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ママが来たりて猫が鳴く

のら猫がやってきた。
母が帰ってくると、なんか毎回うちにネコがあらわれるんですよね。ふだんいないのに。
飼ってた犬の生まれ変わりかなあとか思っていたりする。でも毎回すぐいなくなっちゃう。

この一週間でいろんなことを考えていた。
つつましく生きたいなあ
人の心をおもちゃのように扱うのはやめたいなあ
わきまえたいなあ
など

南Q太
『かみさまお願い』


『デイト』


山本直樹
『テレビばかり見てると馬鹿になる』


感情と言葉って似てるなあと思う。
東京事変のうたに〈感じているより/考えているより/からだがはやい〉という歌詞があるんだけど(「乗り気」)、そんな感じ。感情も言葉も反射的には出てこなくて、あとから肉付けされるもの、のような。すばやく説明できると嘘になってしまうかんじ。反射として、行為として、何よりもまっさきにからだの五感で受け取っているものではあるけれど。


最近読んだ本

立ちはだかる本

日記を書かないと、と思うけど書くことが困難。しばらく書いていないから。
本が私を生かしている。と感じるけど本が私を苦しめる。本を生活の近くに呼び寄せてしまっているからだ。
本が好きだけど本にかなうことがない。私の人生においては、つねに本が立ちはだかって倒すことができない。
同じことを思い続けて一生を過ごすんだろうな。そして変われないまま死ぬんだ。

暗いですね。しかたない。四月は残酷な月。
一月は初詣、二月はバレンタイン、三月はさくらフレーバー、四月は残酷な月。と同じことをわりと毎年言葉にしていて、私の中にも私だけの暦ができてきている。

〈あたしは /あたし自身の力でしか動かない/でもたまに疲れる〉

これはaikoのファンブックに載ってた詩です。もう読んでから十何年(!)たつけど覚えている。私も疲れている。

近況を話します。職場が変わりました。楽しいけれど週末がきてちょっと疲れた。一年くらいはこんな感じなんだろうな。そもそも一年働けるかしら。あと久しぶりに髪を染めました。


遠藤浩輝『遠藤浩輝短編集』


珈琲やさんにあって、たまたま読んだんですけど好きな雰囲気でした。だいたい暴力と性とバッドエンドだけど……。
大学生になりたいなあ。
『EDEN』もちらっと読んだけれどなかなかグロテスクなので短編集くらいが私には合っているかな。

飛鳥部勝則『殉教カテリナ車輪』

これも珈琲やさんにハードカバーが置いていて「お!」と思って再読したもの。この本文のレイアウト読みにくいぞ。(本文も改行だらけなので仕方ないのかな)
鮎川哲也賞の受賞作なので、最後に選評が載っているのですがどの審査員も「候補作の中でこれだけが良くてすぐに決まった。逆にこれ以外は良いのがなかった。けど改行多すぎ。でも美しい話だし新鮮な手法だし良く書けていた。」みたいな選評でした。
文庫版の解説がいいんだよなー。(有栖川有栖)


『ファッション販売 5月号』

アパレル店員向けのビジネス雑誌。前から知っていたけど初めて買いました。
お客様をタイプ別に(キラキラ女子、サブカル女子など)カテゴライズして、それぞれの販売テクニックを書いてくれている特集が……今回すっげー攻めてるな(大丈夫か?)と衝撃を受けたので買いました。大丈夫か? そしてレディースオンリーなのか。

『装苑 4・5月合併号』

今年に入ってほぼほぼ合併号になっていますが大丈夫か?休刊しないでよ頼むから。
装苑賞もなかなかバリエイションがあたらしくならないね。


浅野りん『であいもん(1)〜(3)』

京都の和菓子屋さんのお話。思ってたより読んでいて楽しかったです。和菓子が人にもらわれていくのを見ると泣いてしまう、みたいなエピソードがあるんですけど、私は本を手に取る人を見ると(いいなあ、これからこの本を読んで、あの感動を真新しく感じ取るんだろうなあ)とか思います。

瀬尾まいこ『図書館の神様』

最近なぜか、なにかにつけてこの話を思い出してしまう。(ここからねたばれ)これ最後に書架を大異動する場面があるんです。初めて読んだときはそんなの自己満足だろうと思っていたんだけど、最近はそう思わなくなってきた。
決められた配架方法を無視することって、そうしたほうがいいときもあるけど現実にはなかなかできないことだろうし、それをこの物語のなかだけでも叶えたかったのかもしれないなー。とか思います。

『私が殺した少女』

私この本のこと好きなんですけど、この前、私の好きな人がこれを読んだらしく大絶賛しているのを知りとっても嫉妬しました。
なんていうのか、私のほうが先に好きになったのに!という気持ちや、同じものを好きだと思って嬉しい気持ちや、同じものを好きだと思うことがかえって寂しかったり、でもこの人が褒めて紹介したほうがこの本のためにはなるよなというそんな嫉妬や。ふくざつなココロもようでした。難しいわ私。

『キネマ旬報 5月号』

本当に、自分の心に影響を及ぼしてしまいそうなものってどれだけ気になってもずっと観ることができないのかも。と、思いました。(なんの映画かは言いませんが)

『MOE 3月号』

鏡リュウジさんの占いが載っていて、「シングルのあなたはグラスを二つ揃えていると、片方のグラスが寂しがって誰かを引き寄せるかも」と書いていた。本は人を呼ぶけど、グラスも人を呼ぶのかしら。と思うと納得がいった。

斉藤洋『アリスのうさぎ』

ビブリオ・ファンタジア。仕事を辞めて図書館でゆるいバイトをすることになった「わたし」の物語。
これねー。
去年おしごとを辞めて新しい仕事が決まったときに、すっごく疲れていて、ちょっとゆっくり生きていこうと思っていたんです。そんなときに見つけた本で、ずっと読みたいなと思って読んでいなかったんですけど、なんと。
今年の三月になって職場が変わると決まったときに、上司のひとがプレゼントしてくれたんです!
だから、いままで見かけてもずっと読めなかったんだなって思いました。
この人がくれた、このときのこの一冊のために。

本が人間を動かしているということをますます信じこんでしまう春なのだった。


最近読んだ本

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