スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

ぐわんぐわんするの巻

「はがーーーーー!!」

(※歯が)

『うさぎドロップ』のワンシーンです。乳歯がぬけるシーン。


その場面を絶えず思い出しては私も「はがーーーーー!!」と叫びたい
それほど歯が痛くて、すさまじくいたくて……そういう一日でした。

昨日のことが嘘のように歯がぐわんぐわんして、死ぬほど痛いというよりは「この痛みずっと続いたら死ぬんかな……」みたいな痛さでした。死に至る痛み。

きのうおくすり飲んでから急に暴れだした私の親知らずはこの日ずっと私を苦しめていました。

こう、色々考えて次はあれしてこれしてと思ってい◆も、いたくて◆考が途◆で◆◆◆てしまって、◆◆だめだーー◆◆◆◆◆◆。そし◆◆◆の人は◆◆気◆◆て◆◆◆い。

↑こんな感じでした。なんとか終わってほんとうによかったと思いました。

件の歯医者さん、夜までしているところなので駆け込みました。とりあえず痛み止めをください!

先生「おーっ、どーんなかんじ?」
私「やばいです、やばいっ」
先生「マズいよそれ、悪い予感当たっちゃってるよ。どーする?」
私「どうしよう」

先生「うーん……先生いません!休診!!」

先生!ふざけてる場合ちゃう!


先生(診察室にいる私と他の患者さんを見て)
「どこもかしこも犠牲者ばっかりだな……」

先生!かっこいいけどかっこよくきめてる場合ちゃう!


先生「とりあえず、最悪、明日が死刑執行だからよろしく。覚悟してきて!」

応急処置をしてくれたあとこう言われて放り出されました。世界は残酷だと思いました。
帰るとお口にタコ焼き詰めたみたいに顔が腫れててわらいました。く、くちが開かない……そして顎がゴムのようだ……



どきどきするの巻

「あっ……!? ひさしぶり……!?」

助手のおねいさんの第一声です
歯医者にきたんだよ

「抜くのがこわくて……」と素直に言う
素直に言えばいいってもんじゃねーぞ

先生「なに!? 抜くのが怖い? じゃー歯医者紹介してやるよ!! 歯医者行け!!」

※ここも歯医者


そんな先生です。


違和感があるだけで傷みはほとんどないと伝えると抗生剤と頓服を渡される。

ちょうど来月のはじめに連休があるので、不都合でなければそこでばっと抜いちゃうかーと話して帰った。

昼過ぎ、昨日よりも少しどきどきしている。
歯が。

……歯が。
まあいっかとご飯を食べて、薬を飲む。


このあと大変なことになるとは知らずに──


森林食堂が載っていて嬉しかったのだ






ぎゅうぎゅうするの巻

ある違和感を感じていた。

奥歯から手前に歯がぎゅうぎゅう押されているかんじがする……。
痛くはないけどへんな感じ。
私の口には親知らずがあるのでたぶん原因はそれだろう。

実は次きたときは親知らずの抜歯をはじめていこうぜ(親知らずが複数あるため)と宣告されていたにもかかわらず、ずっと歯医者がよいをサボっていた。バックレです。

怖いし……(おい)

痛くはない。
けど不安だから明日は歯医者に行こう。素直に謝って。

と決めた地味な夜でした。



16巻読んでからこの表紙を見ると死相浮かべちゃうよ
久しぶりに読んだらとんでもない展開になっててぼくはショックを隠せないんだ……
16巻悲しすぎるでしょ

はじめから読んだらまだよく状況がつかめないまま街中でバイオハザードしてたころが面白かったです
あとアウトレットモールから脱出したところも好き


書を持てよ京都に行こうA 〈かの書店は幻想のまま三月のまま篇〉

京都行った二日めの
話をします

9:00
某所

おきる

10:00
母に自転車を借りる


まる一年と半年ほど自転車乗ってないのでたいへん不安でしたが普通に駆け乗りできました。よかった。立ち漕ぎが好きでよくするんですがよくよく考えるとけっこう恥ずかしいのだろうか。

10:30
丸太町御前通

どこ!?
という感じですが昔住んでいたとこの近くですね
ぐいぐい北上するぜそして西へゆくぜ
北北西に進路をとって私がどこへゆきたいかというとずばり立命館大学です。
京都はだいたい方角がわかると適当に道を選べるのでよいですね。

