話題:小説の書き方

さて、【話題書き】“小説の書き方”と云う事ですが…


一口に“書き方”と云いましても、そこには実に多様なアプローチの方法があるものと思われます。

まずは、「パソコンで書く」と「手書きで書く」に分かれますし、後者の“手書き”の場合は更に「右手で書く」と「左手で書く」に細分化されるはずです。

前者の“パソコンで書く”にしても「ローマ字入力で書く」「かな入力で書く」に分かれる訳でありまして‥

やはり、“小説の書き方”は、人それぞれなのだと思います。

………

はい、判っております。【小説の書き方】と云うのは“そういう意味”では無い、と。

ところが、それを踏まえたとしても、やはり、“小説の書き方”は一口では語れないものがあるのです。

長編か短編か、小説の長さによって変わってくる部分もありますし、また、書こうとしているものが私小説なのかSF冒険活劇なのか、ジャンルによっても変わってくるでしょう。

内容に関しても、【テーマの設定】や【登場人物の設定】、【世界観の構築】、更には【修辞の問題】と‥多彩な観点が存在するので、やはりどうしても、それらの一つ一つを丹念に見ていく必要が出てくるのです。

一遍に全てを語るのは非常に大変。

そこで本日は、その中の一つである【ストーリーの作成】に、スポットを当ててみたいと思います。

“ストーリーを作成する”と云うと、何やら大変そうで思わず身構えてしまう方もいらっしゃると思いますが、実はそれほど大層な事ではありません。

勿論、内容の濃さなどクォリティーを考えれば、幾らでも困難足り得るのですが‥“取り敢えずはストーリーの形になれば良い”と云うのなら、さほど難しくはありません。

話の筋立てを【起承転結】に当て填めて考えて行けば良いのです。

【起承転結】。恐らく、この言葉を知らない方は居ないと思いますが…改めて説明させて頂きますと、

《起》―話の立ちあがり。

《承》―《起》を承けて話が動き出す。

《転》―《承》の流れが転じ、話の中にメリハリが生まれる。

《結》― 一連の流れが終結する。

とまあ、概ねそのような感じになるのでありますが‥個人的な視点で述べさせて頂くならば、《起》━場面(世界)が初めて提示されるが、この段階での“話のエネルギー”はまだ、ほぼ静止に近い状態…いわゆる“静止エネルギー”である。

例えば、果樹園の中に一本の林檎の樹があるとします。しかし、“起”の場面では、それが静止画として映し出さるのみとなります。


 
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