そうだ!こういう時は「古い詩と蔵出し写真」を使うのだ!

話題:空写真

皆様こんばんは。

印鑑の朱肉ケースとメンソレータムの缶。

形と大きさが、あまりにも似過ぎているとは思いませんか?

これは非常に怪しい。

もはや“肉ソレータム”といっても過言ではない‥

‥などと、強引に話をし始めた理由は他でもありません‥11月が今日で終わりだからです。

つまり。今年から1年が72ヵ月とかにならない限りは、今年も残すところ、所ジョージだと云う事です。

早いですねぇ♪

そして‥

スンゴイですねぇ♪

おやっ?

第1村人発見!


さて、そんなふうに無理やり話を推し進める理由も他でもありません…

今月は、何やかんや言いながら毎日1記事ずつ更新して来たからです。

つまりは連続更新中。

それが、月の末日にきて途絶えてしまうのは非常に悔しい。

せめて、今月はフル更新したい。

ところが、今日書くべき話のプロットはまだ固まっていないのです。

さあ困ったぞ!

いや‥話はちゃんとあるのです。


コンビニの入り口で地べたに座り込んでいる少年の頭に鉄琴を載せて、キンコンカンコン♪と、のど自慢で合格した時の鐘のメロディーを鳴らしたら、

パァ―――ン!!

と云う音と共に、少年の口から万国旗と鳩が勢いよく飛び出した話‥

とか

ジーンズの前ポケットの更に内側にある、“いまいち使いどころ”が判らない【小ポケット】には、実はエイリアンテクノロジーが隠されているらしいと云う話とか‥

しかし、これらを書ききるには残念ながら時間が足りない!

さーて、どうしたものか!?

その時、或るアイデアが私の頭に浮かんだのです。

「昔、コメント不可で書いたポエムと、いつか使おうと思って取っておいた写真を使えば良いではないか」と。

そんな訳で本日は、その2つをお届けしようと思います♪

なお‥写真は初登場なので良いとして、ポエムの方は旧ブログで読まれたと云う方もいらっしゃるとは思いますが‥そこはそれ、アレです。新鮮な気持ちで再び読んでみてください(笑)‥一応、加筆修正してありますゆえ( ̄∀ ̄)


あ、あと‥お返事やコメント等は、深夜から明日にかけて伺いたいと思います(^w^)


―――――――


『秋の任侠ポエム』



組長のハゲ頭に
赤トンボが
止まっている

頭(かしら)の
白いエナメル
シューズも
あかね色に
染まっている

秋‥
なんだな

そう

季節はいつも
こんなふうに
音もなく訪れる

凄腕の殺し屋
のように

サツのガサ入れ捜査
のように

ああ

どうして俺は
こんなに気持ちの良い
秋の日に

直立不動で
立っているのだろう

テストで初めて
20点を取ったのも
確かこんな
秋晴れの日‥

あの日、確かに
俺の世界は輝いていた



‥いつから俺はこうなった?



ハゲのトンボが
夕焼け空へ
飛びたったなら

男らしく
自首しよう

夏の終わりの道端で
誰かが落とした
十円玉を
ネコババしたのは
私です‥


秋のトンボが
思い出させた
子供じみた純情を

笑いたければ
笑うがいい




笑ったお前が
ハゲるのだ。




奥山に
紅葉踏みわけ
鳴くハゲの
声きく時ぞ
秋は悲しき



―――――――
大詩人【ヘロヘロぴょん太郎氏】による選評。


いやあ、素晴らしい!

このポエムを詠んだ男、絶対、グラサンをかけていると思う。

その“描かれざるグラサン”に、このポエムの類い希な価値があるのです。


―――――――

写真

『秋空の光陰』

 

夜の瞳に浮かぶ素猫。

話題:夜景

誰かの瞳が夜をとらえれば、映し出された瞳の夜を見知らぬ誰かが、そっと覗き込んできます。

憂いと安堵の小さな螺旋は瞳の奥へと静かに沈んでゆきました。

昨日と明日の小さな螺旋も瞳の奥へと音もなくゆっくり沈んでゆきました。

貴方と私の影だけが、2つの瞳の水面で螺旋を描く事もなく、いつまでも漂うように揺れています。


“夜が深まる”とは、こういうものなのでしょう。

“想いに耽る”とは、そういうことなのでしょう。 

そして

今夜も誰かの瞳の中を名前もない小さな星が、静かに流れてゆきました‥。


◆追記にプチこぼれ話


 
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無駄話のプロフェッショナル登場!

話題:みんな気にしないで聞いてくれ

あ、そうだ…

アメリカでは、朝挨拶する時に何ていうか知ってます?

え?

【Good Morning】だろうって?

私もずっとそう思ってたんですよ。

でも、それが違ったんです!

正しくは‥

オハイオございます♪(^o^)/

‥って言うらしいんです。


『‥‥‥』


‥あれれ。

この話、いまいちお気に召しませんか?