10:50ごろ(あいまい)
花園大学周辺

このへんけっこう曖昧なので確証はできませんがたぶんそのへんでした。
花園大学には一度だけ行ったことがあります。東川篤也先生の講演会でした。

あのときサインしてもらったあの本……


11:00くらい
仁和寺

時刻はだいぶてきとーです!
しかし確かに仁和寺へはゆきましたよ。
ああお蕎麦が食べたい
(仁和寺の向かいにはお蕎麦屋さんがある)

というか来すぎたんですよね。
立命館に行きたかったんだ僕は……

このみちはーーいつかきたーみちーー
(きぬかけの路)

ここを越えると陽明文庫か……
陽明文庫、授業でお邪魔したことがあるんですがいま考えるととてつもなく贅沢な時間だった。今後あんな機会はもう二度とないと思う。あるいはゼミ飲み会をひらくとまたあるのかな?

陽明文庫への思いもちりぢりに南へ進んでリッツを探します


11:30
金閣寺周辺

こうきゅうじゅうたくがいとはこういうことかーと感じつつリッツを


探しま


したが


たどり着けませんでした。
なんでやねん。



さよなら冬のオペラ……

なんでリッツに行きたかったかと言うと懐かしかったからです。
昔何度か足を運んだことがあって、自転車でも行ったことがあって、ちょっと寄ってみたくなった。寄れなかったけど。

12:00ごろ
二条駅周辺

ここは前に住んでいたところです!
住宅のなかにひっそりと、森林食堂というカレー屋さんがあって、そこの横をどうしても通りたくて、さらっと通過しました。あーこんどはカレー食べたい!
あと、ムーランというパン屋さんとか雨林舎とか……意外と隠れ名店が多いな。

森林食堂が最終目的地点だったのでサイクリングはここでクリアという感じです。


13:00
四条大宮

かねてより私には、京都に来たらどうしても行きたい書店がありました。
アスタルテ書房さんです。

アスタルテ書房は、学生のころに一度行こうという話があったにも関わらず何かの事情で行けなくて、そのあとすぐ店主の方が体調を崩されて休業状態になってしまい京都にいるうちはついに行くことが叶いませんでした。
そして、つい先日。その店主さんの訃報が飛び込んできて、ああもう二度とそのお店には入ることができないし、お店の雰囲気も店主さんの人柄も何も知ることがこれから絶対できないんだと悲しみに打ちひしがれていました。
私はこの夜たまたま寺町にある三月書房さんのブログを見ていたのですが、そこの記事によれば蔵書整理のためにアスタルテ書房が二十三日から一時的に復活しているとのこと。


この機を逃すまい、と父を連れてバスへ乗りました。


13:30
四条西洞院
父「ちょっと寄っていこう。降りて」

父に連れられて謎の路地裏へ
たぶん松原通のあたりを歩く歩く
陽射しが強くてこの日はめちゃんこ日焼けしました。腕が真っ赤!

14:00
五条天神〜新玉津島神社

学生時代の課題で、松原通周辺の旧所名跡を友人とずーーっと歩いてレポートを書いたことがあります。講義はすべて終了して、夏休みに帰省する直前のころでそのときもめちゃんこ暑かったのを覚えています。何が言いたいかというとそのときは五条天神がゴール地点でした。今回は五条天神から烏丸方面へ逆行するように歩いたので、当時のことを懐かしく思い出したということです。
今回も前回もいろいろ見たんですが今ぱっと名前が思い出せるのはこの二ヵ所です。
なお前回見て一番印象深かったのは鉄輪の井戸でございます。今回は暑さに負けてそこまで行けませんでした。


14:30くらい
錦市場

なにをどう歩いたのかあまり覚えていないけどとりあえず日陰に入りたくて錦市場。あわよくばおいしいジュースが飲みたかったけど人が多くてさっと抜けるだけになってしまいました。
途中で父に「結婚の予定はあるんですか?」って急に聞かれて焦りました。

学生のころこのへんで髪を切っていました。内装だけ見るとすごくセレブリティなお店だったけど施術代はわりとリーズナブルなところで、店長さんがたいへん料理に「こる」人だった……ほんとにそんなことばかりよく覚えています。そこに行くといつもアパレル関係のドキュメントがモニターから流れていて、ちょっとした映画のようなお洒落さがあって観ているのが好きでした。(ここまで言うのにお店の名前は出さない)
よくボブにしてもらってました。たんに黒髪の乙女に憧れていたからでした。(マジです)



いまは髪を伸ばしているのですが、またざくっと切りたい気持ちもあります。
あと、祇園祭の帰りはよくこの通りを抜けて帰っていた気がします。一面ステンドグラスのような、ちょっと不思議な通りですよね。

14:45
三条御幸町……?

