いとおしい音楽すらも疾うにおおきなきず
理解に不快を感じるウマレツキ
聴いて感じて、ブリキのオモチャを引き千切るように潰れながら何年いきた
迫害、あと数日でわたしはもう誰にも傷つけられずに時計を割れる
その残骸だけでまばたきをする
あなたはやっぱり要らなかった
望外、もう傷つける場所がなくなったからあとは白く痛むだけの日
あなたを消すのはとても簡単だった
利害条件、空も海も写真も空気も嫌いなウマレツキ
箱庭にひとりでいるのは拒絶しているから
鏡のなかで鏡を覗くガラスの立方体
「失って悲しんで泣いている」と思うなら自惚れ
解放
邂逅
わたしはあなたを望むことのないまま睡りあなた以外をいつくしむ
きよらか
完璧を模せそうな程のきよらか
ずっと傷つけるばかりのあなたをあいする道理は?
あなたが誰かをわたしは知らないけれど