話題:連載創作小説
午後七時を少し回った水島邸のリビングルーム。カーテンの締め切られた部屋の灯りが夜に浮かんでいた。端から見ればそれは、ごく一般的な家庭のささやかな夕食時の風景にしか見えないだろう。
よもや、現在この部屋で誘拐事件が…それも、極めて事情の込み入った事件が進行中だとは、誰一人、夢にも思わないに違いない。
しかし、その複雑すぎる誘拐事件も、いよいよもって終焉の時を迎えようとしていた…。
リビングの机に置かれた電話機のスピーカーから、全てをやり終えた博之の少し誇らしげな声が流れてくる。しかし二人は、得意気に話す息子に言葉を返す事はなかった。返さなかったのではなく返せなかった。言うべき言葉が見つからなかったのだ。
(ねぇ…聴いてる?)
押し黙る両親に焦れったさを隠しきれない博之の声に対し、
母親の佐智子は、「うん」と一言を返すのが精一杯だった。
すると、突然何かに気付いたように博之が(あっ!)と短く声を上げたのだった。
(あ、そうだ!)
「なに?」
ほとんど反射的に聞き返した佐智子に、博之は特に悪びれたふうもなく言った。
(門限の七時、破っちゃってゴメンナサイ。…でも、悪い人を地球から一人減らしたんだから、許してくれるよね? 来月のお小遣い減らしたりしないよね?)
その言葉はやはり、どこまでも無邪気で、恐ろしいまでに純粋無垢なものだった。
「ええ…大丈夫よ。お小遣い減らしたりなんかしないから」
佐智子は、そう答えるのがやっとだった。一方、父親の隆博は、二人の会話が耳に入っているのかいないのか、先程からずっと目の前の何もない空間を放心した様子で眺め続けていた。
(良かった…。だって、もしママとパパが犯人の味方するような事を言ったら…悲しいけど、その時は二人を“植物に変えなきゃ”ならないから…それが僕ら、“地球の意志”によって誕生した《新緑の世代》の使命だからさ)
安堵の混じる声で話す博之。しかし、その安堵が自分の親に対して力を使わずに済んだ事への安堵なのか、お小遣いが減らされなかった事への安堵なのか、それを見極めるすべを二人は持たなかった。
どれくらい前になるだろうか…博之は以前、《新緑の世代》の一人として二人に、こんな話をしていた…。
「僕ら《新緑の世代》の人間の体からは、悪い大人を呼び寄せるフェロモンのような物が出てるんだよ。もちろん、集まってくる大人全員がそうではないけど、僕らには悪い大人を嗅ぎ分ける独自の嗅覚があるからすぐに判るんだ」
この時点で佐智子と隆博は、息子は変なコミックの影響か何かで、自分が空想上の主人公になったつもりで遊んでいるに違いないと思っていた。単なる子供には有りがちな話の一つだろうと。
そこで何の気なしに、「悪い大人を見つけたらどうするの?」と尋ねると、博之は子供とは思えない真剣な顔つきでこう答えたのだった…。
《続きは追記に》。
原爆の下で影だけ残して消えてしまった人たち……
小学校の頃、初めてその写真見た時は言葉が出なかったなあ〜
多分、一生忘れられない写真だと思う
で…
そうです
伏線を回収するの本当に大変だった
ただ単に回収すればいい訳じゃ無くて、効果的なタイミングを狙っていかなきゃならないし
でまた、すぐ調子に乗って伏線バラまく癖があるからさあ
それにしても、《新緑の世代》には 葛藤や迷いがない分思いやりや優しさもなくて、結局は大義名分を利用して“力を崇拝してる”だけなのかも知れない
もし地球が《新緑の世代》だけになったら、切なさとか懐かしさとか物悲しさ なんて大切な情感がなくなって、微笑みというものが存在しない世の中になりそうな気がする
夜に漏れる部屋の明かりは 正に その通りで叙情や情感を“遠め”に出したかった
どうしてもズームインの場面が多くなるから、間を置く意味でもズームアウトを効果的に使いたいなあ〜という気持ちもあったし
それにつけても
生理的意識、習慣的思考は変え難いってのは、的を射た言葉だ
その言葉が出てくるなら、これ以上 説明は要らないでしょう
で…
健康ランド(爆)
実はちょっと意識してた
極めて昭和的な言葉だよね〜 さすが、誰よりも昭和人
おお‥灯籠流しのような叙情のある一文だなあ水島夫婦の心細さが静かにこちらに伝わってくる‥
‥なんとなく水島夫妻はチオビタのCMの官ちゃんと俳優さん(名前知らない)のイメ-ジ
【ねえ‥聴いてる?】
なんかそれまでの冷静な様子と打って変わって子どもっぽくなったような‥《地球の意思》を遂行する時以外はふつうの子と変わらないのかなあ‥
博之くんにとっておこずかいと門限と人の命が同列なのかぁこういう生理的な意識って治すのが難しいよなあ‥
いいかい、博之くん人の命は地球より重いんだよ!!
