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代筆/会話




「馬鹿ガキ」
うん
「殺してやろうか」
うん
「はっ、んな甘ぇ事許すと思うか?」
ううん
「オレは止めた、オマエは振り払った」
そうだね
「これが結果だ」
うん
「おい」
なあに
「オマエ、何人目のオマエだ」
わすれたよ でも多分、数え切れない程繰り返した、わたし、のコピー
「オマエは誰だ」
人殺しの真理絵
「解ってんじゃねぇか」
そこまで馬鹿じゃないよ 馬鹿だけど
「はっ、笑えるな」
そう?そうだね
「茶番だ、気色悪ぃ」
きょうはよく喋るね
「オレはオマエが大嫌いだ」
うん ありがとう
「殺意しか無ぇ」
ありがとう
「あー、死ね オレはオマエに、本気で死んで欲しい」
うん
「人殺しの馬鹿なメス」
御名答
「オレはオマエが大嫌いだ」
ありがとう
わたしも、ルカの殺意以上にわたしが大嫌いで仕様がないよ

n0cE0g




牢獄の前に立っている
足元 カアラの血液、だった酸化した滲み

赤い雨が降り注いでいる
こども達には見せられない


屍骸亡骸遺体
それがこの足の、下全て
いつかリリィが植えた白百合は
咲かないまま
ひとりきり



猫屋のにおいがする
腹を空かせたんだね
勢いに任せて丸飲みする?


冗談だよ、ルカ
ごめんなさい
まだ死なないよ 望まれ続けて望み続けているけれど


痛みをまるで感じない
カナリア?


ああ、時間を逃がしてしまったから時計が増えてる


ぼんやりとしていたら、クスリの脱け殻が山程散らばっていた
飲んだのだろうか



わたしがだれだかしっていますか?

::.s




ルカ ごめんね
ルカの言うとおり、わたしは馬鹿ガキの3歳のまりえちゃん、だよ
20年経ってもね、わたしは殆ど成長していないね
身体は無駄に成長しているのに



引き吊るから喀血
サイケデリックないろのゆめ
のた打つ頭痛に
如何にもわたしは哀れでございます、と言わんばかりの機械文字


ルカ ハルに咎められてもわたしを叱って

わたしが二度と、いのちを壊さないように

ya




おい、馬鹿ガキ オレはハルやらチビ共みてぇに甘やかしたりしねぇよ
オマエが何してぇのか知らねぇが、「お花畑」も「楽園」も「遊園地」も「箱庭」も「花園」も現実には無ぇんだよ
夢みるくらいなら許されるだろうよ
でもなぁ、んなもん何処にも存在しねぇんだよ オマエが幾ら願おうが祈ろうが
探したって無かったんだろ
その度倒れたんだろ
いい加減にしやがれ
オマエの身体は何の為にある?
オマエの精神は何の為にある?


気付けよ馬鹿ガキ
だからオマエはいつまで経っても「3歳のまりえちゃん」なんだよ

p/d0




ハルとルカが間抜けな顔をするから、思わず笑ってしまった
「笑い事ではないだろう、何を考えているんだ」ハル
「…オマエさぁ、なんかもっと別にあるんじゃねーのか?」ルカ


「ないよ、何も もうこれしかないの」わたし



だいじなものは、いくら腕が、手が、指が欠けずにあっても 同時には手に入らない
「こんな方法しかないんだよ わたし、馬鹿だからさ」
「言い訳すんなよガキ。泣くくれーなら違うやり方、考えろ」ルカは幾つか年上みたいで、おまけに飲み込みも早い 頭だって、少なくともわたしよりは良い



「この手を離して縛り付けなければ、蝶々は高らかに歌い舞うよ
まもらないと、いけないんだよ」




そうして実現した今
鏡の中には知らない人が一瞬映った

泣き腫らした目蓋が溶けそうでわたしは
わらった
精一杯
笑顔を
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