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家族愛

だけど結局私はみんなを愛しているから。

家族を大事に思っているから。

そして一人ぼっちは寂しいから。

だからこそ、人生がつらいのだ。
大切な人たちを幸せにしてあげられない自分を許せないのだ。

私はみんなを愛している。

全能感

3連休を頂いて実家に帰ってきました。
相変わらずのボロ屋ですが、これが現実なので仕方ない。
母と一緒に祖母の見舞いに行ってきた。病院のベッドに横たわる祖母は随分と不幸そうだった。あの体にはきっと絶望と不幸がたっぷり詰まっているんだろう。
しかし、悪態弱音を吐く祖母を反面教師に一層頑張らねばと決意も新たに顔を上げる。それはひどく暗い決意ではあるけれど。

だけど、昨日は同期の女の子からきたメールに明るく返事を返したのだ。飲み会が嫌だと言った私を嘲笑い蔑み同情し優越感に浸ったあの女の子に「嫌じゃないよ楽しみやね」と返してやった。メールなら大丈夫。幾らでも嘘を吐いて仮面を作ることができる。あとはそれを向かい合った時に出せればいい。
飲み会もバーベキューも楽しみだ。いろんな人と楽しく食べて飲んで笑ってハハハハ!そうこれが出来ればいい。多少なりとも暗いのは仕方ない。とりあえずむすっとした顔を晒さずに絶えず微笑を浮かべていればいい。場を濁さない程度に相槌を打てばいい。少しずつ慣れていこう。

にこにこ笑う女の子になりたい。



転職についてはまずは日経新聞と日経ウーマンを読んでみようと思う。日経新聞はまだちょっと手がでないかもしれないけど、とりあえず日経ウーマンは明後日出社した日に本屋にでも寄ってみるかな。

そう言えば、さっき大学時代の友人から電話があって株の話を教えてもらった。彼女はボーナスも出たらしい。うんうん、羨ましいな、羨ましい。でも口には出さない。醜く妬んだことを誰かにバレてはいけない。うんうん、私が駄目だっただけだもんね。
とにかく株の話は面白かった。私は何も世界のことを知らないなぁとも思った。


なんとも暗い前向きだ。
けど、暗いまま沈むよりは少しだけマシなのかもしれない。
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開眼

ふと気付いた。否、そう言ってしまっては嘘になる。気付いた要因は幾つもある。
祖母がこんなことになって、家の中が荒れて、その呪詛のようなものがいつもの如く私を取り巻いて、社会に出た私の身体が精神が崩壊し始め、絶妙なタイミングで私が帰省する。此処で漸く幕開けの準備は調ったのだ。そして、私は気付く。私は自分がまだ世界を知らないことに。

呪いの言葉を吐く祖母と自分の姿が反吐が出る程にぴったりと重なった。それは気付かない振りをしていただけで、私がこの家を出てすぐに薄々勘づいていたことではあったが。私の性質は嫌になるぐらい祖母と瓜二つである。他者への妬み、羨望、僻み、蔑み。私を構成する成分はほぼ祖母のそれと一致する。他人を羨み、羨むが故に貶し、自分を正当化し、悲劇の主人公振って世を悲観する。
祖母に対してひっそりと抱いていた嫌悪は正に同族嫌悪。認めたくなかったけど、それは動かしようのない真実。

