億劫だ
つううゆ
返事が滞っている
思い付かない 適当なものが
取り繕いたくて
しがみつこうとして
安定させたくて
定着させたくて
まだ同じ映画を何度も観続けている
主題歌を何百回も聴き続けている
作った記憶のないぬいぐるみと一緒に
残像と残骸と妄想に包まって
気が振れる程欲しかった現実と未来を迎えたふたりとせかいを何度も繰り返して
手にすることができなかった自分と重ね合わせて違いを確認して あんしんして
もうここから戻れないんだと実感した気がした
より理解した気がした
惰性に区切りをつける時はもうすぐそこなのかもしれない
散々生きようとしてきたけれど
欲しかったものとはあまり縁がないみたいだ
だけどわたしがみたゆめは
とてもとてもうつくしくて
きっとそれは救いだったろうから
もうそれだけで充分なんだろう
覚えているうちに準備をしないと
飲まれてからじゃ間に合わないんだ
もう置いてきぼりにされることにほんとうにつかれた
わたしはさァ そういう話がだいすきなんだずウっとね
どっちも欠けちゃいけないって
そういうの
ふたつ揃ってなくちャって
そういう れんあいとか気持ち悪いのじゃないやつの話がさァ
だからわたしの書く話はそういうのばっかで
だからわたしはひとりで居たくて
ああ今日はあついなア
だから、それはもう誰と居テも居ないってことだから
無闇に触られるのはやっぱりきらいだってこと
あああつイなあ今日は
信ジてないよ
ね 笑うんならさぁ
おマえの持ってるそれ全部くれ
交換しよウソうしよう
したらわかるよ
わかるんだろ
出せよそレ持ってるもん全部
ね 笑うんだろ
かわろうぜ
待ち人は来ないんだぜ
あつい
もう存在の外側で眠るよ
だって代わりなんて居ないからどれも同じでそんなに興味持てない
そういう意味でしょ 疑似、疑似
ことばはじゆう
解った顔されてループ
実は催眠術にかからないタイプ
アア、かわいそうに
ね 人間は墓標にならないよ
だってうそつきは嫌いだもん
なんでってそんなの
信じてないし愛されなかったから
そうセオリー通りにみんな、野垂れ死ぬ
ああアつイあつい今ョウはあついよねェ
視界が可笑しいよせんせい
記憶がきえてまた隔離絶叫
もう若くないから頑張れないのかねえ
みずのなかはうつくしくてつめたくてやさしくてひどくてだからねもうみんなころしたくないよ
でもまだ若いからがんばるためにころさないとねえ ねえいけないんだったなあ
だから
どこにもいない
だってもうどこにもいないんだ
えいえんにうしなうことについてのうた
もういない
さがしもしなかった
できなかったから
だから意味と理由は離れられなくなったんだ、もうどちらもさびしくないように
要らないものと要らないものをなくてもいい部品になって繋いでくの
無価値という価値
あのいたみどめなんてもうきかなくなったよって
ひとりごとになった
ふらふらしてへらへらしていたちまみれのわたしは
あのこがかみさまにみえるふくさようでいきをしていた
穴だらけの耳元であのこは言うんだ、
あの完璧なフォルムの存在と楽譜みたいに正確なこえでわたしに言うんだ、もう思い出せないことばを耳元で
なんねんもまえのなつがきてしまうなつがきてしまうなつがきてしまうなつがきてしまうなつがきてしまうなつがきてしまうなつがきてしまうなつがきてしまうなつがきてしまうなつがきてしまうなつがきてしまうまた
かおもなまえも置いてきた
なんねんもまえの
あのこの残像
きいろく濁ったあおのなかでめをあけている気泡が死んで犬はまた忘れた
さぁお嬢さん、お手を
晴れた日にはキャンディーがたくさん詰まったバスケットを持って屋上から墜ちよう、ふたりで
雨の日にはサイダーゼリーにチェリーとストロベリーをたくさん浮かべた浴槽で停めよう、ふたりで
そのどちらでもない日は、
生クリームののったプリンにチョコレート細工の蝶を添えて
フィルムに埋もれて記号で遊んで
黒いシーツでお化けごっこ
そこら中をエナメルで飾って煙草に火をつけて、
それから、それから
気取る暇もなかったよ
無理矢理に神格化したそれ等に対して神経質に興じて居れば、厭でも乖離してゆく、道理で
覆る事が無ければ続くだろう
不可分 調和
全て創作、とでも言い切るように
笑う
特定、しますか
選択肢は両極端
常套句 常套手段
無理矢理に記号化したところで更に幾らでも化ける、否が応でも
気休め
表題を掲げる無意味さ
不得要領で設けても
笑う事
還元は何れも無さそうだ
笑えと、
全てが真理だと
人間が言う事
それでも追い縋れと言いますか
鞭を振るうか
甘やかに煮詰めるか
どちらに転ぶ、傾く、成る
上澄みだけを吸うのは鬼だろう
用意しろと
何処にも向けられないまま脅迫をする
緩やかな不文律
無い物強請り
駄目か
尋ねる、
出来ない
あなたはまだいますか