5年前あたしが受験のときは亮さんが居てくれたよね。
懐かしく思った。
あたしが最高潮に不安定な時はいつも誰かが助けてくれる。
あたしはいつだって世界で一番幸せ者。
そう思うのは自由だろ?
唐突に送られてきた亮さんからの英語で綴られたメールは私を感傷の海に突き落とした。
I remember the day we spent with you.
あたしと一緒、亮さんもあたしと一緒。
きっとたぶん亮さんも時々小雪のことを思い出したりしてるんだ。
恋人でも家族でもないけど、私たちはお互いに特別な存在。
私は亮さんの生活を思い描くことを許される。
これから先もずっとずっと、許される。
どうなることも望まないから、せめてこのままで居させて。
言葉じゃ届かない。
この想いは言葉じゃ貴女に届かない。
愛してる恋しい愛しい大好き、
どの言葉も当てはまらない、足りないんだこんなのじゃ全然。
貴女は特別、私のトクベツ。
特別、なんだ。
これからもずっと。