話題:創作小説
とある晴れた日、俺がいつものようにブラブラと街をほっつき歩いていると、何やらどこかで見かけたような顔が前から歩いて来るのが見えた。
念の為に言っておくが、“顔が単独で”歩いて来たのではない、“そのような顔をした男”が歩いて来たのだ。
しかし、それはあくまで俺が“そのような気がする”というだけであって、はっきりとした確信がある訳ではない。ましてや、アイツは誰ソレだ等と断言する事は無理な相談だった。いや、それどころか見ず知らずの人間だという可能性すらあるだろう。
ところが、その男は私に気が付くなり途端に笑顔になって『あ、お久しぶりです』と声を掛けて来たともなれば、これはもうアレである、ソイツは俺を知っているのだ。
『ああ、久しぶりだね』
つい反射的に答えた俺だが、間近で眺めてもソイツがいったい何処のどいつなのか、まるっぽ思い出す事が出来ない。
それでも、コイツが誰なのかを何とか思い出そうと俺は必死で記憶の糸を手繰った。
アイツでもアイツでも、アイツでもない、ましてやアイツではないし、アイツとは明らかに違う…唯一、アイツである可能性はギリギリ残っているが…ちょっと違う気がする。確かにコイツ、アイツにちょっと似てはいる。だが、何処がどう違うというより、あの辺もこの辺もその辺も、全体的にコイツとアイツの雰囲気が違っていた。恐らく、コイツはアイツでもない…。
しかし、そんな俺の困惑をよそにソイツは尚も親しげな感じで話し掛けて来たのだった。
『本当にお久しぶりです。もしかして、あの時以来ですかね?』
あの時…。
コイツはいったい“どの時”の事を言ってるのだ?
黙り込む俺を見てソイツが言う。
『スミマセン…確かに、こんな街のド真ん中でする話じゃなかったです。ゴメンナサイ』
《続きは追記に》…。
何だ?コイツは何をそんなに謝っているのだ?街中でする話ではない話とは、いったいどんな話なのだ?
『あ、そしたら何処かその辺の喫茶店でも入りませんか?』
まあ、どうせ暇は暇だし…俺はその申し出に付き合う事に決めた。
『じゃあ、其処の喫茶店でいいかな?』
そう言いながら俺が指差したのは、如何にも古くからありそうな一軒の喫茶店だった。
『いいっすよ。僕は特にアレなんで場所は何処でも』
その喫茶店は、三十年来通い続けている馴染みの店だ。そして俺は、ソイツと一緒に、その喫茶店へと入ったのだった。
店内へ入り、いつもの席に腰掛けると、もう殆どあれも同然と言っていいマスターがメニューとお冷やを2つ持って俺たちのテーブルへやって来た。
『俺は、いつもの』
俺がメニューも見ずに言うと、ソイツはメニューを指差しながら
『じゃあ…僕は、コレで』
と言った。
『畏まりました。“いつもの”と“コレ”ですね』
『ああ、ソレで』
『僕も、コレで』
注文を確認し終え、マスターは店の奥へと消えて行った。
『なんか…“いつもの”って言い方カッコいいなあ。ほら、あの映画でも主人公の決めゼリフだったじゃないすか?「ああ、例によって俺は“いつもの”で構わない」ってやつ。あの俳優、名前なんでしたっけ?』
知らない。
その映画がどんな映画で主人公の俳優が誰なのか俺は知らないし、そんな事はどうでもいい。大切なのは、お前が何処のどいつなのだ?という事だ。
『あっ、その俳優…アレですよアレ、去年ヒットしたアノ映画にも出てた人』
その俳優に興味は全くなかったが、話の流れ上、俺はその俳優が誰なのか一応考えてみる事にした。何人か思い当たる節がない訳でもない…
