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電車の座席に座って眺めた窓の外でさっさと沈んでしまった太陽に気付いて季節が移ろったことを知る。道端には金木犀が咲いていて、鼻先を掠める独特の香りが私に感傷を抱かせる。高校生だった頃、と言えばもうずいぶんと昔のことなのです。記憶はガラスの欠片のようなもので、きらきらしていて、脆くて、触れると血が流れる。記憶、きおく、私の思い出。曖昧で不確かで危うい。自分について考えるといつでもわからなくなってしまう。自分、なんて一番信用ならない代物だろう。私は可愛いけれど、いつからこんな顔をしていたのか覚えていない。
私は私のものなに一つとして、誰とも共有なんてしたくない。私は自分の感性だけを抱いて息をしていく。
手相を視る女になりたい。若いのから年老いたのからいろんな人間の手を握って、出鱈目の出任せを並べ立てて誰かの人生を狂わせたい。そうしたら、何かが手に入るのかしら。
性 別 | 女性 |
系 統 | アキバ系 |
血液型 | O型 |