また迷子になってたんですがようやくアスタルテ書房のすぐ近くまで来ました。
しかし肝心のお店がどのビルに入っているのかまったく分からない。ぐるぐる行ったり来たりしてあっもしかして……

ふつうのアパートのような建物の、郵便受けのひとつに「アスタルテ書房」の文字を発見。
ここだーー

階段を登ると学生くらいの年頃と思われるおにーさんが数人、踊り場やドアの前で立っていました。たぶんこの人たちも同じ目的なのかな……それにしても何か様子がおかしいな、と思ってドアの前に立つと……

「都合により24日は休業」


あっ……
…………あああ。

「今日休業です」とだけ父に告げてすぐに階段を降りました。そうか。どこまでも縁がなかったんだ。最後まで。

悲しみのあまり半分拗ねる私。いや駄々こねたりはしないけど。
「ちょっと喫茶にでも入ろう」と父に連れられて西へ進むものの、喫茶の場所が分からなくなったらしく父、諦める。

暗澹たる思いで通を上がり、御池通に出る私たち。ほんとはね、アスタルテ〜三月書房という流れを計画していたんです。でも仕方ないよね……。
「すぐそこだから」と疲れた父を無理矢理つれ回して寺町を北上します。三月書房が開いていることを願って!


15:15
三月書房

私がここを好きな理由は御主人がいつも楽しそうに本を読んでいるから……わりと本当です。

ここにくるといつも梶井基次郎の『檸檬』を思い出してしまう。



初めて三月書房に連れてきてもらったときに買った本が『檸檬』だったということもあるけれど、主人公が檸檬を買った八百屋がこの界隈にあったそう。
あの店があるあのへんです、と教えてくれたのは三月書房の奥様でした。

丸善が復活したということで、今度京都に行ったときはきっと丸善にゆきます。檸檬をしのばせ……るかどうかはわからないけど。




二冊買いました。『針がとぶ』はもともと違うところで見かけて気になっていたもの。
すごく「月夜」の香りがする本です。どちらも。
読んでいて惹かれるフレーズが多くて嬉しい。


三月書房を出たあと、所用を終えた母と合流。

16:00
熊野神社

ここで突然電話がかかってきます。
その電話がきっかけでもうそろそろ香川に戻らなくてはならなくなったので、最後にお茶だけしていくことにしました。
ちなみにからふね屋です。
コーヒーゼリーたべたよ。

本当は(本当が多いけど)岡崎もぐるぐるしてルーヴル展を観る予定だったんですがそれはまた今度に持ち越しです。
もうすぐマグリット展も始まるから次に回してよかったのかも。

17:30
京都駅

色々あって、駅につくまでずっと母に励まされていました。主に作家活動の件で……いやあの、私そんな目標があるとは露ほども話したことないんですけど……。
そういえば京都にきた目的の一番小さなもので、親のところに預けっぱなしだったサークルの会誌を持って帰るというものがありました。持って帰ったよ。それから久々にじっくり読んだよ。

母は私が京都に来たくせに誰とも会わないで過ごすことを本気で心配していましたが別に私が決めたことだからそれでいいんだよ……


というわけでそんな紀行でした。
個人的には走馬灯に映るものを追いかけているような不思議な二日間でした。でも生きてる。


書を持てよ京都に行こう@ 〈朱い鳥居と焦茶色の三月篇〉

京都に行ってきたんだよの話を
します

去る六月二十三・二十四日の二日間で京都小旅行(キョートショートトリップ)に行ってきました。


気持ちが外に向いたから急に出掛けて、
今回は個人でのらりとしたかったから京都に住む知人たちには誰にも言いませんでした。

家族であれ他人であれ私がそういう奴だということはわかってくれるだろうなと思って、まったく幸せな奴だと思いながら電車に乗りました。

本当はどかんと東京に出掛けてサブカルめぐりをしたかったのですが、起きるのが遅かったため今回は見送りました。
でもこの二日間は関東で大雨が降っていたらしくかえってラッキーだったんでしょう。


6/23 15:00ぐらい
高松〜瀬戸大橋〜岡山〜京都

行きの電車ではこれを読みました。
カドカワ今年の夏の文庫の一冊!


