先日、何だったかの番組で途中BGMに「アシタカせっ記」が流れて、不意に鳥肌が立ってしまった私です。久しぶりに聴きましたが、とてつもなく壮麗で神秘的な曲ですよね。後にさっそくネットで落としてUSBに入れちゃいました。

サントラって凄くいい。想像する風景も、人物も、またシチュエーションも全て自分次第なのがいい。30代になってからは特に、何かしらのサントラを聴いていることが多くなったような気がします。

ついでに、むかし遊んでいた懐かしいゲーム「ゼルダの伝説・時のオカリナ」を思い出してそのBGMもゲットしまくりました。馬に乗って平原を走り回るのが大好きで、それが好きすぎて、それしかしていなかった青春のゲーム。全クリしたのは弟だけであった。




もう長いこと会えていなかった親友に、先日ようやく会うことができました。記憶の限りで8年近くは会っていなかったんじゃないかと思う。

久しぶりに会いましたが互いの触れ合いに何ら変わったことはなくて、相変わらずオナラはするし、げっぷはするし、下品にゲラゲラ笑うし、ほんと何も変わってはいませんでした。

彼女とは高校入学当初からの付き合いで、私が苦しんでいた時期にずっと傍にいてくれた人です。同じくバンプオブチキンのファンでしたので、社会人になってからも一緒にライブに行ったり、ドライブに行ったり、酒を飲んだりと、心底から苦楽を共にしてきた唯一の人。

20代も半ばに差し掛かった頃、今度は彼女が精神を患って定職に就けなくなってからは少しずつ関係がギクシャクし始めました。会いたいけれど会ってはいけないような気がして会うことを避けるようになり、勇気を出して誘ってみても体調不良で断られることも増えて、私からも距離を置くようになったんですね。

会うことがなくなっても、彼女からは日々うまくいかないことへの不安や不満が綴られたメールと、また時には夜中でも電話がかかってきたりして、はじめは熱心に対応をしていた私も次第に心のバランスが崩れていき、彼女にとっての自分の存在位置が分からなくなって、いつしか心にぽっかりと穴を持つようになりました。

この数年間、旦那さんから離れようとしたことが何度とあったけれど、彼女から離れようとしたことも実は何度もあったんです。

だけど、自分が苦しんでいた時に寄り添ってもらった恩も感じていたから、それはやっぱり出来ませんでした。心の穴は埋まることがないまま、彼女から届くメールを読む日々が続きました。

そんなある日、私が結婚して越してきたところでお互い家が近くなりましてね・・・

以前は車で1時間近くかかっていたのですが、現在は20分くらいで行けるようになったんです。なんか、あまり深く考えないで「近いうちドライブに行こうよ〜」と言ったら、「おお行くべ〜」と返ってきて、あっさり再会を果たしました。

連絡こそ取り合ってはいたけれど実に会うことはなかった空白の長い年月のあいだに、まあお互いいろんな経験をして、それぞれの場所で闘っていたんですよね。「死にたい」と言われたことも何度とあったけれど、死なずに生きてくれていることに感謝している。

久しぶりに会って、「お前なんだか雰囲気が変わったね。穏やかになった」と言われました。これは母親にも言われていたことでした。「顔つきが柔らかくなった」と。

え、昔どんなだったの?みたいな・・・

たぶん、若い頃は独りよがりが過ぎたんでしょうか。母親の闘病をきっかけに人間は一人では生きていけないことを実感して、自分の内面を解放したことが大きかったのかも知れない。

それ以来ね、親友に対しても半ば割り切ったというか、どうあれ生きてくれていれば良いと思うようになったところもあったんですよ。

今回、私は一つ学んだことがあって、本当の友達というのは、実に会うことは無くても互いの心に常に存在している人のことを言うのではないかと思いました。実に会って友情を続けることは簡単なんですよ。会えなくても関係を続けることが難しいのであって、それでも最終的に続いているのが本当の友情なのではないかと、そう思いました。

「友達」の定義とは、これもまた人それぞれです。関わりが深い人だけを友達あるいは親友と呼ぶ人もいるし、ちょっと往来があればそれだけでも友達と呼ぶ人もいます。私は、後者を友達と呼ぶことはまず無いですが。

もし、同じ状況の渦中にあって悩んでいる人がいたら私は伝えたい。その人との縁を自ら切るようなことは絶対にしないでほしい。そのとき完璧に向き合うことは出来なくても、だけど離れないでほしいのです。またいつか、笑って再会することがあるかも知れないから。

離れてしまうと、相手を傷つけるばかりでなく、ゆくゆくは自身にも深い後悔と心の傷を残すことになると思う。相手が弱っている時であるなら尚更、ただ話に耳を傾けるだけでも良いので、離れてはいけないのです。




いつになく深々とケツメイシの「トモダチ」を聴いています。高校時代もよく聴いていた曲であった。今も変わらず花鳥風月と、この曲がケツメイシの中では特に好きですね。