そしたら‥

一昨日の明け方の事なんですけど‥


知り合いの喫茶店オーナーから「いま、店に浅田真央ちゃんが来てるよ!」って電話があって、私まだ眠ってたんですけど、気合いで跳ね起きて店に直行したんですよ。

ほら、やっぱり‥プライベートな姿も見てみたいじゃないですか?

こう見えても私、アイススケートけっこう得意なんです。

幼稚園の時、初めてスケート場に行ったんですけどね‥あ、強羅(ごうら)ってとこなんですけど‥誰にも教わらずに、いきなり普通に滑れたんです。

凄いでしょ?

その時、自分でもそう思ったんです。

でもね…

滑れたのはいいんだけど‥止まれなかった!

で、そのまま壁に激突してしまったという‥。

‥あ、スミマセン。話がソレてしまいました。

で、浅田真央ちゃん見たさに眠い目をこすりながら、やっと太陽が昇ったばかりの喫茶店に入ったんです。

ところが!

店内を一通り見渡しても、浅田真央ちゃんの姿はどこにもない。

客は、ぼぉ〜っとした顔で窓際の席でコーヒーを飲んでる若い男だけなんです。

私はすかさずオーナーに言いましたよ。どこに浅田真央ちゃんが居るんだ!?って。

そしたらね、オーナーは「いいから、あの窓際の客に話し掛けてみろ」って言うんですよ。

ワケが判らぬまま、私は話し掛けましたさ。

“あ、どうも”

でも、男は何も言わない。

“今日は冷えますね”

これにも反応はなし。

“ここの店、よくいらっしゃるんですか?”

私が何を話し掛けても、男は一言も喋ろうとはしないんです。

無愛想な人だなあ‥って思ったんですけど、後でオーナーから話を聞いて納得しました。

あの男‥

名前を朝 黙男】(あさ だまお)っていって、朝は絶対に口を開かない町の名物男らしいんです。

その代わり、午前十時を過ぎた辺りからは、もうひたすら喋りまくるという‥。

で、そんな名物男が店に来てるから教えてやろうってんで、わざわざ電話して来たらしい‥。

いやあ〜

電話で“あさだまお”って聴いたから、私てっきり“フィギュアスケートの浅田真央ちゃん”だと思い込んじゃって‥

まあ、“思い込み”は怖いなあ〜って話です。


『‥‥‥』


あんれれれ‥

この話もお気に召さない。

困りましたねぇ。

それでは…


 
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タコ焼きを巡るハードボイルドなヤツらの物語(完結編)。

話題:妄想話

職業柄、どうしても“緊張した場面”に出くわすと目が離せなくなってしまう。

おまけに、先ほど話した信頼する部下が、何を考えたのか【703号室】にも盗聴器を仕掛けて来たせいで、室内の音声もバッチリ聴く事が出来るのだ。

それにしても‥

私は悩んでいた。

どうして二人は“あの事”に気づかないのだろう?

もちろん、警視庁きっての敏腕警部である私と比べるのは流石に酷まろカレーなのだが‥

いい加減、気付いても良さそうなものだ。

しかし‥

双眼鏡の中の二人は、やはり、微動だにせずに卓上のタコ焼きに視線を落とし続けていた。

‥伝えなければならない。

これは、国際指名手配犯を逮捕するのと同じぐらい重要な責務である。

だが‥

どうやって伝える?

既に手は打った。が、電話も宅配業者なりすましも失敗に終わった。

煮詰まってきた私は、気分を変えようと久し振りに【803号室】に双眼鏡を向けた。

すると!

【803号室】の窓に人の顔が見えるではないか!

私はすかさず、手配書の似顔絵と室内の人物の顔を見比べてみた。

目が二つあって‥
鼻が一つ‥
耳は二つで‥
口は横長の切れ込み状の形をしている‥

窓に見える顔と手配書の顔は、驚くほど酷似していた。

間違いない!!

ヤツこそが、国際指名手配犯【ヘリスタリポ・ペポポペペポポペール】なのだ!

↑(音読推奨)