『君の言ってる人…もしかして、年末年始だったか春先だったか、いや夏休みだったかな…に公開されて結構話題になったアノ映画に出てたアノ俳優さんかな?』
すると、ソイツは大きく頷きながら少しテンションが上がった感じになった。
『そうですそうです!多分その人です!名前は何だったかなあ…ペ…違うな…モ…いや、それも違う…ヌ…う〜ん』
つられて俺も考え始める。
『ニョ…違う…ヒョ…これも違うな…ボッ…』
『ン…な訳ないし…ヴ…でもなく…ヲ…』
『モヒョ…違う…ヌヘッ…いや…ブフゥ…ではないか』
どうにも思い出せない。ソイツはどうだか知らないが、俺はもうこの辺りまで名前が出掛かっているのに…。
『まあ、いいっす。別に名前が判らなくても何がどうなるって訳でもないし』
それはそうだ。それよりも、問題はお前の名前の方だ。
―――――――
《後編へ続く》。
*これはサスペンスや推理モノではありませんので、お気を付けください♪o(`▽´)o
いや、さすがです
『ショップ店員たるものかく在らねば』
その心構えを全国の接客業に携わる販売員たちに伝えましょう
ほぼ正解です
というのは、実はその人は…宝石がたくさん入ったあの箱を持ってる例の人だったのです
暴走をストップ……それは…無理だ
何故なら…
私の頭の中も街中“単独顔”のヤツで溢れてるから
妄想が伝染した
そこまでイメージしてなかったのに
で…そう
アレがああしてこうして結末はあんな感じに
ですよね
だんだん名詞が出て来なくなる…特に、ちょっと昔の有名人の名前とか かなりの確率でアウトですよね
身の回りの品物も、すぐに名前が出てこなかったり…
で、まあ…それを逆手に取りつつ今回は遊んでみた訳ですが
こにょカタろこかれお会いちてるにょに一体ろこにょ誰らたかちらんらけろ相手わ良くこちらを覚えてる本当に話がちぐりんはぐりんにゃりちょれぇこりわキケンキケンキケンと頭れぇサイレンにゃりっぱなち
てシンコハルわほとんどにゃいれちゅニャリンよん
つか接客ちたお客様からクッサレ宗教ババァが接客ちたお客様まれコハル会話にょ内容からお名前とお買い上げいったらいた商品もちゅべて記憶ちてマチュピチュ
らからぁお客様にお礼申ちあげまちたら逆にアナタ良く覚えてるわねぇと感心ちゃれマチュピチュ
o(゚∇゚*o)(o*゚∇゚)o〜♪やらっコハルにょ自慢話みたくにゃちゃたれちゅニャリン失礼いたちまちたん
わかった!
ベルボトムでマイウーのあの人!
(>艸<*)ぶっ。
顔が単独で歩いて来るって
想像しちゃったじゃないかぁ〜
(*ノ∀`)ノ゛
やだっ
顔だけ人間が一人から、二人っ
そして、街中、顔だけ人間っ
ヤァ♪
渋谷の駅前っ♪
ぷらす、モアイ像っ♪
(>艸<*)ぶっ。
ダメだっ
余計な妄想が暴走してしまうっ
歩道橋の上にも
デパートの屋上にもっ
ありとあらゆるトコロにっ
ダメだぁ〜
妄想が止まらないっ
トキノっち止めてくれぇ〜
でっ、アレが、アレして、コレだよねぇ〜♪
+.(人´Д`*).+゜.
って、なんなんだっ
相手が誰なのかメッチャ気になるっ
でっ、でっ、その喫茶店がメッチャみぃうのツボなんですけどぉ〜
年季の入った味のある喫茶店大好きっ
ところへこれる時間が
少しずつとれそうです
代名詞‥
日常会話の中で
連発してしまうのは
年齢を重ねてくると
仕方ないのでしょうね
(^。^;)(笑)
つまり
名詞がスムーズ
にでてこなくなって
身近なひとたちしか
理解できない会話が
常になってしまう
んです(^。^;)
兄ちゃんが帰って
きたおかげで
ああ〇〇ね!と
確認してくれるから
少しずつ会話らしい
会話に復帰しつつ
あります(笑)