話題:散歩中に。
今日の午後。
出先で少し時間が開いたので、(さてどうしようか)と考え始めた私は、ふと、此処から割と近くに和風庭園の様な造りをした公園がある事を思い出しました。
そこで、天気も良い事だしと、ぶらぶら散歩がてら公園まで来てみると‥(ほほぅ♪)‥何やら風景が、秋めいた感じの色彩に美しく染まっているではありませんか。
ここは一つ、写真でも…。ところが、元々そのつもりも無かったのでデジカメは持っていません。それで携帯のカメラを起動させながら、目に留まった物をパチリパチリと撮し始めます。
秋ならではの、枯れながらも燃え上がる色彩の情緒は、清々しくも独特の侘びさびを含んでいて、それは何処か、私たちの心の奥底にある遠い郷愁を、瞳を通じて静かに手繰り寄せてくるようでもありました。
さて、そんな折り‥
公園の池端に赤トンボが数匹、無邪気な姿で飛び回っているのを見つけた私は、何とかそれをフレームに収めようと試みました。
しかし、素早く飛び回る赤トンボを携帯で捉える事は至難の技。
私は念じました。
(頼むから、何処かに止まってジッとしていてくれ)
すると、私の念が通じたのでしょう。赤トンボはピタリと止まったのでした…
私の携帯の上に。
( ̄○ ̄;)
物理学上、携帯カメラのレンズを縦に構えた場合に、その垂直線上にある被写体を鏡なしで撮影するのは不可能なはず。
そして私は鏡を持っていません。
そこから導き出される、この後の私と赤トンボの運命はただ一つ。
黙って見つめ合う事だけ‥。
そして、よほど私の携帯の“止まり心地”が良かったのか、赤トンボは全く其処から動こうとしないのです。
黙って見つめ合う私と赤トンボ。
目と目で通じ合う。
ん〜〜 色っぽい。
…全然色っぽくない。
◆追記で更なるハプニング。オマケの写真も一枚。(^_^)v◆