Welcome!東京散漫サマーランド。

いえ、別に東京サマーランドに来てはいないのですが…

セ・シ・盆のお盆で生活リズムが乱れただけでなく、生活メロディや生活ハーモニーも大乱調でありまして、例えるならば「ピアノを吹いて笛を弾く」と云った感じの全くもって集中力を欠いたオーケストラ状態な脳みそに只今なってしまっている訳です。

辺りを見渡せば、ポケ〜っとした人たちが放心の大行軍をしています。

もしや此処は、注意力散漫でポケ〜っとした人々―通称ポケもん―が集うと云われる伝説の遊園地、その名も[東京散漫ランド]では!?

と云う事で‥

嗚呼!早くも集中力が玄界灘の岸壁付近にまで達してしまいました!

仕方がないので、散漫なままに色々と書き飛ばしてみましょうか‥

【第1話・猛暑の蝉】

真夏なので当たり前ではあるけれど…

とにかく暑い。

毎日毎日僕らは鉄板の上で焼かれて嫌になっちゃうよん♪‥と云うぐらい毎日が暑い。

と言いながら、子門真人さんの髪型を思い出すと尚更に暑い。

それにしても‥暑苦しい夜を[熱帯夜]と呼ぶのに、冷たくて凍えそうな夜を[ツンドラ夜]と呼ばないのは何故だろう…

太陽に焼かれながら、そんな事をぼーっと考えつつ歩いていた昼日中‥
ミーンミンミーン♪
ジージージー♪
ツクツクホーシ♪ツクツクホーシ♪

様々な種類の蝉の鳴き声に混じって、

アツィーアツィー♪

と、未だかつて聴いた事の無い苦しそうな蝉の鳴き声を聴いたのです。

アツィーアツィー♪

すわ!これは新種か!?

有り得ない猛暑の日々に、さしもの蝉も暑さを感じているのだろうか?

鳴き声のする民家の庭の木を見上げると…

其処に居たのは蝉では無くて、植木職人のお爺ちゃんだった。

暑い〜暑い〜♪

日本の夏、近所の夏。

【第2話・早口言葉】


生麦!生米!生瀬勝久!!


(↑まあ、気にするな♪)


【第3話・モアベターな弟】

夜、キッチンから「ぶふぁーっ!!」と云う、只ならぬ声がしたので、何事か?と思いながら見に行くと…帰省していた弟が口から黒褐色の飛沫(しぶき)を噴き出していた。

どうやら彼は‥作り過ぎて余ってしまった素麺のつゆを入れていたマグカップを麦茶と勘違いしたらしい。

まさかのカツオ出汁(だし)攻撃(焼津産)。うふふ…濃いめに作っておいて良かった‥。

それにしても‥何ともベタな笑いを提供してくれる弟である。


【第4話・年号は語呂合わせで】


鳴くよウグイス‥
フランス革命!


いい国つくろう‥
アメリカ大陸発見!


よし、完璧。


(↑まあ、気にするな♪)
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親父ギャグは真夏の重力に回転する。

皆様、こん…

毎日、本当に暑いですね♪(*_*)

…にちわ♪

さて、サンドイッチ風なご挨拶も済んだところで‥ちょっと[梅宮辰男]さんの顔を思い浮かべてみて下さい。

そして、その顔が自分の顔のすぐ前、2センチメートルの距離まで急接近して来たところを想像します。

するとほら、体感温度がぐぐっと上がって、余計暑い感じになりましたでしょ?

では、ここで[葉加瀬太郎]さんと[パパイヤ鈴木]さんの髪型をリアルに思い浮かべて下さい。

そして貴方の両腕は、ボブ・サップと照英さんに両脇からがっしりと掴まれるのです。

ワオ!

体感温度が更に急上昇!


此処まで来ると、もはや赤道直下の暑さです。

‥と云う事で、

“赤道”で思い出した話を、軽く脚色しつつ致してみたいと思うのですが‥如何でしょうか?

え?

更に暑苦しくなるような話はやめてくれ‥ですって?

大丈夫です♪

“赤道”なんて殆ど関係ありませんから。

ではでは、その他愛もない話を始めましょう…

この前、さる人‥といっても猿人の意味ではないですよ‥に「重力と引力って何が違うの?」と聞かれました。

もちろん私は、天使の心をもって親切に『ググりなさい』と教えて上げたのですが、彼は「ググるって何?」と、とても現代人とは思えない発言をしたのです。

以下は会話形式で話を進めますね。


『いや、だから…ググるってのはグーグルで検索を掛ける事』

「えっ!検察庁で水中メガネを掛けると重力と引力の違いが判るのか!?」

『水中メガネはゴーグル!で、検察じゃなくて検索!』

「判った。つまりベーグルを焼きながら“水中メガネ”で検索すると、重力と引力の違いをビーグル犬が教えてくれる、と同時にゲーデルの不確定性原理をモーグルの上村愛子さんが…プシュー」

