秋の街角は、似たもの同士が不意に出逢う‥そんな“奇遇の交錯点”です。
今日も今日とて、
街の片隅、似たもの同士が刹那の出逢いと別れを交わします‥
「ボンジュール♪」
「ボンジュール♪」
「おや？‥もしかして貴方も‥」
「と云う事は‥もしや貴方も？」
「はい。恥ずかしながら‥そっちの側です」
「それはまた、奇遇ですね♪」
「いやはや、全くです。本当、たまには“あっち側”の気分も味わってみたいものです」
「同感です。でも‥仕方ない事ですから」
「まあ‥そうですね。‥あっ、なんかお引き留めしてしまってスミマセンでした」
「いえいえ、お逢い出来て嬉しかったです。それでは、ご機嫌よう」
「ご機嫌よう」
「オ ルヴォワール♪」
「オ ルヴォワール♪」
もう二度と出逢う事はないのかも知れない。
しかし‥
深まりゆく秋の街角で、二つの小さな足音は、確かに、一瞬の静かな交錯を見せたのです。
貴方も、秋の街角で、ふと“気になる誰か”と出逢ったなら‥
その時は、微笑みながら「ボンジュール♪」と声を掛けてみてくださいね。
貴方と私の合い言葉‥『秋の街角でボンジュール♪』。
◆追記にプチこぼれ話
