話題:ごめんなさい

【改訂アーカイブズ】

あれは、そう…

かれこれ二十年近く前になるだろうか。

或る深夜、私が弟と二人で大量に借りてきた海外ドラマのレンタルビデオを観ていた時の事。

私はロッキングチェア(揺り椅子)に、片や弟はロングソファで横になりながらテレビの画面を眺めていた。

当然、横になる方が楽なので“座格”としてはロングソファの方が上で、ロッキングチェアはそれより一段落ちる訳だが、その格下の席に長兄である私が腰を下ろしたのには実は深い理由があった。

その理由は、このビデオ鑑賞会の基本コンセプトにある。

「朝まで12時間ぶっ通しで海外ドラマを観よう!」

それが、このビデオ鑑賞会のメインテーマだったのだ。名付けて【マラソン・ドラマ大会】。

何故、そのような過酷な事に私たちはチャレンジしたのか?

答えは簡単、私たちがアホ兄弟だからだ。

本題に戻ろう。私が下座に着いた理由、それは、明け方が近付いて眠気がピークに達した頃に“座席チェンジ”のタイミングが回ってくるように計算していたのだ。

12時間の半分、つまり6時間経過で座席をチェンジする取り決めは事前に交わされている。ならば、体力に余裕のある前半よりも、キツい後半に横になった方が得策ではないか。

そんな権謀術数が私にはあったのだ。

…と云うのは嘘で、単に私はジャンケンで負けたのだ。(←エイプリルフール クリア)

そして、私たちが選んだ海外ドラマは【ツインピークス】と云うタイトルで、その斬新さと難解さでのせいで、当時ちょっとしたブームになったサスペンス作品だった。

そんなこんなで、その、シュールな謎が渦巻くドラマを観始めた私たちだったが…


《続きは追記からどうぞ》♪
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