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仕事を頑張りたくないわけじゃないけど、生活の順位を下げてまで仕事を大事にしたいとは思わない。生活よりも彼よりも仕事を優先するなんて、私には不可能だ。例え、それで誰かがしんどくなっても知ーらない。でも、私はちゃんと自分の分の仕事はしてるもん。

何が大事かなんてわかってる。優先順位のトップに立つのはいつだって自分だよ。

こわいね。人生なんてもんについて考えるといつも後ろ暗くて得体の知れない不安に飲み込まれる。こわい、こわい。あたしはあと１０年後何をしているんだろう？こわい。危ない。生きるってことはこんなに恐ろしいものなのか？もっと輝きに満ちているものではないのか？一体全体、何だって私はこんなに怯えているの？

やっぱり、色んな人の色んな人生があたしを駄目にする。考え出したら止まらない。あの人やこの人の人生、幸福について考え始めるときりがない。それはどこまでもいっても可能性の追求でしかないのに。

可能性というものが無限にあることが私はただ恐ろしい。

ナルシストは妥協を知らないから実力以上の幸福を求めると不幸になるよ。思い知ってる。わかってる。

あんたなんていい笑い物だよ。自分を見てるみたいで不愉快だ。



私は平凡でいいから約束された未来がほしい。この細く頼りないロープから真っ逆様に落ちてしまうことをいつもいつも心配している。もう私はいつ落ちてもおかしくないところにいると思うんだ。こんなロープの上じゃ、一歩踏み外せばそれで世界は終焉だ。

どうして私は人生が綱渡りだと気付いてしまったんだろう。足元ばかり見てるから余計なことに気付いてしまう。きっとみんなは知らないんだ。自分たちが細いロープの上を歩いている道化師だって、知らないんだ。

ほら、鏡を見てみろよ。真っ赤な鼻したピエロが覗いてるだろ？

そう言えばあたしは気が強いとは言われるけど性格が悪いと言われたことはない。

昨日は仕事上がりに８時間パックでマンガ喫茶いってきた。途中２、３時間寝ちゃったけどブラックラグーン読んできたよ。面白かった。あの作者さんはああいう女の子が好きなんだなあ。レヴィみたいな女の子が好きな男がもっと増えればアニメやマンガはもっと面白くなるのに。

クズが辞めたおかげでびっくりするぐらい心が穏やかだ。自分でも心臓が波立っていないのがわかる。触れれば血が出る程にギザギザと尖っていた心がずいぶん滑らかになった。気の抜けた炭酸みたい。穴の開いた風船みたい。やっと悪魔が沈んだらしい。悪魔の方でいると体力気力をずいぶん消耗しちゃうからしんどいのだ。アドレナリン大放出で感覚は冴え渡るけど、今にも息絶えてしまいそう。暫くはこっちの自分でいたいものである。

これってどういうあれなの？

本日未明、お母さんから『元父親とお付き合いをしている』という衝撃の告白を受けた。なんとなく予感はしていたよ。前に家に帰った時に電話がなったもん。闇を切り裂くベルの音。

まぁ、いいんじゃない。あなたはあなたの人生をお歩みよ。もう好きに生きていいのだよ。少なくとも、これで私はもうあの人にとって『夫』の役割を負わなくても済むのだ。そうして、私も妹ももう『父親』は要らない。私たちはもう大人になったから。もう人生を一人で歩くようになったから。私はもう、私の為に『私』だけを演じていればいい。それだけでいい。

こりゃあ幸先が良い。福音だ。報われるんじゃないのか、もしかして。もしかして、もしかして、私は幸せに、なれるんじゃないのか。救われるんじゃ、ないのか？

もしかして、もしかして。もしかして！




みんな好きに生きればいいよ。私の家族はもう、自由だ。一人一人に尊厳と自由が与えられている。





（それでも湧き起こる暗い予感。ははは、あなたそれ気付いてる？自分の母親とまったく同じことをしているわよ。私は自分の子供によく分かりもしない人間を「おじいちゃん」などと呼ばせたくはないのだ、絶対に。）



全面的に良しとしよう。概ね丸だ。だけど、だけど、私に迷惑かけたら許さない。幾らあなたでも許さない。私や私の愛する彼やこの先宿るであろう私の中の生命に、害をなしたら許さないから。


幸せを願ってるよ心から。本当に願ってる。私の預かり知らぬところで幸福になって。どうか、幸福になって。私よりも少しだけ幸福になって。



祈りだか呪いだか。だけど私はあの人を本当に愛しているのだ。嘘でも偽りでも冗談でもなく、愛して、いる。

お母さん、私はあなたの娘でよかったと思っているのよ

今まで約一年間あたしに不快を齎したクズ上司が今日クビになった。会社の金を詐取したらしい。話を聞けば、一年程前に別の女を孕ませて、面倒見なくちゃ云々の嘘をでっち上げた挙げ句、余分な給料をもらい続け、最終的には高額の領収書を偽造。完全なる犯罪ですね、ご愁傷様。
良くて会社クビ、悪くて警察呼ばれて犯罪者＼(^O^)／

正直、ざまーみろと思ったよね。やっぱりな、と思ったよね。ああいう人間からは腐臭がする。あたしの嗅覚は鈍ってなかった。クズはクズの臭いがするんだ。
明日からもう会社には来ないらしい。もう二度と顔を見ることもないのだろう。清々する。

わたしはやっぱり自分の感覚を信じていいのだと再確認した日でした。