青春18キップで旅に出るも全然旅が出来ない男の子の話が面白かった。「ささくれ紀行」ですね。ささくれてるモラトリアムの皆はぜひ読もう。


16:15くらい
京都〜東福寺

JRでそのまま東福寺まで乗っちゃうぞ
ボタン押すドアが最初よくわからなくてしかも閉めなかった気がする。
さっきの続きで今度は修学旅行で京都にきた先生とぼっち女子高生が岡崎のカフェでコーヒーを飲んで絵を見に行く話を読みました。これもよかった。
いまルーヴル展してるからそれを見に行きたいなあ。マグリットはまだだもんね。
この本はけっきょくこの二編しか読めてないのです。でも郵便少年は前に違う形態で読んでいるよ。

さて東福寺でおけいはんに乗り換えるぞ!
と意気込んでいたら外国人の女の子ふたりに声をかけられる。

女の子「私たち京都駅に行きたいんだけどここからいくらかかるかわかりますか?(英語)」

私「ここは京阪線の改札だから上の階にあがってJR線に乗り換えてください(日本語)」

ぜんぶ日本語で喋ったけどきっと彼女たちは京都駅に行けたよね。うん。



だいたい16:30
東福寺〜伏見稲荷(駅)

さて!伏見稲荷です。
なぜ伏見稲荷?

とりあえずもう電話の充電が切れかけているためここで今夜のお宿に連絡を入れることにします。

「もしもし」
「もしもしお暇ですか?」
「暇よ」
「あの、突然なんやけど今京都にきてて……」
「は?」

母です。

「どういうこと? いまどこ?」
「伏見稲荷」
「は? 何でまた? え、もう帰るとこってこと?」
「いや、今きたところ、で、今日泊まりたいんですけど……」
「うん、晩ごはんお好み焼きでいい?」

母、切り替えが早い。

くしくも今日は祖父の命日でした。
(祖父はむかし京都に出稼ぎに来ていた)


さて母もいうように何故伏見稲荷なのか。
でも今回京都に来たらとりあえず伏見稲荷には行こうと決めていました。
それは最近こちらの本を買ったからです。

森見登美彦『きつねのはなし』


読んだのはもうだいぶ前ですがつい最近文庫を購入しました。そして行きしの電車の中でちらりと再読していました。
はじめの話とシルクロード先輩の話がぼくは好き。
というかこれって吉田神社では……いやいや、伏見稲荷も出てくるよ。

そもそも伏見稲荷には随分と訪れていませんでした。懐かしくなったのもあって今回足を運んでみることに。したっ

修学旅行生や観光客でごった返していて、清水の参道みたいだなあーとのんきに思う。
厚い雲がどんどん近づいてきていてもうすぐ夕立がきそうです。傘持ってきていないのになあ、でも雰囲気はでるよなあ。とか。

17:00ぐらい
伏見稲荷神社

お賽銭をなげて、いざ千本鳥居へ。
溌剌とした海外からの観光客、レベッカ(仮名)の自撮りのなかに白いブラウスの私が写りこんでいる、はず。

千本鳥居すごく怖いイメージがあったけどそんなに怖くなかった。人が多かったからかも。一人だったらもっと足がすくんでしまうだろう。
ずーーーっと続いていく回廊のようなこの感じ、どこか他のところでも味わったぞ……と考えていてあてはまったのが、マリンライナーの客席から眺める瀬戸大橋の中。

瀬戸大橋の中、の意味が分からない人はマリンライナーに乗って昼間に瀬戸大橋を渡ってみてほしい。先頭の車両でね。

この先、山ですというところでだいぶ空模様が怪しくなっていたし時間も押していたため引き返す。おみくじをひくと大吉だったけれど旅立ちは「よくない」らしい。ありゃ。

近くに学校があるのか部活動らしき掛け声がずっと聞こえている。



17:30ごろ
伏見稲荷〜深草

道が不安でおけいはんに乗ったものの乗る必要なかったよね……(距離)

なんで深草に南下してんの?という感じでしょうが私には第二の目的地があった!
それは、龍谷大学深草キャンパス

……の前にある喫茶店です。

高校三年生の夏に龍大のオープンキャンパスに行った(遅い)のが私の学生生活のはじまりでした。けっきょく龍大には行けなかったけど、当時は土地勘もないし深草がどんなところかもわからないしでも大学でかいし……とかごちゃごちゃ思うその前に、大学前にある喫茶店でモーニングを食べながら時間をつぶしていたのです。当時そこでジャンプを読んだら銀魂がちょうど六角篇をスタートさせたところでした。そんなことはよく覚えています。

記憶の中の景色をたよりに道を進んで、たぶんこっちたぶんあっち……で、たぶんこれなお店に到着。
看板には『マーチブラウン』の文字。

中をのぞいて、ここでした。
勢いで入店したものの……

(私、喫茶店でコーヒーを注文したことが数えるほどしかない……)

