話題:なんとなく*


最近、何となく思った事。

『チャンネルを回す』。そんな言い回しを耳にする機会が本当に減ったなあと。統計を取った訳ではないけれども、昔は『チャンネルを回す』と『チャンネルを変える』、この二つの言い方は半々ぐらいに出現していたような気がします。

まあ、今のテレビはチャンネルを回さないタイプの物が殆んどなので、そういう事物の変化に伴って表現が変わってくるのは当然と言えば当然なのですが。

昔は、例えば、6チャンネルと12チャンネルとか4チャンネルと10チャンネルはとても遠い距離にあり、変えるのがちょっと面倒臭かった…。早く変えようと勢いよくチャンネルを回すと、チャンネルのダイヤルがもげて芯棒がむき出しになったりして。

仕方なく、芯棒を工具のペンチで摘まんでダイヤルを回しチャンネルを変える…そんな感じで一時期、テレビの前にペンチが備え付けられていた事もありました。意外とこういう(ペンチが大活躍していた)家庭は多かったようです。

“回す”と言えば、電話もそう。かつては『ダイヤルを回す』と当たり前のように言っていたのが、今はほぼ言わない気がします。ま、今の電話はクラシックモデルとかでない限りダイヤル自体ありませんからね。

そう考えて行くと、昭和は《回す時代》と呼べるかも知れません。流行歌の歌詞にも『ダイヤル回して手をとめた』(小林明子さんの【恋におちて】)なんていうのがありましたし。やがて、それが《押す時代》へと移り、現在は《触れる(タッチ)時代》に。

これから先は果たして《何の時代》になるのでしょうか?

〜おしまひ〜。