話題:あなたの自作小説


愛に説明はいらない。

夕陽の美しさに説明はいらない。

そして

不条理に説明はいらない。

よって…

「愛=夕陽の美しさ=不条理」となるのである。 

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第1不条理【衝撃の事実】。


ゲーセンとは“ゲータレードを飲む千昌夫”の意味ではなかったのか…

衝撃の事実に気付いた私が《UFOキャッチャー》で宇宙人の縫いぐるみを見事にゲットした瞬間…カチッ…突然、首が両脇から何やら硬い物に挟まれた。

?と思う間もなく、私の体は、そのままスルスルと上空に持ち上げられて行った。

首を挟まれたまま、視線だけ動かして見上げると、なんと、私の真上に巨大なUFOの姿があるではないか。

逆・UFOキャッチャー!!

そして、開いた底面のハッチから機内に格納された私は、案の定、白く光る円形の手術台にバンドで括りつけられてしまった。

この状況は…

間違いない!
私は人体実験の材料なのだ!

これから、金属製のチップを頭に埋め込まれ、記憶を消された後、放置プレイされるのだ!

しかし…

何故だ。これだけ人間が居るのに、何故、寄りによって私なのだ!?

もしかすると、私には特別な能力でも隠されているのだろうか!?

確かに…私は学生の頃、私は誰よりも高くスーパーボールを弾ませる事が出来た…もしや、それが?

すると…

私の心の叫びをテレパシーで受け取った宇宙人が、申し訳なさそうな顔で言った。

「イヤ…チョウド トリヤスイカタチ ダッタカラ…ソレダケ」


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第2不条理【緊急取締役会とモンキーバナナ】。 

ささくれ銀行からの不正融資疑惑報道を受け、深爪商事では緊急取締役会が開かれた。

会議の出席者たちは皆、一様に青ざめた顔をしている。

それも当然である。

もし、それが事実ならば、計上される損失は計り知れないものになるだろう。そして、一度失った社会的信頼を回復させるのは容易な事ではない。現役員が総退陣に追い込まれる可能性だって十分に有り得る。

会社の存亡が掛かる非常事態だ。

だが、息をする事すら躊躇われる程の張り詰めた空気の中にあって、常務取締役の一人だけが、何故か悠長に“モンキーバナナ”を食べながら会議に参加している…。

その不謹慎な態度を見た社長は、こめかみに血管を浮き立たせながら、怒りを抑えた口調で常務に声をかけた。

「猿渡常務。‥どうして君は、重要な会議の最中にモンキーバナナを食べているのかね!?」

常務は顔を上げながら答えた。


「いえ…本当は桃が食べたかったのですが、生憎売り切れだったもので…」


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