ありがとう

工藤さん。やっぱりルキアさんの腰からのS字ラインは全方位綺麗だよな。それにしても、完全に狼さんにパクっと犯され、ゲフンッゲフンッ。工藤さんには落ち着いたら、髪の毛ハネなしvreの冬服制服ルキアさん描いて欲しい。幻だよな。ハネなし制服ルキアさんは。

面通し(あとがき)

これ、連載後にふっと思いついたネタ。影では乱菊とリサをおばさん呼びする苺花。まあ、苺花に言わせれば母親より全員年上だから、オバサンだけどね。ちなみに夜一さんは普通にオバサンを受け入れてます。「白哉坊が、叔父さんなら当然儂も、オバサンじゃな」って。後、熊如ちゃんは、まだ 女性死神協会には介入していません。リサがまだ、代理なんで。そうそう、苺花ちゃんのあの髪型見ると、どうしても茜雫よりドキンちゃんが浮かぶのは私だけ?ついでに茜雫って聞くと、センナ茶、 便秘茶を思い出す。

面通しC

「・・・あ、あの・・・。矢胴丸
[隊長代理]?松本[副隊長]・・・?」

 ルキアは恐る恐る訊ねた。
 既に苺花は、その様子に怯え、母親のルキアにしがみつき、胸に顔を当て埋まっていた。

「苺花ちゃーん、コンニチハ。お姉さんの名前は"松本乱菊"ってゆうのよ。よろしくね!」

 乱菊は膝を曲げ苺花の目線に合わせ[自己紹介]した。
 にっこりと微笑みを浮かべていたが、完全に苺花に媚びているのが誰の目から見ても明らかであった。

「"お姉さん"は、矢胴丸リサって言うんだ」

 当然こちらも口元に笑みを浮かべているが、口の端は
ひきつっていて、[眼鏡]の奥は射抜くような視線を苺花に向けていた。
 苺花はチラッと二人を見るとガチガチ歯を鳴らし

「おかしゃま(お母様)。この、お"ば"・・・、ヒッ!!」

 苺花は恐怖で喉を鳴らした。
 苺花には見えていた。
 いや、苺花だけではない。
 苺花に"お姉さん"と呼ばれた面々も見えていた。
 乱菊とリサの背後に[文字]となって表れたドス黒い[霊圧]を。
 ちなみにその[文字]は、『あーっ!この餓鬼、あたしを[おばさん]なんて呼んでみろ・・・。どうなるか(理)解ってんだろうね』である。
 さすがの破蜂も、その迫力には圧迫され、その場にいる面々は苺花の耳元で囁いた。

「お姉さんだ。お姉さんた。お姉さんだ・・・!」

 苺花は歯をガチガチ鳴らし、震える声で「お姉"イ"さん」と呼んだ。
 その言葉に満足した二人は

「良い子ね、苺花ちゃんは・・・」

 そう言うと、二人は苺花の頭を撫でた。
 既に苺花からは[魂]が抜けていた。
 その夜、苺花は[ハブ]と[マングース]に絡ま(揖斐ら)れるという悪夢に魘された。




数年後、

「ゲッ!矢胴丸の"ババア
"・・・!」

苺花はリサを目に止めると、サッと木陰に隠れた。
 一方のリサは

「んっ?今、朽木とこの餓鬼の[霊圧]を感じたけど・・・、気のせいか?」

「ふーっ。危ない危ない。見つかるとこだった・・・」

 苺花は額の汗を手の甲で拭った。

「あんた(苺花)何やってんの?こんなとこで・・・」

 目の前には、苺花の目線に身長に合わせて、しゃがみ込む乱菊がいた。

「ワアーッ!!」


ーーー・・・松本の"ババア"ッ!!

 乱菊は ニコニコと、人畜無害な笑顔苺花に向けていた。
 瞬間、苺はカチンコチンに固まった。

「コンニチハ、松本の"オネイ様」

 ワナワナと震えながら、
挨拶をした。
 幼い少女に[トラウマ]を与えた乱菊とリサであった。
(おしまい)

面通しB

 [眼鏡]の奥の優しい瞳に、苺花は

「もも、おねえちゃんと、ななお、おねえちゃん?」

「「偉ーいっ!!」」

 二人は声を揃え「キャー、キャー」言い出した。

「あ・・・、あたしは?」

 清音が自分を指差し、苺花に訊いた。
 苺花は迷いなく「きよね、おねえちゃん」と答えた。
 その様子を近くで見ていた勇音は、破蜂から母親のルキアの腕にいる苺花に、ちょっとドキドキしながら

