらく余韻が残る映画でありました。

それにしても、ふだん歩いている町が実際に映画の舞台背景として出てきますと逆に実感が無いものです。知っているんだけれど知らないような。