さて。その真実に気付いた時、私は更に重要な事実に気が付いた。このままでは私は絶対に幸せにはなれない。それはもはや確信に満ちた予感だった。
ことあるごとに私の口から零れ落ちる呪いの言葉は確実に私の人生を蝕んでいく。絶望に魅入られた女がどんな末路を辿ることになるか。私はそれを知らない訳ではない。堕落した先で野たれ死ぬ羽目になるのだ。
もしも、私が天涯孤独の身ならそれでもよかったのかもしれない。私だけが野たれ死ぬのなら、何も問題はなかったのかもしれない。
しかし、現実は小説のようにはいかない。私には私を生み育てた母親が居る。時には姉と慕い、時には友と親しむ妹が居る。それは変えようのない事実であり、目を背けることのできない現実である。
そして、左目の視力を失い、いつ全盲の寡婦となるともしれない母の頼る先は最早私しか居ないのだ。幾ら考えても、言葉を尽くしても、この事実は明るい未来に続いているとは思えず、力ない小娘である私の心を暗澹とした思いで埋め尽くされる。
そこで私は決意した。意を決する他、なかった。見たくない現実から目を背け続けるには私はもう大人になりすぎてしまった。私は現実で生きなくてはならない。それ以外に方法はない。何の為の方法か、目的は何か。それは唯一つ。母を守る、それのみだ。
そして私は自分の現実に焦点を合わせて考える。今のままでは駄目だ。今の財力では目的を果たせない。なぜか。それは給与、昇給、賞与、勤続年数、仕事内容、そういったもののバランスの悪さ、効率の悪さの為に。私は今の会社を踏み台にして次にいかなければならない。女手一つで世間を渡り歩いていかなければならない。そうなると男の元で働くのでは限界がある、と考えた。それではやり手のキャリアウーマンを探すべきだ。それを私の指標としなければならない。
しかし、今の私ではまったく歯が立たない。自分を哀れがるだけの悲劇のヒロインは世の中には認めてもらえないのだ。少なくとも人間一人を一生養う金など稼げるべくもない。
そこで私は更に考えた。私はまず世界を知るべきだと。人間のことは大抵わかったのだ。大抵の人間の意識や思考は読めるようになったし、ほとんどの人間が底の浅い輩だということもわかった。だけど、今現在の私はそう言った人間と同等の立場でしかない。上から目線を気取ってみても所詮は私も同じレベルなのだ。彼らに対して失望し、恨み辛みを口にして自分を絶望に浸しているようでは、まだ駄目だ。私はその上をいかなければならない。彼らの人間性を理解した上で、私は敢えて彼らと同じ高さに立ち、同じように穏やかな、言い換えれば平凡な人生を送っている自分を演じなくてはならない。そうして初めて、私は少しだけ現実世界での幸福に近付くのだ。
闇を好み、絶望を愛す自分の性質は嫌いではない。三つ子の魂百迄と言う。最早この性格は変えようがないのだ。そうではなく、たった一つ処世術があるとすれば、それは私が偽の仮面を完璧に身に着け、偽の自分を演じきることのみだ。
他人を見下し、嘲る表情をそのまま顔に出していては私はただの人間のままなのだ。私は自分に失望したくない。人生に失望したくない。世界はもっと面白いものだと信じている。
自分の人生をゲームだとしよう。誰でも簡単に乗ることができる単純で明快なゲーム。上がりは自分で決められる。最高に楽しい青春時代を上がりに定める奴も死ぬ時に最高の人生だったと思いながら息を引き取ることを上がりに定める奴もいるだろう。そして私はまだ上がりを定められずにいるけれど、とにかく目先の目標は決まった。
その為に私はまずは演じることから始めなくてはいけない。皆の望む自分ではなく、自分の望む自分を演じなくてはならない。
呪いが私を飲み込むのではない。私が逆に呪いを食い物にしてやるのだ。世界がどんなにくすんで見えても、私はきっと生きていかなければならないのだから。誰もこの現実からは逃げられない。
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閉塞感

やっぱりこの家にはただならぬ気配が色濃く泳いでいる。この家に戻ってくるだけで私の体がどうにもならないことを実感する。ずっと閉塞感を感じている。

私だけが幸せになって、誰かを(例えば家族を)幸せにできるとは思えない。そんなのはありふれた幸福な家庭の話だろう。そんな都合の良い話、現実が許してくれない。

閉塞感。デッドエンド。私は幸せになれますか?

生贄

もう浮上できない。高校生の時みたいになってる。意識が完全に分離。すべて別世界のできごと。“私”には関係ない。誰も助けてくれないからあたしが私を救わなければ。自分を守るのは自分しかいない。家族を守るのも自分しかいないんだけど。もうどうにもならない。体から力が抜ける。呪いが発動した。いつまで経っても私はあの家の生贄だ。
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プロフィール
kさんのプロフィール
性 別 女性
系 統 アキバ系
血液型 O型