“プシュー”は、彼の頭から白煙が上がる音で‥こうなった場合、彼はもうダメなのです。仕方なく、私は重力と引力の違いを彼に説明して上げる事にしました。

『引力(万有引力)ってのは地球の表面に等しく掛かっている外側から内側(中心)に向かう圧力の事なんだけど…此処までは判るよね?』

「象印圧力鍋?」

『真面目に聞きなさい。で、重力ってのは、その万有引力から地球の遠心力を引いた物なんだ。OK?』

「つまりアレか?‥夏の街角で学生時代に好きだった人と偶然すれ違って、時を経て再び心が惹かれ愛が甦るも、相手はこちらに気付かず、こちらも声を掛ける事が出来ず‥何事も無かったかのように二人はまたそれぞれの人生へと戻ってゆく。夏の幻のような遠い日のときめきだけを残して…。つまり、“取り残された遠い日の想い”こそが重力だと」

『全然違うよ!ってか、何でそこで詩情を醸し出そうとする!』

「なるほど。詩情は禁物‥ってか?」

『それは“私情”』

「東京外国為替‥」

『市場』

「明日のシ‥」

『ジョー!‥それ、無理やり過ぎるだろ』

「立て!立つんだ!シシド‥」

『ジョー!って、宍戸錠さん全く関係ないから!』

「で、重力と引力って何が違うのよ?」

……

嗚呼!私の流す、この碧い涙で、アラル海を再び元の姿に戻したい!(┳◇┳)

『だ・か・ら〜…地球は自転してるせいで遠心力…つまり、内側から外側に押し出す力が働いてて、それは万有引力の外側から内側に向かう力とは逆向きにな訳だから…場所によっては地表に掛かる圧力の数値に差が出てくるでしょ。つまり、その差を考慮に入れた物が地球上の重力になるの』
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アンチ宇宙ウィルス大作戦(ノコッタ後編)。

『その通りです』

若き医学生議長が答えた。

「そしたら…ウィルスが宇宙から新たに飛来するのを防げれば‥れば‥レバ?‥おいどんはレバ刺しが食べたくなってきたでごわす」

『そうなのです』

「おお、ヤングブラッド議長もレバ刺しが食べたくなってきたのでごわすか!?」

「いや、レバ刺しの話ではなく‥新手のウィルスの飛来さえ防げば‥現存するウィルスは特効薬によって無力化され、やがては消滅するだろう‥と云う方の意味でごわす‥あ、ツラレて“ごわす”とか言ってしまった』

「なるへそでごわす。でも、そうなると‥私のレバ刺しは?」

『レバ刺しは‥後で届けさせます』

「ごっつぁんです!」

レバ刺しは兎も角、これにて議論の焦点は定まった。

如何にして援軍のウィルスが地球に到達するのを防ぐか? 全てはこの一点にかかっていた。

しかし、これこそは難題中の難題であった。

何せ、ウィルスは目視不可能であるし、その個体数も恐らくは天文学的数字である事は想像に難くない。

一体それをどうやって地球の外でブロックするのか? 幾ら討論を重ねても有効と思われる意見は皆無であった。

優秀なヤングブラッド君にとっても、話が宇宙科学や宇宙工学の分野に及べば流石に専門外とならざるを得ない。ましてや、力士に至っては土俵の遥か外の話である。

会議は完全に煮詰まり、夜食に用意されたチャンコ鍋もすっかり煮詰まって味が濃くなっていた。

(何か光明は無いものか?)

悩みに悩む面々の中で、誰より険しい表情を見せていたのが、この日のチャンコ当番である【匂和納豆】(におわなっとう)であった。

(煮詰まったチャンコ鍋を何とか元の味に戻したい‥が、水を入れると味の旨味まで薄まってしまう。かと云って、新たにダシ汁を追加すると全体の味のバランスを崩してしまう恐れがある)

それでも、【匂和納豆】は決して諦めない。何と云っても彼の持ち味はその“粘り”にあるのだ。


一方、鍋を見つめるチャンコ当番の横でヤングブラッド議長は、ウィルスの特性に関して昨夜新たに発見した或る一つの事柄について思考を巡らせていた。

昨夜、解決の糸口を探ろうと覗いた顕微鏡の中で、ウィルスが驚くべき動きを見せたのである。

なんと、ウィルス達がウニョウニョ動き出したかと思うと、整列し、文字列を作り上げたのだ。

このウィルスは人間の文字、言語を理解している!これは驚くべき事実であった。

その文字列がこれだ。

―かってにのぞくな!のぞきはほうりついはんです―

『勝手に覗くな!覗きは法律違反です』

明らかにヤングブラッド議長が顕微鏡を覗いている事を理解しての、ウィルス達の意志表示であった。

ヤングブラッドは、ウィルスの特性に一つの項目を追加した。

特性4[ウィルスには極めて高い知性があり、同時に法律を重んじる生真面目な性質を持つ]