タコ焼きが気になるところではあるが‥まずはヤツの逮捕だ。

私がトランシーバーに手を伸ばしかけた、その時‥

突如として、ある閃きが私の頭に「こんにちは♪」とやって来た。

私はトランシーバーで、待機中のSWATチームに告げた。

『SWAT!アルファ、ブラボー、突入スタンバイ!チャーリーは引き続き出入り口を固めて待機!』

「アルファ了解!」

「ブラボー了解!」

続いて‥

「あのぅ‥チャールズですけど‥なんか、聴きとりづらかったんで‥悪いけど、もう一度言ってくれます?」

『おっ、その声はラビットだな?』

「はい!ラビットであります」

『ちょうど良かった。いや、実はだな…お前には別の任務を与えたいのだが…』

「はい!何なりと仰有ってください!」

『では、頼む。お前はすぐさま屋上のアルファ部隊に合流して…』

私は、最も信頼する部下であるラビットに、こっそり“或る単独作戦”を命じた。

「了解しました!‥で、我々“チャールズ”部隊はどのように?」

『引き続き、マンションの出入り口を固めて待機せよ!』

「了解!出入り口を温めて待機します!」

『“温めて”ではなく“固めて”な』

「了解!かたあたためて待機します!」

『‥ま、いいか。あ、それと‥“チャールズ”ではなく“チャーリー”だから。いい加減覚えるように』

「了解!チャーリーズエンジェル、引き続き出入り口でかたたきしつつ待機します!警部!」

『肩叩きはしないで宜しい!…てか、警部っていうな…てか…お――い!勝手に通信を切るな――!』

…と云ったところで、既に通信は切られているので無駄なのだが。

兎に角、後はラビットに任せるしかない。

私は天を仰いで大きく一つ息を吐いた…。

2分後、ラビットから通信が入る。

「ラビットです、アルファルファチームと合流しました」

よし、これで準備は整った。

二つの作戦を同時に決行するのだ。流石に、かつてない程のプレッシャーが私を襲っていた。

全ては“突入のタイミング”に掛かっている。

だが‥

双眼鏡の中、国際指名手配犯【ヘリスタリポ・ペポポペペポポペール】はヘッドフォンで音楽を聴きながら、手のひらに載せたリンゴをぽ〜んぽ〜んと跳ね上げながら遊んでいる。

まだだ。

ヤツが窓から目を離した時が突入のチャンスだろう。

(早く窓から離れろ)

すると、私の念が通じたのか…ヤツはクルリと窓に背中を向けると、そのまま、部屋の奥へと歩き始めた‥。

よし!今だ!

『アルファは窓から突入!、ブラボーは玄関から突入!』

「アルファチーム、窓より突入します!」

「ブラボーチーム、玄関より突入します!」

「ラビット、窓からの方がカッコいいので、窓より突入します!」

『待て、ラビ…』


━━マンション【703号室】━━


二人は相変わらず、タコ焼きを挟んで対峙し続けていた。

それは正に“竜虎相討つ”と形容するに相応しい光景であった。

静寂と緊張の空間は、まるで、この部屋だけ時間が止まってしまったかのようである。

ところが!

男の額から流れ落ちた脂汗がテーブルの上にポタリと落ちた瞬間、部屋の時間は突如として再び流れ始めたのである。


ガシャ――――ン!!!


 
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タコ焼きを巡るハードボイルドなヤツらの物語。

話題:妄想話

或るマンションの7階のリビングルーム。

そこに、テーブルを挟んで一組の男女が向かい合う形で座っていた。

二人の間にあるテーブルの上には小さな皿があって、その皿の上にはタコ焼きが一個だけポツンと置かれている。

そして男女は共に無言で、恐らくは“最後に残った一つであろうタコ焼き”を真剣な眼差しでジッと見つめていた。

独特の緊張感に染まる部屋の中、男の視線が一瞬女に移るも、すぐさまタコ焼きに戻ると、女の視線も男に移ったが、すぐにまた元のタコ焼きに戻った。

(最後のタコ焼きをどちらが食べるのか?)

それは男と女の、静かなる心の戦いであった。

部屋の電話が鳴る。

しかし、二人とも受話器を取ろうとはしない。

それも当然である。

この状況で隙を見せる事は間違いなく“敗北”を意味するからだ。

そう云えば‥

剣道の試合で達人同士が向かい合った時、互いに“最初の一太刀”が出せない事があるという。

それは即ち、ギリギリの間合いで対峙している事の証しなのだが、この男女の場合も同様に、タコ焼きを境にギリギリの間合いで向かい合っていたのである。

そして、筋肉細胞にはスピードを司る【赤色細胞】とスタミナを司る【白色細胞】があるのだが、今この時に限っては、【赤色細胞】の数と活性度が勝負の明暗を分けると云っても過言ではなかった。

もちろん、脳からの送られてくる電気信号の伝達速度も重要である事は云うまでもない。

とてもではないが、今の二人には“受話器を取る”などという大それたアクションを起こせるだけの余裕など、脳にも筋肉にも存在しないのであった。

全ての神経は“来るべき瞬間”に向けて息を殺しながらスタンバイしているのだ。

その張り詰めた空気は、短距離走のスタートでの“ピストルが鳴る直前の瞬間”にも酷似していようにも思えた。

けたたましく鳴り響いていた電話のベルの音が止まる。

皆さんは、こう思うかも知れない。

「ねぇ、最後の一個食べていい?」

そんなふうに、相手に対して普通に聞けば良いではないか、と。

正直、私もそう思っていた。

しかし、世の中には様々なタイプの人間がいるし、その関係も様々なのだ。

私は、職業柄、その事をよく知っている。

恐らく二人は、そんなヤワな関係では無いのだろう。


すると今度は、二人の部屋の玄関のチャイムが鳴った。

だが‥

 
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