先日うpしたchocolate cosmosのおまけ的なもの。
これでようやく一区切り付きそうです。
曽良目線で若干シリアスめ。
正直な先生と正直になれない河合君の短めの話。
[依存症・虚言症]
『逃げるなよ、曽良君!』
『…好きだよ、曽良君。君が好き』
出て行こうとした僕を止めたのは
ひょろひょろした腕ではなく
穏やかで力強い言葉でした
ああ、なんてずるい人なんだろう
正直腹が立ちました
それでも、この両腕を解かなかったのは
僕が求めていた言葉だったからでしょう
子供みたいに泣きじゃくって
『行かないで』『バカ』などと喚いている中年の男
…やっぱり「先生」とは思いたくないですね
まあ一応、卒業までは呼んであげますけど
『君が好き』
僕を引き留めるためだけに言った言葉なのか
それとも本心…僕と同じ気持ちからの言葉だったのか
『仕方ないから、ここにいてあげますよ』
嘘も依存も受け入れましょう
二人が離れるその日まで
end.
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素直に受け入れられない河合君。
今までスルーされたり拒否されたり流されたりしてましたから、突然の告白に動揺したんだと思います。両思いなのに。がんばれ、河合君。