「挨拶、遅くなっちゃったね。私は"虎徹勇音"。さっきの、清音お姉ちゃんのお姉ちゃんだよ・・・」

平常心を保ちながら、笑みを向けた。
 苺花はじっと勇音を見ると
たどたどしく

「いさね、おねえちゃん?」

「良かったーっ!」

 苺花の答えに、勇音は胸に手を当て嬉しいそうに

「私まだ、"お姉ちゃん"って言われたーっ・・・」

「何それ・・・?」

 清音はちょっとだけ、冷たい目線を姉に送った。

「だって、苺花ちゃんに"おばさん"って言われたら、どうしようかと思って・・・。ドキドキしちゃった・・・!」

勇音は、ほっと胸を撫で下ろした。
 一方、勇音の「オバサン」という言葉に、ピクッと反応した人物が二人いた。
 皆の様子を、遠巻きから静観していた人物"松本乱菊"と"矢胴丸リサ"であった。
 二人は、にも出さないが内心ドキドキしていた。


ーーー・・"どうしよう・・・


ーーー・・・もし、あの子(苺花)に"オバサン"って呼ばれたら・・・


 一瞬、乱菊とリサの視線が絡んだ。
 見えない火花がバチバチと飛ぶが、お互い軽く手で口を押さえ「ホホホッ」と上品に笑うが、バッと顔を背けると

(この女だけにはっ!! )

 女の"ブライド"が 、二人を揺り動かした。


ーーー・・・絶対に、この女だけは負けない!


 二人の背後には、[ハブ]と[マングース]がお互い牙を向け、威嚇しあっていた。
 今、女のプライドをかけた戦いの火蓋は切られた。
 二人は同時に、つかつかと苺花の元に向かった。
 既に"お姉さん"と呼ばれた面子と囲いながら、ルキアの[膝の上]で朽木家が用意した[高級マドレーヌ(一個、現世価格1000円)]を味わっていた。

「・・・?」

 一同は、一緒に近づいてきた乱菊とリサを見た瞬間、ズサッと後退さった。
 何故ならな、二人から発生される[霊圧]は禍々しいもので 、流石の破蜂もその禍々しさにはドン引きした。

面通しA

 砕蜂は、前かがみになると
苺花に

「私は"破蜂"だ。よろしくな苺花・・・」

 苺花はじっと破蜂を見ると

「そい・・・、ふぉん、おねえちゃん?」

たどたどしく応えた。

「コラッ、苺花!破蜂[隊長]だ!申し訳ありません。 後でキツく叱っておきます・・・」

 ルキアは深々と頭を下げた。

「よい朽木。まだ小さいのだ。ハハハッ[お姉さん]か。・・」そうか、私は[お姉さん]か・・・」

 苺花を抱き上げ、珍しく歯を見せ笑った。

「それより朽木。"里帰り"か?」

 苺花を抱いたたまま訊ねた。

「はい。兄様が一緒に食事をと・・・。それに今日は集(会)まりがあると知り、私も参加させて貰おうと・・・。よろしいですか?」

 ルキアが訪ねると、側にいた"伊勢七尾"と"雛森桃"は微笑みながら頷いた。
 ルキアは瞳を伏せ、真顔になると

「本当に皆様には、お世話になりぱなしで・・・。本来、[十三番隊]の"隊長代理"である私が、率先して動かないといけないというのに・・・。それなのに、皆様には多大な[ご厚意]を受け賜って・・・」

「いいのよ朽木さん。私達は好きでやっているだから
・・・」

 雛森は笑いかけると七尾も

「そうですよ。気になさらないで下さい。それに私のとこの(一番)隊は[副隊長]が二人いますから・・・」

 七尾は眼鏡のブリッジをスッと人差し指で直した。

「まあ、朽木さんの気持ちも理解できるけどね。仙太郎、頼りないから・・・。でも、あいつ(仙太郎)も古参だし、朽木さんが[産休]、[育児休暇]に入ってからは[酒]は控えてるみたいだし、あいつはあいつなりに[十三番隊]に誇りを持ってみたい・・・」

 清音は苦笑いをした。
 ルキアは頭を左右に振ると

「そんな・・・。小椿殿には頭か上がらない思いです・・・」

「朽木さーん!それ、仙太郎に言っちゃダメよ。あいつ図に乗るから・・・」

 ニヤニヤしながら意地悪く清音は言った。
 二人の様子を、破蜂の腕に抱かれながら、じっと見ていた苺花は視線を感じ、そちらに顔を向けると、雛森と七尾が自分のことを見ていた。

「今日は、苺花ちゃん。わたしは"雛森桃"よ。わたしも苺花ちゃんと同じで、[果物]の名前なんだよ」

 雛森は、苺花のふっくらとした頬を、プニプニと指で突っついた。

「キャーッ!頬っぺ、ぷにぷに・・・。伊勢さん、ぷにぷにだよ!」

 隣にいた七尾に声をかけると、七尾も苺花の頬を、人差し指で押し、小さな声で「本当だ・・・」と感心した。

 ふと、その時視線を感じた七尾は、苺花がじっと自分を見つめているのに気付き

「今日は、苺花ちゃん。私は"伊勢七尾"です・・・」
前の記事へ 次の記事へ
カレンダー
<< 2022年10月 >>
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31