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おまつりブルー

ここ数日、なにもかもだめ。
まるでだめ。
おまつりも終わったのに、みんなまだハイテンションから抜け出せていない日々。それも気持ち悪いし、うるさい声も気にさわるし、ふとした一言をひきずるし、核心をつかれてずっと怒ってる。やる気がでない。かなしみ。



角田光代『だれかのいとしいひと』

「完璧なキス」という話がなかなかよくて、好き。よくわかんないけどしっくりくる。


米澤穂信『クドリャフカの順番』

めずらしくハッピーっぽくて好きなんだよなあ。でも終わりかたが絶妙で、これ以上続きを書いてしまうと、おまつりブルーになるんだろうなあ。

話題:最近読んだ本

恋の終わり・恋の始まり

その喫茶店には自由にコメントを書けるノートがあって、「夏の終わり、恋の終わり」という文字がページにあった。これを書いたのは一ヶ月ほど前の私だ。
その下に「恋の始まり」という言葉が付け加えられる今日。書いているのは私ではない、恋を始めたばかりの人。
君は今が一番楽しいとき。
そして、もうひとつ恋の始まりの報告を聞く。夏の終わり、恋の終わり、恋の始まり。

車を運転していると遠くに入道雲が見える。ここ最近の天気はまるで夏が戻ってきたみたい。夏の出戻り。香川は空気がきれい。

夜はまさかの人から電話がかかってくる。私が書いたある言葉を読んでくれて、面白かったよ!と言ってくれる。嬉しくて笑ってしまう。

なんだか不思議な縁がたくさんあった一週間。そして幸福な一週間だった。たくさんの人とたくさんの言葉を交わしたが、その中のいくつが本当のこととして果たされ、いくつが嘘になってしまうのだろうか。

高村光太郎『智恵子抄』

初めて読んだ中学生のときは美しい純愛の記録だと思っていたが、いま読めば光太郎の残酷さに気づいてしまう。
美しく書くことがかえって皮肉になってしまうような。
智恵子は淋しかったのかもしれない。

おとなしい顔して/獏

「おとなしい顔しておしゃれですね」
と言われた。
からかわれているのかほめられているのかわからない。おとなしい顔して、と言う部分は、納得できる。おとなしい顔しておとなしくなりたくない私。
同じ人から
「私のこと、おぼえてますか?」
と尋ねられる。
「ごめん、覚えてない」と言うと、
彼女は名前を教えてくれる。
「おぼえてくださいね」
そう言って去っていく。美しい後ろ髪。
若い子にはとてもかなわない。

去年と同じメンバーで、お祭りのしたくをしている。去年よりも仲良しになっている。
ときどき不安な夢を見る。獏が私の夢をたべることはないだろう。
カーテンを閉めようとしたときに話しかけてきたあの人がまたからかってくる。やはりあなたのことは心のなかではとても好き。

お祭りの日がくるまで、落ち着かない。
アドレナリンが出ている。
間に合わないかもしれない。
でも周りの人は、私は絶対最後には間に合わせるからと言う。
「絶対絶命に強い」と言う。

絶対絶命はきらい。
絶対絶命という言葉は好き。
追い込まれる自分も。

「私も小説家になりたかったよ」と、告白する。意外とドキドキする。
バッドエンドばかり書いてしまう話をする。
ハッピーエンドは苦手というと、その人はこう答えてくる。
「ハッピーエンド好きですよ。これから不幸になるんだろうなって思うから」
その言葉になにも思わない。
そんな言葉のわりに、あなたは優しい人だということを私は知っているつもりなので。

なかなか眠りにつけない。
でも楽しい。今週がずっと続けばいいのにと少し思っている。



WASABROU WATANABE
『CYCLING』

今日聞いていたアルバム

『フリーダ・カーロ』

最近気になる画家

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