話題:映画
ブルース・リーの映画を観たあと、完全に自らがブルース・リーになり切ってフン♪と鼻を鳴らしながら映画館から出て来る人がけっこう居ました。
同じように任侠映画を上映している映画館から、“なんちゃって高倉健さん”がぞろぞろと出て来る事もありました。
しかし、ゾンビ映画を観たあと、ゾンビみたいになって映画館から出て来る人はちょっと見かけた記憶がありません。
果たしてこの差は何処から来るのか?
いったい、ゾンビと高倉健さんの何処に違いがあると云うのか?寡黙という点ではさほど違いは無いはず。
…等と考える迄もなく、恐らくゾンビは憧れの対象では無いからでしょう。不戯けてわざとゾンビの真似をしている人は兎も角、映画館で《なり切り魔法》に掛かる為には、それが変身願望の対象でなくてはならない。まあ、そのようなところだと思います。
ところが、
スパイダーマンを観たあと、映画館を出て直ぐにビルの壁をよじ登ったり、ビルからビルへ飛び移ろうとしている人は見た事がありません。
スパイダーマンは変身願望の対象となり得るはず。
では、何故か?
それは物理的、能力的にかなり厳しいからです。
シベリア超特急を観たあと、棒読みでしか会話を行えなくなったという人の話もついぞ聞きません。
何故か?
マイク水野氏(水野晴郎さん)の持つ映画に対する情熱をコピーする事は誰にも不可能だからです。
シンデレラを観たあと靴屋に直行する女性。白雪姫を観たあと病院へ解毒剤を貰いに行く女性。猿の惑星を観たあと退化して猿に戻って映画館から出て来る人。ステキな金縛りを観たあと金縛りで映画館から出られなくなっている人。
当然これらも見た事がありません。
何故なら、“それはそれ、これはこれ”だからです。
つまり、私が何を云いたいのかといいますと…
いいますと…
えーと…
えいますと…
えーとますと…
えいとます…
ん?…エイトます?
…ハッ!
エイトマン!三( ゜∀゜)
……
つ、つまりはアレです…
答えは自分で見つけるもの 。
そういう事なのです。
この記事は何を云わんとしているのか?書いた本人である私がそれをお教えするのは簡単です。しかし、「能ある鷹は爪を隠す」、私は敢えて答えを伝える事はしません。そして、その代わりにこれから爪を切ろうと思います。何故ならば、「もっと能のある鷹は爪を切る」…そう、全てはそういう事なのです。
ふぅ…何とか上手く誤魔化せたぞ。