話題:SS
…と、本編の前に。当初、この『ケンちゃんと私』シリーズは、第7夜で終了する予定でしたが、ちょっと思っていた感じと違ってきてしまいました。そこで、取り敢えず“シュール週間”としては此処で一旦ひと区切りをつけ、以降はランダムでお届けしようと考えております。
よりシュールに、より簡潔にスッキリと。とまあ、そういう感じで仕切り直しさせて頂くと同時に新たにカテゴリとして《ケンちゃんと私》を創設しても良いかなと。
と云ったところで、それでは改めて追記より【第6夜】をどうぞ♪
シュール掌編週間『ケンちゃんと私』第6夜【橋と記念品】。
家から駅に行く途中に、K川という名前の、長さも川幅も水量も全てにおいて中途半端な、何ともパッとしない雰囲気の川が流れている。川にはK橋というこれまたパッとしない雰囲気の橋が掛かっていて、私はほぼ毎日のように駅からの行き帰りにそのK橋を渡っているのだが…
確か先週の水曜日だったと思う。いや、もしかした木曜日かも知れない。うむ…水曜と木曜は“水と木”で、字がとてもよく似ているので時々ごっちゃになっていけない。せめて隣り合わせに並べるのはやめて、間に金曜日かなにか別の曜日を挟んで欲しい。
…とまあ、そういったカレンダー寄りの話はさて置き、先週の(暫定的に)水曜日の朝。出勤の為、私がいつものように橋を渡って駅へ向かおうとすると、ちょうど橋を渡り終えた所で、いきなり背広姿の熟年男性が三人駆けよって来たかと思うと、私の前に立ちはだかり唐突に「おめでとうございまーーす!」と声を掛けて来た。
へっ?
訳が判らずキョトンとしていると、三人はそれぞれズボンのポケットからパーティ用のクラッカーを取り出しパァーンと鳴らした後、背広のポケットから出したミニくす玉を割り、最後に拍手をした。何ともパッとしないセレモニーではあるが、どうやら彼らは何かを祝福しているらしい。
そして…
「おめでとうございます!貴方はこの橋を渡った記念すべき…」
読めたぞ。これは橋の通行記念式典なのだ。私はたまたま通行人としてキリ番を踏んだに違いない。何人目だろう?1万人目…いや、それはない…100万人目あたりか。
ところが…
「貴方は、この橋を渡った記念すべき…ちょうど94万3678人目の通行人なのでーす!」
「おめでとうございまーす!」
「おめでとうございまーす!」
中途半端な数字だった。何が“ちょうど”なのかサッパリ判らないので祝福されても、いまいち腑に落ちる物がない。が、そんな私の気持ちなど御構い無しに三人は勝手に記念式典を進めていった。
「これが記念品となります。どうぞお受け取りになって下さい」
渡されたのは、パッとしないデザインの小さな箱だった。おまけにリボンはおろか包装すらされていないムキ出しの紙箱だ。
「ハァ…有り難う御座います。あの…中、見てもいいですか?」
「どうぞどうぞ♪」
期待感ゼロのまま、箱を開ける。
入っていたのは映画のDVDだった…。
【エイリアン VS プレデター】
中途半端に古い作品だ。
しかし、まあ…こんなものかな、という気もしたので取り敢えずは有り難く貰っておく事にした。
が…
受け取ろうと手を延ばした私に、三人の内の一人が思いもよらぬ言葉を投げかけて来た。
「一応、7泊8日で、それを過ぎると延滞金が1日あたり320円掛かりますので御注意下さい」
へっ?
「…頂けるんじゃないですか?」
「スミマセン。予算の都合がありまして…今回は1週間無料レンタルまで、という事で」
実に中途半端な記念品だ。
しかも、よくよくタイトルを確認してみると、それは【エイリアン VS プレデター】ではなく…
【エイドリアン VS プレゼンテーター】となっていた。恐らく低予算のパクり映画だろう。
―――――――
その夜。ケンちゃんの家に行き、その借りてきた映画…というより、貸し付けられた映画を一緒に観た。主役は橋の上で会った三人の男だった。どうやら自主制作映画らしい。ストーリーは、市役所と道路公団と河川管理事務所を三人が行ったり来たりするだけのよく判らないもので、とてもつまらなかった。とりわけ、冒頭の、ただ扇風機が回っているだけの30分間の長回しシーンは明らかに不必要に私には思えた。
しかし、ケンちゃんの感想はちょっと違うようで
「意外と面白かったな」と、何やら満更でもない様子だった。
それはそうと…
このDVD、何処に返しに行けば良いのだろう?
