更新が停滞しておりますが…。


話題:更新停滞

メロスは走った。つられて、私も走った。でも、メロンは走らず坂道を転がっていった。

といったような感じで、現在、より早い復帰に向け、メロスと共に二人三脚でひた走っております。

ええと…何がどうなっているのかは…

出来事が熟成を重ね発酵し始めた…

三年後ぐらいにお話します(笑)

兎にも角にも…復帰まで今しばらくお待ち下さいませ。




その先には、きっと春が待っている。


話題:ハプニング



日に日に水も温み、日差しの色も暖かみを増して来ました。梅の花が散り、入れ替わるように桜の蕾が膨らみ始める。

穏やかに晴れた休日の午後、私は爽やかな風を体と心に感じながら自転車で走っていました。空も町も、花や木々も、すべてが春のリハーサルをしているような春色に染まりかけた古い目抜通り。あの曲がり角の先には、きっと春が待っている。そんな詩的な想いで私は軽やかに角を曲がりました。

ところが…。

曲がり角の先で私を待っていたのは春ではなく、制服警官の集団でした。

警官「すみませーん!ちょっと自転車の確認させて貰って良いですかー?」

嫌です…と言ったところで、聞いて貰えるハズも無いので、ここは素直に自転車を停めて降りる。

警官「今、自転車の防犯キャンペーン中でして…登録番号の方、確認させて頂きます」

縁日のお面みたいなぎこちない笑顔で警官が言う。もちろん、私はそれに従い、自ら氏名を述べた。この自転車は正真正銘、私の物なので、動揺は微塵もない。余裕のよっちゃんイカだ。

警官「はい、確認取れました。お忙しい中ご協力ありがとうございました」

私「いえいえ、お仕事お疲れさまです」

…そういう展開になるハズだった。

(本日二度目の)ところが…。

警官「ああ…これ、登録番号がかすれて消えちゃってるなあ…」

ナヌッ!?

私の無罪を証明する決定的な証拠が消えてしまっていると!?

突如として垂れ込める暗雲。私に負い目は全く無いが、世の中には冤罪というものも残念ながら存在する。そういう気持ちで眺めると、程よく錆びつき、前カゴが変形している私の自転車は、いかにも盗難自転車の風情に思えてくるから、何と言うか、人間の心理というのは不思議なものだ。

それにしても、これ、どうするのだろう…。家に戻れば、保証書の類があるかも知れないけれど、捨ててしまった可能性もある。うーん…面倒くさい事になったぞ。

(本日三度目の)ところが…。

警官「あっ、でも、何個か数字読み取れるな…」

どうやら、車体番号と防犯登録番号は全てが消えてしまった訳ではなく、ともに何個かの数字は辛うじて視認可能な状態で残されているらしい。

警官が無線機に向かって言う。

警官「ちょっと変則的になりますが、車体番号と防犯登録番号の数字を飛び飛びで言いますので、そこから確認が取れるかどうかお願いします」

なんか…パチンコでそこそこ熱いスーパーリーチを静かに見守るような…そんな心境だ。頼みます、当たって下さい。

そうして、どれくらい待っただろう。実際は二分程度のものだろうが、感覚的には二時間も待っていたような気がする。

結果は…無事に大当たり。

警官「確認取れました。お時間取らせてしまい申し訳ありません。では、お気をつけて」

と同時に、いつの間にか私の背後に陣取っていた、やけに目付きの鋭い別の警官がスッと離れてゆく。あっ…君、私の逃亡に備えて脱出路を塞ごうとしていたな。…全く、抜け目のない事だ。

何はともあれ、事態は順当な地点に着地をみせた。私は自転車のサドルに跨がると、再びペダルを漕ぎ始めた。

暖かな光を反射して町が輝いている。けれども、本当の春の訪れはどうやらもう少し先になりそうだ…。


【終】



妄想の無人島生活。


話題:妄想話


以前に、『無人島に流れ着く妄想をたまにする』といった話をした事がありましたが…実は、その話には少しばかり続きがあるのです

不慮の出来事により無人島に漂着した私は、先ず『何という事だ!無人島に流れ着いてしまった!』とショックを受け、しばし絶望的な気分に陥ります。

…もっとも、島に流れ着いた時点で“そこが無人島である”などと判るはずは無いのですが、そこはまあ、どうでも良いのです。砂浜に《無人島》と書かれた看板が立っていた事にでもしておきましょう。

