思い出からツギハギした 悲しいダイアリー
――スピッツ「遙か」より
スピッツは「遙か」が好きです
あと「夜を駆ける」も好きなのだけど、頭のなかでなぜか「青い糸の歌」とずっと呼んでいた。青い糸なんて言葉は歌詞に出てこないぞ。〈よくある赤いやつじゃな〉い〈細い糸〉の色を青だと、勝手に思い込んでいていたらしい。
なぜスピッツの歌について話しているかというと後輩さんが「名前をつけてやる」を聴いて「名前をつけられたい」と言っていたから……。
「遙か」のPV、しんでるっぽい感じがある(好きです)。
「青い車」の、りんねのはてへとびおりよう〜〜……も、しにそうですね(好きです)。
先日こんなやりとりをしました。
「探してほしいものがあるのですが」
「はいどうぞ」
「天国……」
「……え?」
「……天国は、まだ遠く……」
「……ないですね」
「他に有るところってわかりますか」
「ミラクルでは取り扱ってるみたいです」
「ミラクル?」
「ミラクル」
しゃんしゃんしゃべれなくてすみません。
DVD屋さんで『天国はまだ遠く』という作品を探してもらったのですがその店にはなくて、ミラクル(そういう店舗名らしい)店にはありますよということです。タイトル口に出すのってけっこう恥ずかしいんだなと思いました。
原作は瀬尾まいこの同名小説で、
自殺しようと遠いところに出掛けるも未遂に終わった女性が、その知らない町でもうひとつの人生をスタートさせるみたいな話です。
遠いところに行きたい……と思ったときにこの話を読み返したくなって、ということを話していたら映画のほうもいいよと言われたのでした。
天国がミラクルにあるという不思議な託宣をうけたものの、ミラクルはわが家から遠いのでまだ行っていません。ミラクルはまだ遠く。