「」の中身はすり抜けてしまって埋まらない
音だけで完結出来たら良かった、大いなる母の掌から零れ落ち偉大なる父を認識できないのであれば
それくらいゆるされる?
許してもらったことなど一度もないので、どうかサーチにヒットしてほしい
有名なお兄さんでもポエティックと笑われている、人生を切り売りして生きていくことしか出来ない彼は睫毛の先まで芸術なのに
毎日一瞬で終わって、夜だけは自分と見詰め合えていた頃が懐かしい
どうかあなたは、あなたの律動で再生させた命にまで、責任を持つことなどないように
触れない距離は直ぐ宗教になってしまうね
あなたは誰でもないまま、終わるまでを産み落としていけるように
透けてしまった「」の中身になど、気付かないままでいてほしい