『何とか、この新事実を事態打開の糸口とする事はは出来ないだろうか?』

…ヤングブラッド議長が、この事を会議で発表すると、連なる面々からどよめきが起こった。

だが…ウィルスが高度な知性を持っているとすると…逆に、それを阻止するのは、より困難なのではないか。

それが大方の意見であった。

【匂和納豆】も、チャンコ鍋を再び元の味に戻すのはかなり困難だろうと考えていた。

それぞれがそれぞれの立場で必死に闘っていたのである。

その時、会議室のドアをノックする音がした。

『どうぞ』

議長の言葉に、ドアが開く。立っていたのは郵便配達夫であった。

「速達で〜す♪」それは、現在、[新両国座布団病院]に入院しているピーター・ペペポロビッチ氏からの手紙であった。

ヤングブラッド議長が、文面に目を通す‥

こ、これは!!

そこには、ウィルスを阻止する為の“まさかの方法”が、蛇がのたくったような字―蛇歩体と云うのだろうか?―で書き記されていた。

ヤングブラッド議長は思わずウ〜ンと唸ると腕組みをした。

到底、こんなやり方でウィルスを防げるとは思えない…しかし、ほんの僅かながら可能性はある。他に方策が無い以上、残された道は只一つ。

決行か否か?

会議は評決に移った。

しかし、その結果はヤングブラッド議長に取って非常に残念な物となった。

賛成の7に対し反対が8‥僅か1票差で作戦はお蔵入りとなったのであった。

だが、此処に‥賛成派にとっての救世主が現れた。

速達を届けてくれた郵便配達夫のお兄さんが、

「私は‥試してみる価値があると思います」

と手を挙げ、賛成派に1票を投じたのである。

だが、これは同時に困った事態を引き起こす事にもなった。

賛成が8票、反対が8票と全くの同数となってしまったのだ。

メンバーの視線が、会議室の窓に集まる。窓の外では、ゴンドラに乗った中年のオッサンが鼻歌まじりにガラス窓の拭き掃除をしている。

それは即ち、最後の1票を持つ男の満を侍しての登場であった。

会議は、掃除人に対して窓越しに事情を説明し、賛成か反対かの何れかに1票を投じるように求めた。

いきなり、世界の命運が両肩にのし掛かると云うとんでもないプレッシャーの中に置かれた窓拭きのオッサンは、少し考えた後、窓ガラスに吹き付けた洗剤の白い泡に、指で[賛成]の文字を書いた。

そしてその評決を受けた会議はすぐさま、スペースシャトルを調達し、月に向けての打ち上げ準備を開始したのである。


シャトルの搭乗員には勿論、厳しい訓練を積み重ねたNASAの宇宙飛行士たち‥を差し置いて日本の力士たちが選ばれた。
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アンチ宇宙ウィルス大作戦(八ッケヨイ前編)。

〈ピーター・ペペポロビッチ氏かく語りき〉

つい先日、地球を襲った未曽有の事態―即ち、4年以上降り続く豪雨と地球に向かって飛来する氷惑星のクライシス―を【世界存続会議】が思いも寄らぬ奇策によって食い止めた事は皆さんの記憶にも新しいだろうと思う。

が、その際に“彗星の軌道を変え、地球衝突を回避せしめた作戦”については、後日に譲るとした事は覚えておいでだろうか?

その際、後日に譲る理由として「その作戦が実は以前にも一度使われた事があるからである」とも云った。

それでは、約束通り、その時の話をするとしよう…。



それは、先日の大作戦より遡る事およそ12年前…

突如として人類を襲った謎の現象に世界は困惑を深めていた。

その現象とは‥ふとした瞬間、何の予兆も無しに突然[肩甲骨がクイッ]となる‥そんな摩訶不思議な身体症状であった。


事の始まりは日本の両国国技館。

相撲史に残る大横綱と謳われ、前日には連勝記録を驚異の99にまで伸ばしていた【青汁王】(あおじるおう)が、平幕で格下の【飛布保津浮山】(ひっぷほっぷやま)に何とも不可解な黒星を喫したのである。

取り組み後の談話で【青汁王】は記者クラブの面々に、緑色の涙を流しながらこう語った。

『何だか急に‥肩甲骨がクイッとなってしまって‥力が入りませんでした』

肩甲骨がクイッと!!