こんな歳になって何を言っとんだねキミはみたいな内容ですが私は真剣です。
どきどきしながらカウンターに座って、とりあえずブレンドを頼みます。ブレンドがホットコーヒーを指すことすらここ最近で知ったくらいです。

出されたコーヒーをおそるおそる飲む……(熱いコーヒーを飲むと胃が痛くなる)

………おいしい。

美味しい!
飲める、飲めるぞ!(このもとネタなんだっけ……)

というかこの日何も食べてなくて空きっ腹にようやくコーヒー、という危険な一杯でしたが、ほんとに飲みやすかったです。おいしかった。

喫茶店には相変わらずジャンプが置いてあって、それとなぜか『剣道時代』が並んでいる。さりげなく龍谷大学発行の文芸誌も。
剣道時代読んだらちょうど京都の武徳殿という道場であった「京都大会」の特集でした。全国から先生方が集って演舞や試合をする大会です。一流じゃないと出られない。
なぜそこに詳しいかというと学生時代に見に行ったからです。
でもあそこ、駐車場が有料になって大きなゲートができてしまったから景観が変わっちゃってるんだろうな……

喫茶店の後ろでは学生らしきひとが学生っぽい話をしていました。
ここでモーニングを食べた夏から……年かあ。と感慨にふけりつつお勘定。さよなら焦茶色の三月。

せっかくなので深草キャンパスの中もこそっと通り抜けました。
学生と近いのに、とても遠い。
気分は『冬のオペラ』という感じです。
あれは立命館だけども。


学生のあいだにもっと出来たことがあったかもしれないし、でもあれで精一杯だとも思うし、しかしすべての可能性は今の私がつくる幻想にすぎないのです。ああっこの言い方いやだ。

さあ時間がないぞ!


18:00から19:00あたり
深草〜出町柳〜一乗寺

おけいはんで北へ走れ!
そして叡電だ!
叡電のローカルさ好きです。
乗り降りやや戸惑うけど。


関係ないようなあるような……

なぜ一乗寺に来たのか。
これはわかる人もいるのでは。

恵文社一乗寺店にゆきたかったからです。

この本は面白かったですよ。お店持ちたくなる。


京都に来た目的はいくつかあって、本屋めぐりがしたいというのもそのひとつでした。とはいっても私の知りうる範囲内のため狭いエリアで、ですが。
ほんとはガケ書房も立ち寄りたかったけど時間がないので今回はパスで!

恵文社一乗寺店は大学三回生のときにサークルで訪れたのが最後ですからかれこれ……年ぶり!

しかしここで!予期していたトラブルが私を襲う!

〜迷子〜

(駅から見えるところにあると思い込んでいた)


実際は直線で五分くらいの場所にあるんですが方向感覚を超然と無視した結果四十分ほど周辺をさ迷いました。(携帯は電池切れ)

迷子になったおかげで荻書房に寄ることができたからいんじゃないかな。
荻書房、ミステリ系のいい本が揃っていたけど私が手に取るのはおそれ多くて眺めて終わりました。でもけっこう好きだあそこ。

19:40
恵文社一乗寺店

着いたものの雑貨屋のほうの入り口から入って、(しかも恵文社と気づかないで)急に本がわーっと並んでいて焦りました。
アアーーーほむらさんの初期歌集があるよーー欲しいーーー(買わなかった)

買ったものは
・ポン菓子(プレーン)
・ポン菓子(伊予柑)
・図書カード風ポストカード
・貝のスプーン

あと小川未明の童話の一文をプリントしている鉛筆がとても欲しかったけどそれは買わなかったんだ
……本は?

買いました。なにとなく決めました。
長田弘『私の好きな孤独』

なかなか好きな感じなので、また読みきったら詳細書きます。ちなみに文中のにゃんこ率たかい。長田さんの本を読むのはおそらく初めて。

20:15
一乗寺〜祇園四条

電車に乗ると、よく色んな妄想をして、たとえばここにいる誰も知らない人ばかりだけどこの電車に乗り合わせたことを契機に同じ経験をしたことで繋がりが生まれたとしたら、とか考えます。わかりにくいですかね。
電車を降りたらさようならだけど、乗り合わせたそのときだけ特別になっているというか。

でももちろん誰と知り合うわけもなく降りました。
ああ鴨川のこの空気なつかしい。


そして私は夜の河原町に消えていった……




二日めにつづく!







前の記事へ 次の記事へ