‐第6夜終了‐。
いいよね、昔ながらの扇風機♪(*´∇`*)
うちにずっとあった扇風機も麻雀牌みたいなボタンが四つ並んでたな♪
入切…赤
微風…黄緑
中風…レモンイエロー
強風…ネイビーブルー
しかも全てメタリックカラーなの♪
メーカーはパナソニックではなくてナショナル(笑)(//∇//)
羽根も深い青緑色で妙に落ち着いた(〃^ー^〃)
で、扇風機の長回しシーン…一応画の中に動きはあるんだよね♪ 首ふりで左右を行ったり来たりしてるし♪
けっこう催眠術的で良いシーンかも知れないヾ(*T▽T*)
それにしても、扇風機のある夏の風景はいいよねーヘ(≧▽≦ヘ)♪ 時空を超えた何かがそこにはある♪
で、ケンちゃんね(笑)ヾ(*T▽T*)
オリジナル?の【幻の少年〇〇屋ケンちゃん】とは少し異なるテイストで、もっとCOOLにするつもりだったんだけど…ちょっと違う雰囲気になってしまった(/▽\)♪
やや耽美的でありつつも、ナルシスティック ではない感じで行こうかな、と(*´∇`*)
久米川でOK♪o(*⌒O⌒)b
少なくとも九頭竜川とか派手な名前ではない気がする(笑)ヾ(*T▽T*)
『そういや、あの川って何て名前だっけ?』
『…確か、久米川みたいな感じだったような』
『そんな感じだったっけ?』
みたいな。地元民ですらうろ覚え的なヾ(*T▽T*)
水曜日と木曜日も、週の真ん中で連動してる感じたけど、微妙にイメージが違うよね♪
水曜日の方が柔らかいというか、はっきりしない感じで、木曜日の方がどこかカチッとしてて芳ばしいんだけどちょっと緊張感があるヽ(・∀・)ノ
で…その、コンニャク紙箱!昔のコンクリートみたいな色!なんか懐かしいな〜(*≧∀≦*)
ああいう紙箱って、靴屋で在庫の靴(安いやつ)しまうのに使ってそうだ(*´∇`*)
そしてそして…エイリアン VS プレデター!!ヾ(*T▽T*)
なんか目に留まるよね(笑) で、気になりつつも観るの後回しになる。私もそんな感じだった(笑)
一応観た事は観たんだけど、レンタルで借りて観たのか、ケーブルテレビで観たのかよく覚えてないものヾ(*T▽T*)
けっこう面白いけど、メチャメチャ面白いという程じゃあないし、観るか観ないかはひたすらタイミングの問題なんだろうなあヘ(≧▽≦ヘ)♪
どうしても観るなら、一番に借りた方がいいだろうね〜。二番候補三番候補にすると結局、最後は七番候補ぐらいに落ちて『次にするか♪』ってなるからヽ(*´▽)ノ♪
続く♪
なんとなく“久米川”かなと思った(笑)実際にありそうだ
水曜日と木曜日って雰囲気似てるなあ水曜日はで頭が冴える日木曜日は午前は穏やかな日なんだけど夕方からは何か一悶着ありそうなイメ-ジ
熟年男性三人組はY氏の隣人で再生された(笑)片目をつむりつつ額の汗をハンカチでそっと拭いてんの(笑)
□ムキ出しの紙箱□
灰色の紙で紙の繊維の中によくわからない黒い点々が入っているこんにゃくみたいなタイプの紙質に違いない!!そんで親指を差し込む部分に既に半円形の跡形が付いてるんだつまり使い回されてるという事だ□
エイリアンプレデタ-
この映画ってさ、折に触れて目や耳に入ってくるんだよな〜ついつい後回しにして今日まで来てしまった‥だが、次TSUTAYAに行った時は一番に借りる
「予算の都合で‥」ってTSUTAYAのレンタル落ちワゴンセ-ルで500円ぐらいで売ってそうなんですけどォォォオオオオオオオオオ
ただ扇風機が回っているだけの30分間の長回しシ-ン
‥いいねぇ〜扇風機は昔ながらの銀色の枠に青い羽根麻雀牌みたいなボタンが四つ入/切弱風中風強風ゆったり首を降っている‥その場面見ながらそうめん食べたいや砕いた氷や彩の青い紅葉が乗ってて‥麦茶にすいか
ぉれの人生も家と職場とTSUTAYAを永遠にグルグルしてるだけで端からみたらメッチャつまらんだろうなあ〜でも、グルグル出来るだけ有難いや命尽きたら〜グルグル出来なくなるもんな〜
そ-いやケンちゃんってキャラなんだなァ耽美臭の抜けた渚カヲルみたいな駄菓子屋ケンちゃんのイメ-ジが自分的には強くあって駄菓子両手一杯に抱えて『先輩おやついかがッすか』‥また読み直したくなってきた♪♪ヽ(▽`*)ノ