そして、いつまでもショックを受けている訳にもいかないので、取り敢えず、島内の探索を開始します。救助を待つにしても、その間、この無人島で何とか生き延びなければなりません。その為に必要となるのは何と言っても水と食糧です。

そこで、水と食糧を求めて、漂着した海岸から無人島の中央を占める山の中へと移動します。変な動物や虫、食人花などに遭遇しない事を祈りながら、山の奥へと進むのです。

すると、小川を発見。小川と言っても人間の小川さんではありません。小さな川です。そして川の中に微生物的な生き物が居るのを見つけ、それが清流である事を確信します。どうやら、飲料水は何とか確保出来たもよう。取り敢えずホッと一息つきます。調子にのってメダカの学校も探しますが、残念ながら、それは見つかりません。

さて、次は食糧。食べられそうな果実のなる木を探し、鬱蒼と茂る森の中を山頂を目指しながら進んでゆきます。

すると…森がぽっかりと口を開けている不自然な場所に出ます。そこには見るからに妖しげな異形の建造物が!いつの時代に建てられたとも知れない遺跡のような石造りの建物。朽ちかけてはいるものの、どうやらそれは寺院であるらしい。

無人島に存在する廃墟と化した謎の寺院。妄想的観点からして此処を素通りする訳にはいかないので、当然、寺院の中に足を踏み入れます。辺りに立ち込めるかびの生えたような古い匂い。入り口の扉から続く通路の両側には動物とも人ともつかない異形の石像が立ち並んでいます。

すわ!邪教の寺院か!

もしかしたら私はトンデモない場所に足を踏み入れてしまったのかも知れない……。などと少し青ざめながらも、ここで立ち去ると妄想も終了してしまうので、先を進みます。

明かり取りの窓から差し込む太陽光のお蔭では寺院内はそこそこ明るく、探索に苦労はありません。因みに、入り口の扉は最初から開いている事にします。閉まっていても良いのですが、そうなると、閉ざされている扉を開ける為の謎解きが必要となり、妄想に使うカロリーが一気に跳ね上がってしまいます。気力と体力が十分でない時は、入り口の扉は初めから開いている事にしておいた方が無難でしょう。

妄想のスタミナが足りていれば、隠し部屋を見つけるなど寺院内でのイベントを増やすなど更に妄想を膨らませる事も可能ですが、ここは一先ず中途を割愛し、妄想の最終段階に進みましょう。


やがて私は、廃墟の寺院にはまるで似つかわしくない物体を発見します。

その物体の正体…。

それは、周辺の大気中に存在する分子と物体内に保存されている特殊な分子を使ってありとあらゆる料理を作り出す、神秘の古代機械なのです。

判り易いイメージで言いましょう。

目の前に扉の閉まった電子レンジがあるとします。中には何も入っていません。その電子レンジに向かって食べたい料理の名前―例えばオムライス―と言います。すると、レンジが作動。チーンという音と共に扉が開き、中からオムライスが出てくるという。つまり、機械に向かって料理の名前を言うだけでその料理が出現するのです。勿論、それは実際に食べられる本物の料理です。

とにもかくにも、これにて食糧の心配もなくなりました。無人島から脱出するのに何年、いや、何十年かかるのか判りませんが、水と食糧さえあれば何とかなるかも知れません。絶望的な状況に、一条の光が差し込みます。勿論それはヨード卵光ではなくて希望の光です。

ところが、喜びも束の間、この古代機械には一つ大きな問題が…製造されてから相当な年月を経ているせいで、機能が十分に働かなくなっているのです。具体的に言いますと…『現在、調理可能な料理は一種類のみに限定されている』…という事です。

古代機械に向かって私が何かしら料理の名前を告げます。例えば、幕の内弁当と。すると、この機械はそれ以降、幕の内弁当しか作れなくなってしまう。

無人島から無事に脱出するまでの間…もしかしたら数十年という時間を、私は一種類の料理のみで過ごさなければならない。これは由々しき事態です。もっとも、無人島に流れ着いた時点で既に由々し過ぎる事態な訳ですが、まあ、そこは良いでしょう。とにかく、私は“その一種類の料理”を決めなければならない状況になりました。

そして、実はそれこそが今回の妄想の核なのです。

『もしも、この先数十年、一種類の料理しか食べられないとしたら…果たして私は何を選ぶのだろうか?』

カレーライスか寿司か、はたまた、定食類か…。下手をすれば、一生、それだけを食べて過ごす事になるのです。これは悩みます。

私は何度となく妄想の中でこの事を考え続けましたが、いまだに結論は出ていません。何故なら…大体この妄想は夜ベッドの中でするのですが…考えている内に眠ってしまうからです。

もしも、この先、一つの料理しか食べられないとしたら…皆さんは何の料理を選ぶのでしょうか?