人はウジャウジャいて地球を破壊するけれど、地球はたったひとつしかないかけがえのないものなんだ!!
で、植物に変えられる、と(笑)
Kランド‥健康ランド(笑)あの女の子はおじいちゃん(会長)もフツ-に水にしちゃったんだろうか‥
何週間も雨が降らないようなこと‥あっこの部分のニュ-ス原稿のような説明が初めの方にあったっけあれと繋がるのか伏線の回収も大変だったろうなあ‥ご苦労様です、オス
路駐する柄の悪い若者‥金髪キムタク(90年代の)ヘア-でサングラスを頭にかけてて変な柄シャツ着ててサンダルはいてて顔はあばただらけ‥とゆ-典型的なキャラを連想したりで、ナンパしてる時に闇より召喚されし魔物に食べられちゃう役回りが多い‥
自分も《新緑の世代》が地球の意志によって誕生したとは思えないなぁ‥丁度今新緑の頃だけど椎や楠を見ていると爽やかでみずみずしいやさしいこころを感じるもの‥
だけど《新緑の世代》は冷たくてどこか禍々しいものを感じるんだなあ‥元々は地球の何らかの意志で生まれたとは思うけれど‥誰かが影で彼らを操っているのかもしれない‥
ま、社会派だからね
ウソツケ!
必殺技老眼攻撃も見事ヒットしたようだし
というか…テンプレ改装したくなってきた
はい
記事は無くなりませんから、また時間のある時にでもゆっくりと読んでくださいませ
ボチボチ行きましょう
こりゃ社会的な危機感を訴えるメッセージがこめられてますな
文字が小さくて老眼に堪えるわい
テンプレを白地に黒文字に変えてくださいマガママナヤツ
トキノさん
時間をみつけるのが
へたくそなわたし
残念でなりません
でも時間があるとき
ゆっくり読めるものが
ある(^w^)って思う
ことにします
トキノさん
ぼちぼちいきますね
(*^o^*)
足が いっぱいあって、どの足で玉を動かすか迷う…って
その天才的な暴走力…いや、想像力は何んだあ――
いよいよです
概ねネタは明かされていますが、最後、上手く取りまとめたいと思います
ありがとうございます
アリガトー!
この絵文字が並ぶと強烈だって事が判った
いやいや
緊張感のある空間を造りたかったから、最初の方は刑事モノみたいにしたんだけど…最後はジャンル的にはSFかサスペンスホラーになるから、その落差を埋めるのが大変だった
なんとかかんとか辿り着けて本当に良かった
ありがとうございますちょっとマネしてみました
一応、細かな付箋をチラホラと貼りつつ…現在 回収に務めております
【Kコーポレーション大量失踪事件】を前に持って来ておいて正解でした
で…
クルクルで思いついたんだけど…
タコの玉乗りみたいな…
足が いっぱいあって、どの足で玉を動かすか迷うなぁ〜みたいなっ
えっ!?
お呼びでないっ?
お呼びでないっ?
こりゃまた失礼致しましたっテレっ。
いよいよですな
ゴ・・ゴクリ
わぉ〜
トキノっち天才っ
すごい!としか言えないっ
すごいなぁ〜
ほんと、すごいっ!
最初は、刑事モノや、推理モノの様な感覚で読んでいたけど…
意外な展開による、展開、展開、回転…クルクル♪
まさかの全然思いもよらぬ展開にたどり着いてるもんなぁ〜
なんか、メッチャ頭が刺激受けて、活性化したよっ
大完結編楽しみにしているねっ
う〜ん…流石としか云いようがありません
さて…大完結編はどうなるのか
続きが大楽しみです