正直クリスマスどころじゃない管理人海でございます。何それおいしいの?みたいな。
でもクリスマス文は書いたことなかったのでちょっとだけ。
連載中の学園日和の設定で、天国(現世で喫茶店やってる閻魔大王と鬼秘書)→細道(松尾先生と高校生河合君)→飛鳥(花屋妹子と常連客の太子)の順です。
短めのぐだぐだ会話です。
◎クリスマス数日前のマスターさんとその部下
「鬼男くーん、もうすぐクリスマス…」
「店は休みにしないといけませんね」
「えぇー…せっかくケーキの準備してたのに、そりゃないよ!」
「…どんだけあの世からの書類貯め込んでると思ってんだ、イカ野郎!」
「イ、イカ野郎!?」
「僕も手伝うのでとっとと片付けてください。時には『閻魔大王』の仕事もしてくれないと、後で困るのは自分自身ですよ。どうせクリスマスは自宅か職場かどこぞのホテルで過ごす人が多いんだから店にはそんなに来ないでしょう」
「どこぞのホテルって君…確かに来る人はそんなにいないか。ハァ、結局仕事か〜」
「あと、僕はケーキは苦手なので一人で食べるか誰かにあげてください」
クリスマスとか関係ない二人ですみません(^^;)
どこぞのホテル=ラブホ。
◎クリスマスイブの先生と受験生の教え子
「じんぐーべーる♪じんぐーべーる♪じんごーおーるざうぇー♪」
「そこは日本語で歌ってくださいよ、古典の先生」
「いいじゃん別に。君ももう少しテンション上げようよ」
「もうセンター試験まで1ヶ月切ったっていうのに…なんで僕を呼んでパーティーしてるんですか」
「だって知り合いにホールケーキもらっちゃって、一人じゃ食べきれないからさ。君も甘いもの好きだろ?勉強には甘いものも休憩も必要だよ!」
「それもそうですが、浮かれすぎです。まあ頂きますが…」
「このケーキ作った友達…閻魔君って言うんだけど、彼も甘いものが好きでね、張り切って作ったのはいいけど『部下が一緒に食べてくれない…』ってことで余っちゃったんだって」
「可哀想な人ですね…ん?この味…」
「どうしたの?不味かった?」
「いや、美味しいですよ。その閻魔という人によろしく伝えといてください」
「よかった!」
「(あのマスターさん、芭蕉さんの友達だったのか…類は友を呼びますね)」
やっぱりテンション高い松尾先生といつもどおりの河合君。
◎同じ頃、花屋の看板息子と青ジャージのお客さん
「いーもこ!めりーくりすまーす!」
「いらっしゃいませ、太子。それどころじゃないですよ」
「なんだ今日も仕事か。大変だな妹子」
「あんたは暇そうですね。少しは売り上げに貢献してください。ごゆっくりどうぞ」
「相変わらず失礼な店員だな、お前…じゃ、ゆっくりしていくぞ〜」
「妹子、クリスマスローズってバラじゃないのか?」
「バラに似てるから『ローズ』という名前であって、別物です。バラ科ではなくキンポウゲ科の植物で、ヘレボルスとも呼ばれています」
「ヘレボルス!かっこいいな〜…じゃ、買う」
「…え?」
「え?って…そんなに驚くなよ…」
「あ、すみません。めずらしく買い物したなと思いまして」
「私は客だぞ、一応!」
「そうでしたね、ありがとうございます」
・
・
・
「…そろそろ閉店か…疲れたな…」
「妹子妹子!」
「…うわっ!なんだ太子か、いらっしゃいませ…まだ何か用ですか?」
「忙しかった妹子に、プレゼントを持ってきてやったぞ!喜べ!」
「…へ?」
「メリークリスマス、妹子。じゃ、またな!」
「あ、太子!…行っちゃった」
「…うちで買った花を僕にあげるとは、喜んでいいのか微妙なところだな…あ、メッセージカード付いてる」
『アホの妹子へ
クリスマスも忙しくて一人で寂しいお前に私からの素敵な贈り物だ。
少しは癒されたか?来年もよろしくな!
太子』
「…ムカつく文面だけど、少しは喜んでおこうかな」
なんだかんだで嬉しかった妹子でありましたとさ。
クリスマスローズ、色あせた感じが綺麗で好きです。ネットで調べてたけど紫色のがシブくて好き。切り花にするのは難しいらしいです。
--------
以上、それぞれのクリスマスでした。
気付いたら飛鳥組が長くなってました…
太子なら花束を贈るというしゃれたプレゼントも普通にやりそうです。バラの花束とか。ただしジャージである←
でも飛鳥時代の二人はクリスマスやらないかもしれませんね。とくに太子は…