あいつは切らせてくれない
先輩が夢の中で言っていたこと。切るというのは髪の毛の話。あいつとは先輩の恋人のことだと思う。
きちんと起きたら五時半でした。……正しく言うと十七時半だった。今は深夜で、虫が外で騒いでいる……みじかき火曜日だった。
〈音みたいに目に見えないあやふやなものばかり追いかけているとはっきり見える形がほしくなる〉
勝田文『マリーマリーマリー』
謎のギタリスト(宿無し)と急きょ結婚するラブストーリー。可愛いお話だった。
今日、ウォークマンで好きな歌だけずっと聴いてゆっくり過ごしていたのだけど、うたはいいですね。
先日地元の先輩(夢の人とは違う人)とごはんを食べたときに
「趣味ってありますか?」
とたずねたら
「歌をうたうこと」と答えてくれて、素敵だなーと思った。歌そのものもいいし、歌うという行為もいいな。それを好きだと言えることも貴いわ。
鞄の中に渡す予定の手紙がずっと入っていて、手紙を携えていることに我ながらちょっと面白いなと思っている。これからお酒を一本選んで、それをラッピングしてもらったら一緒に手紙を渡そうという計画。お礼の手紙だ。
〈……私たちは何とかいうカナダのピアニストのコンサートを聴いた帰りで、/音楽のせいで気分がよかった。〉
江國香織『すみれの花の砂糖づけ』
〈今夜のことを詩にしてもいい?〉
「ゆうべ妹と」より
このこと日記にしてもいい?
と聞きたい場面がいろいろある。
他ならぬ私の日記ではあっても。