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流暢な雨

日の夜の船?

実際に送ったメールの一文です。
こういうときに、海のあるところに住んでるんだなと思う。船を使わず死ぬ人もこの世にはいるはずだ。


予選会に出るかどうかの返事をまだしていない。
まだしていないことを忘れていてどうしよう……と今はお水を口にしている。死に水みたいだ。疲れている。癒しがほしい。
答えは全部決まっていて、そりゃ出たほうがいいでしょ! と私が私じゃなかったら私にむかって言うと思う。
気持ちは決まっているけど気分が決まらないのだ。のらないよ。

猫舌の人は二時間かけてひとつの鍋料理を食べるのだという。鍋を二時間かけて食べるようなゆとりが今の私には必要だと思う。
予選会の先にあるものに自分はずっと憧れていて、まだそれが百パーセント不可能ではないと思っていられるくらいに若い。
そのことに直接関係はしなくても仕事のことでも生活のことでも、今は人生の猶予期間で、だからうだうだしていても平気だけどこのまま二十七才になるのはだめだ。二十六はぎりぎり大丈夫な気がするけど、二十七才はこのままじゃだめ。そう考え出すと恐ろしくなる。
生きているうちでもっとも新鮮な、一番体の動く、頭脳の冴え渡る、最後の時期をむげに過ごしていくのがこわいのだ。

でも何もかもとにかく時間がない。効率が悪いのかもしれないとお水を飲む。でもじゃあみんな普段何して生きているのか教えてくれませんか。


ばくぜんとした願望があって、すぐにかなわないほうは知らない街でウィークリーマンションを借りて他人行儀に暮らしたいということ。すぐにかなうことはど派手なスニーカーを一足買って足元から負けない人間になりたいということ。もっとあるけど割愛する。割愛といえば先日、パン屋さんで「失恋」と名づけられたパンを食べた。焼き菓子のハートが割れ、珈琲の味をしていた。珈琲って失恋の味になるのかとへんな納得をしてしまった。

夢を見て、覚えていようと思ったのに忘れてしまって、しばらくすると夢なのに覚えている意味はあるのかとかえって不毛な気分になった。めんどうな生き方をしている。

「元気ですか?」と聞かれることが多いけど元気です。でも疲れた。

今日された一番面白い質問は「二十四才細身の男性ってどう思いますか?」だった。音の流れが、用意されていたようにあまりにスムーズで笑ってしまった。





ネイティブダンサーのMVみたいにど派手な靴。


そういえば靴を買おうみたいな特集がくまれていた気がする(まだ読んでいない)
装苑は本を紹介するコーナーにいつもひとつコンセプトがきめられていて、ぴしっと一本まとまりがあって好き。
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