話題:連載創作小説


菜奈の家のキッチンには小さな押し開きの窓があって、外を覗けば狭いながらも可愛いらしい花壇のある庭が見えます。

その小さなキッチン窓。内側の下には、白いペンキで塗装された木製の“張り出し棚”がついていて、ちょっとした小物を置けるようになっているのだけれども‥

その僅かばかりの“張り出し棚”の上に、一輪挿しの細長い花瓶と並んで真っ白な陶器の紅茶カップが置かれているのです。

勿論それは、菜奈が置いたもの。

でも‥

他の紅茶カップやグラスは、ちゃんと食器棚の中に閉まってあるのに、どうして、その白い紅茶カップだけが窓の下などというヘンテコリンな場所に置かれているのでしょう?

ねぇ?

皆さん、気になりませんか?

窓辺にポツンと一つだけ置かれた白い紅茶カップのお話。

でも、それをお話しする為には、時間を現在(いま)から少しだけ‥

そう、3ヶ月ばかり巻き戻す必要があるのです…。

 

《続きは追記からどうぞ♪》

 
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