話題:童話
「ど、どうしましたっ!?」
アラン・ベネディクトのただならぬ声に驚いたラマン巡査が訊ねます。すると…
「…僕だっ、僕の姿が見える!」
何と云う事でしょう!アラン・ベネディクトは【キラキラ】の中に“自分の姿が見える”と云うのです。思いも寄らぬ言葉に二の句が告げられないラマン巡査に代わり、今度はマルグリット氏が声を掛けました。
「それは…自分の姿が反射したのでは?」
極めて理性的な見解です。ところが、それに対するアランの答えは、三人を更に驚かせるものだったのです。
「いや、これは…子供の頃の僕だ…間違いない、この風景はうちの店、ベネディクト菓子店です…あ、父さんの姿が!」
興奮した様子で喋り続けるアラン。いったい、今、この【キラキラと輝く空間】の中で、どんな映像が流れていると云うのでしょう!?
ですが、恐らくそれはアラン・ベネディクトの瞳にしか映らない映像に違いありません。三人は黙ってアランの言葉に耳を傾けました。それより他に事態を知る方法は無いのです。
食い入るように【キラキラした落としもの】を覗き込むアランの口から、ポツリポツリと断片的な言葉がこぼれ落ちてきます。
「父さんと僕が何か話を…窓から光が差し込んでいて…この風景…確かに見覚えがある」
夕暮れの迫るベネディクト菓子店に沈黙の時間が流れます。しかし、その静寂の時間は程なくアラン・ベネディクトによって破られました。
《続きは追記からどうぞ》♪
「これは…そうだ、これは…あの日の僕、あの日の風景…やっと思い出した!」
その瞬間でした!
【キラキラした落としもの】がアランの手のひらの上でふわりと宙に浮き上がったかと思うと、やおら物凄い速さで回転し始めたのです!
その光景を正確に描写する事は、恐らく誰にも不可能でしょう。細密な輝きの回転が生み出す光の軌跡は無限色の色彩を周囲に飛散させ、それは“星雲の誕生”や“超新星爆発”と云った宇宙の神秘的現象を思わせるものでした。
そして…
回転する小さな光の球体は、すーっとアラン・ベネディクトの体に引き寄せられるように近づくと、そのまま、彼の胸の辺りに吸い込まれて消えたのでした。
それは僅か十数秒間の出来事でしたが、四人には限りなく永遠に近い長さのように感じられました。
もう、【キラキラした不思議な落としもの】は在りません。
四人は四人とも、たった今、目の前で起こった不思議な現象について考え込んでいました。ですが、幾ら考えたところで明確な答えなど出る筈もありません。やがて、先ずはラマン巡査がおずおずと口を開きました。
「これは…どういう事なのだろう?」
マルグリット夫妻は揃って静かに首を振りました。ラマン巡査の視線がアランに移ります。
「いや…僕にも何が何やら…あの日の事を思い出した瞬間、突然、【キラキラ】が浮かび上がって…」
確かに、もしかしたら一番驚いているのはアラン・ベネディクトかも知れません。それにしても、アランが“思い出した!”と云った瞬間に【不思議な落としもの】は浮かび上がり、回転し、アランの体の中に消えたのです。そこに、この出来事の鍵があるのは間違いありません。
アランが思い出した“あの日”とは、いったいどのような日なのでしょう?
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もう、何も云いますまい♪( ̄・・ ̄)
完結編は、ノストラダムスの予言通り、次の【12】で御座います★(°□°;)
あ、やっぱり!
あの辛さは、若者の感覚だと思ってました
私も二十代ぐらいだったらちょうどいいなあ〜と感じてたに違いありません
昨日にょにマツコデラックスにょれるにゃんちゃらにょ夜更かちて番組があって
天才お笑い紳士トキノ伯爵が以前にペヤング焼きちょばにょ激辛にちゅいてやってまちたん
群馬県が本社れぇペヤング激辛にょ開発者わまだ20代前半にょ若者が開発者みたいれちゅニャリンよん
何故か相撲ブーム
そうです
物語もいよいよ 9回裏の千秋楽です
果たして、ベネディクト菓子店とジャパネットたかたの業務提携はあるのか 乞うご期待
ああ、もう ほとんど正解です
なんと云いますか…
最初からずっと一定の緩やかなテンポで進んで来たので、最後の展開の仕方がけっこう難しかったんですけど…
お気に召して頂けたみたいで本当に良かったです
ベネディクト菓子店が貸し店舗になるか
それとも世界中に展開されるとか
こんばんは(^-^*)/
キラキラした落とし物は、それぞれの心の中にある宝物のような記憶…つまり思い出かと思っていたんです
それがアラン氏にしか見えず、しかも身体の中に入ってしまった!
なんてワクワクする展開なのでしょうか