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過ぎ去った記憶の渦

窓の下から聞こえる道路工事の音がまるで祭り囃子のようにぴいぴいと響いている。そうして聞いていたら私は下駄を履いて浴衣を着てどこかに行ったことを思い出しかけたのだけど、私には小さな頃の祭りの記憶なんてものはないので、きっと気のせいだろう。たとえば、父親と祭りに行ったりするっていうのはどんな風だろうか。今、こんな風に歪んで育った大人の女が“お父さん”と一緒に祭りに行くなんていうのは正気の沙汰とは思えないのだろうか。別段悪くない。我が家の家庭事情なんて、特筆するほど悪くもないのだ。ちょっとだけ貧しかっただけで。そんな私も今は無職です、お父さん(とやら)。自分の中指の爪の形が、かつて眺めたあの大きなごつごつとした手の先についた爪と同じで、私はそういうことを思い出す時は、なんだか胸がぽかんとするんだ。私は自分に関わるすべてを恥じている。すべてがみっともないような気になる。誰かがもっと早くに私を叱ってくれたらよかったなぁ。私はもう24歳の女で、誰かに私の人生の責任を押し付けるにはもう歳を取りすぎている。

話題:過去

暇人

ばかでー、またなりきりハマっちゃったよー時間とられるー寝るのも起きるのも遅くなるよう
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プロフィール
kさんのプロフィール
性 別 女性
系 統 アキバ系
血液型 O型