それがこの妄想の終着点です。

考えてみれば、そこが無人島である事や、廃墟と化した謎の寺院が登場する必然性はまるでないのですが…そこは妄想なので、特に問題はないでしょう。単なるオプションです。


【終わり】


余談……スマホは相変わらず不調なりf(^_^)



スマートフォンがスマートでない感じに。


話題:携帯のトラブル

スマートフォンの調子が芳(かんば)しくなくて困っております。それでなくとも、ここ数週間は個人的に何かと大変でバタバタしていたので…そこに来て、この端末の不調はけっこう手痛い(*_*)

思えば…去年もこんな感じで、たびたび画面がフリーズしたりブラックアウトしたりするようになって、一旦は回復したものの、突然電源が入らなくなり、最終的に基盤交換、全ての設定を一からやり直す羽目になったのでした…。

今回は、それだけは勘弁して欲しい…と心から祈る私でありました。

そうだ♪校長先生に会いに行こう♪
もしかしたら、スマートフォンも好調になるかも知れない♪

逆に婦長さんに会いに行くと、不調が長引く可能性も…。あ、今は婦長ではなく士長さんでしたか。

と、どさくさに紛れて駄洒落を放ちつつ本日はこの辺で…。

本日のNGワード『一度ある事は二度ある』


お返事等、遅れる可能性もありますので何とぞご了承下さいませ(。_。)φ

三者三様のアドバイス。


話題:妄想を語ろう


(朝のマンション。502号室と書かれたドアが開き、中からOL風の女性が出てくる)

(OL女性は自分の目を気にしているらしく、エレベーターに向かって歩きながらしきりに片方の目をこすっている)

(エレベーターの前には既にビジネスマン風の男性が立っており、二人は軽く朝の挨拶を交わす)

(不自然に目をパチクリさせている女性に、男性が「どうしました?」と訊ねる)

OL『なんか、目にゴミが入ったみたいで、なかなか取れなくて困ってるんです。大丈夫かな…』

(男性は理解したという風に頷き、気楽な感じで言葉を返す)

男性『たぶん大丈夫ですよ。人間の体には異物を排出しようという機能がありますからね。放っておけば自然に出て来るか中で溶けるかするんじゃないかな』

OL『…ですよね。有り難うございます』

男性『いえいえ、どう致しまして』

(ほどなく到着したエレベーターに二人が乗り込む。エレベーター内には既に一人、主婦らしき中年女性が乗っている)

(まだ目を気にしているOL女性に、主婦が「あら、目、どうかした?」と話し掛ける)

OL『目にゴミが入っちゃって。何とか取ろうと、もう二十分ぐらい頑張ってるんですけど…どうしても取れなくて』

(少し心配そうな顔をしながらも、いかにも世話好きらしい口調で主婦が言う)

主婦『あら、それは気になるわよね。目薬を挿すか洗面器に水を入れて、洗い流す方法が効果的じゃないかしら。もし不安なら、眼科に行ってみれば?ゴミぐらい直ぐに取ってくれるわよ』

OL『…ですよね。有り難うございます』

主婦『いいのよ。何か困った事があったら何時でも言ってちょうだい』

(やがてエレベーターは一階に到着。三人が降りる。ビジネスマン男性と主婦はOL女性に「お大事に」と一声かけ、先に歩き去ってゆく。OL女性は目を気にしながら歩いているせいで、いくぶん歩みが遅い)

(やがて、OL女性はエントランスホールを抜けてマンションの外へ。表の道ではマンションの管理人のオジサンが箒と塵取りを持って掃き掃除をしている)

(朝の挨拶を交わす二人。相変わらず目をこすり続けるOL女性に、管理人が「どうした?」声をかける)

OL『目にゴミが入ったみたいで…。なかなか取り出せなくて困ってるんです』

(それを聞いた管理人が渋い顔つきで言う)

管理人『ああ、それはタイミング悪かったね。ゴミ収集のトラック、さっき行ったばかりだよ。でもまあ、考えようによっちゃ、明後日までゴミは出せない訳だから、そんなに焦って取り出せなくても大丈夫だよ。明後日の早朝まで、そのまま目の中に入れとけばいいんじゃないかな』

OL『…ですよね。有り難うございます……一応』


【終わり】。


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