話題:詩



埋蔵金と

My 雑巾は

やはり別物

そう考えた方が

良いのだろうね。



カイゼル髯の紳士が

チョビ髯のバーテンに語る

お洒落な BARのお洒落な夜は

夜景がとても

ブルーズィだから


今夜だけ貴女に

カルピスを

ツーフィンガーで。


今夜だけ私に

青汁を

フィンガーファィブで。



「あちらのお客さまからです」

カウンターを滑って

メンソレータムが届く。



初恋の人は

顔の形が

ポーランドに

とても良く似ていて

ちょうど

ワルシャワの位置に

ホクロがあったの。


少し酔いの回った

孤独な女の口から

思い出話も飛び出して。


「乾杯…ワルシャワ条約機構に」

「乾杯…牛乳を拭いた雑巾に」

「乾杯…マントヒヒに噛まれた傷に」


そう云えば…

今宵もまた

ナントカ座のナントカ群が

誰かの心に降り注ぐらしい。

少し寂しい瞳の方が

流れ星は綺麗に映える

そんな宇宙の不思議を

貴女は知っているのだろうか…。



〜終わり〜。