話題:突発的文章・物語・詩

いきなりですが、風邪をひいてしまいました。

少し記事を休もうかとも思ったのですが…

前回の流れで書きかけになっている話があるので、取り敢えずはそれを気合いで書き切りたいと思います(‘o‘)ノ


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(カッコが余計な)『浦島太郎』。



むかしむかし…ある(釣り専門誌で常に“メバル絶好調”と書かれている)海辺の村に、浦島太郎という(中2ネームの対極にあるような昔ながらの)名前の優しい青年がいました。

そんな(どんな?)ある日の事、浦島が(たまにはサーフィンでもするかと)海辺を通りかかると、(当たり前のようにズボンを“パンツ”と呼ぶ世代の)子ども達が、大きなカメを囲んでいる光景に出くわしました。

どうやら、子ども達は(歌舞伎がかった動作で)カメをいじめているようです。

浦島が(ユースケ・サンタマリアのような感じで)「おやおや、かわいそうではないか。はなしておやり」と云うと、

(若いくせにコエンザイムQ10とかのサプリに異様な興味を示すタイプの)子が「いやだよ。やっと、つかまえたんだもの」と云い返してきました。

見ると、カメは(多少オーバーリアクション気味に)涙をこぼしながら、(明らかに何かを期待した目つきで)浦島を見つめています。


浦島は仕方なく「それじゃ、(円高の問題はあるけれども)君らにはお金をあげるから、この(桃太郎や金太郎に比べれば間違いなく文系よりの)お兄さんにカメを売っておくれよ」と云いました。

すると

(交渉の落とし所をよく心得ている現代の)子ども達は「うん、いいよ」と、あっさりカメを譲ってくれたのでした。

 浦島は、(ワシントン条約が軽く頭に引っ掛かりながらも)子ども達からカメを受け取ると、

「もう(私は金がないから)つかまるんじゃないよ」

 声を掛けながら、カメを(赤潮で異様に赤く染まった)海へと逃がしてやりました。

 カメは(優勝した瞬間の なでしこジャパンのように)よろこんで海へ帰っていきました。
 
それから(食っちゃ寝、食っちゃ寝で)二、三日が経ち、(少し太った)浦島が(ダイエットがてら)海に出かけて、魚を釣っていると…

(漫才コンビ麒麟の川島のような低音ボイスで)「浦島さん、浦島さん」と語りかけてくる者があったので

負けじと浦島も(藤岡弘ばりの低音ボイスで)「おや? だれが呼んでいるのだろう?」と返したところ…

「わたしですよ」

 海面から、カメがひょっこりと(何故かドヤ顔で)頭を出したのでした。

「この間は(ユースケ・サンタマリアの物真似を見せてくれて)どうも有難うございました」

「ああ、あの時の(演技過剰気味の)カメさんかい」

「はい、おかげで助かりました。ところで…(いかにも物語進行上の“段取り”っぽい質問で恐縮ですけど)…浦島さんは、竜宮へは行ったことがありますか?」

「竜宮? さあ? 竜宮って、どこにあるんだい?(と云うか、どうして私の名前を知ってるの? 名乗った覚えないのに)」

「(面倒くさいので簡単に云わせて貰うと)海の底です」

「えっ、(水圧とか酸素といった物理的問題をサクッと無視して)海の底へ(ジャージ姿の)僕が行けるのかい?」

「(むしろカメの私が人間の言葉を話している方が、よっぽど無理があると思うけど…とは云わない事にして)わたしがお連れしましょう。さあ、(グダグダ云わずにサッサと)背中へ乗ってください」

カメは(半ば強引に)浦島を背中に乗せて、(再びドヤ顔で)海の中へともぐっていきました。