話題:文字や言葉


『泣きっ面にハチ兵衛』


悲しくて泣いている横で、うっかり八兵衛が、こちらを慰めようともせず、ひたすら幸福そうな顔で次から次へと料理を平らげてゆく様子を見せられると云う、馬鹿馬鹿しく過ぎて泣きたいのに泣くに泣けない状態を表す。

ここから発展すると

馬鹿馬鹿しさのあまり自然に泣き止んだところで、八兵衛の顔が突如、劇画調へと変化し、

「そう、それでいい。やまない雨がないように、とまらぬ涙もまたないのだ」

と、森山周一郎氏のような重低音ヴォイスで云ってくる事があるらしい。



――おまけ――


『泣きっ面にハチソン効果』


流した涙に含まれる電解質が大気中のプラズマと反応して生じた特殊な電磁波=スカラー電磁波が、涙を全て流し尽くして空っぽになった心=ゼロ地点に作用した結果、体の周囲に反重力エネルギーフィールドが形成され、そこで生まれた効果=ハチソン効果により、意図せず空中浮揚をしてしまう様子を表す。


〜おしまい〜。

(注)図鑑と云いながら、当然の如く“図”はありません。何故ならこれは…そう…世にも不思議なことわざ図鑑なのですから。