結婚しました、とうの昔に。大学の頃から面倒を見てくれてる方と。
式だけ延ばしに延ばしてようやく今月挙げることになりました。思い描いていた通り、ささやかな式です。

人生は、描いた通りになるのだなあと実感しています。
そうなるとこの先、わたしは文字を書いて暮らしていくはずなのだけれど。

ともあれ、絶望を喰らう獣はまだこの皮膚の内に宿っている。絶望、みたいな空虚なもののことを多くの人は考えたりしないのだろうか。もしも、この漠然とした不安を誰かが言葉にしてくれれば、もう少し生きやすくなるのではないだろうか。

夜中、目が覚めて、わたしは私を認識できない。自我が切り離されていることを感じる。それは宙に浮いているような感覚だ。不可思議な夢の続きのようにじんわりと胸の中を広がる恐怖。

毎日、生まれ変わっているのよ。新しい私は昨日の私とは別なのだと思い知る。

真面目に生きていたって。誰からも褒められやしない。