意味が判らない。

皆は最初、立ち合いの際、頭を強打しせいで横綱の意識がまだ朦朧としているのだと思った。

しかし、この日を境に世界のあらゆる国のあらゆる人々の肩甲骨がクイクイし始め、人々は横綱の言葉の意味を知ったのである。

当然の如く世界は大混乱に陥った。それも当然‥何せ全く予測不能のタイミングで[肩甲骨がクイッ]となるのだ。落ち着いて生活出来る訳がない。

背中ばかりが気になって集中が切れる事により起こる小さなミスの連続は、やがて、その波及効果により世界全体の大きな綻びとなっていった。

勿論、人類もこの事態を黙って見ていた訳では無い。

すぐさまピーター・ペペポロビッチ氏をトップとする【世界背面会議】を立ち上げ、世界を破滅に導かんとする此の[肩甲骨クイッと症候群]に敢然と立ち向かったのであった。

メンバー達はそれぞれの肩甲骨をクイックイさせながら、連日連夜、対策会議を続けた。

その7日目、会議のメンバーで世界的な医学生でもあるヤングブラッド君から極めて重大な調査報告が上がった。

それに拠ると、どうやら[肩甲骨クイッと症候群]の原因は未知のウィルスであるらしい。

ペペポロビッチ氏はヤングブラッド君に向かって言った。

『よく頑張って原因を突き止めた。では、更に頑張って、何とか坑ウィルス薬を作ってくれたまえ』

それに対し、うら若き医学生は少し照れたような表情で答えた。

「それが…もう作っちゃいました」

世界人類を救う坑ウィルス薬の完成…と云うより“まさかの完成済み”である。

世界背面会議はすぐさま7千機のヘリコプターをチャーターし、世界のあらゆる場所にまで行き渡るように坑ウィルス薬を空中散布したのであった。

その際、責任感の強い横綱の【青汁王】もヘリのパイロットとして空中散布に参加した事は云う迄もない。

特効薬の効果は覿面(てきめん)で、以来、人々の肩甲骨がクイッとなる事はなかった。

(事態は集結した…)

ところが、世界背面会議が其の解散を決定しかけた時‥どうにも気になる報告がヤングブラッド君により持ち込まれたのであった。
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【夏の散文】チョコレートソーダの晴れやかな憂鬱。


チョコレートソーダなる飲み物の名を初めて聞いたのは何時の頃だったろう‥。

恐らくは小学生時分、そしてそれは、今日のような程よく晴れた夏の日であったように思う。

何の気なしに観ていたアメリカのカートゥーン(アニメ番組)に、それは登場したのだった。

如何にも“アメリカの少年”っぽい感じの男の子が町の駄菓子屋みたいな雰囲気の小さなカフェテラスのような店に入って、当たり前のような顔でチョコレートソーダを注文する‥そんな場面だったと記憶している。

番組は確か【スヌーピー】だったような気がするが、正直、それについてはあまり自信がない。でも、もしそうだとすれば、その男の子はチャーリー・ブラウンと云う事になるだろう。

兎にも角にも、それが、私と【チョコレートソーダ】との初めての出会いであった。

当時は私も少年で、大方の子供がそうであるように、チョコレートは大好きだし、ソーダ水も大好きだったので、当然、この【チョコレートソーダ】は、否応なしに私の心を惹きつけた。

チョコレートとソーダの取り合わせは、新鮮で、怪しくて、不思議で、微妙で‥どうしようもなく魅力的であった。

それで、何とかこの【チョコレートソーダ】なる物を飲んでみたいと、あちらこちらの店を回ってみたのだが、残念ながら、それは何処にも見当たらなかった。

当時は現在と違って輸入雑貨の店などは殆ど無かったのだ。

そんな感じで、憧れとも好奇心ともつかない気持ちを胸に抱いたまま、しばし時は流れ‥やがて私は【チョコレートソーダ】と巡り合う事になる。


やはり、それは夏と云う季節で、私は高校生となっていた。

手に入れたのは、恐らくはアメリカからの輸入品と思われる、缶入りの【チョコレートソーダ】だ。

私は缶のプルタブを、期待半分不安半分で引き上げる。

いや、正直に云おう…

期待10%、不安90%である。

チョコレートと炭酸の相性が良いとは、とても思え無い。それが不安に傾いた理由だ。

もっともそれは、例のスヌーピー(多分)のアニメで初めて【チョコレートソーダ】なる存在を知った時からずっと感じていた事で、

どう考えても、チョコレートと炭酸の相性が良い訳がない。

しかし、アニメの中のチャーリー・ブラウン(多分)は、さも当たり前のように【チョコレートソーダ】を注文し、しかも、それを美味しそうに飲んでいた。

と云う事はつまり…
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