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どうしようもなく身体が冷えてゆくのに汗をかいて、寒いのにあつくて、目の前が鮮やかで眩しくて止まって、あれはこれは喪失した時のもので

長い廊下の先が、うつくしくてかなしい
蝋燭が、硝子に反射して溶けて
ほどけるいのりに 叫んでくずおれていっそう

きれいだったなあ
きれい
きれいだなあ
生きている人だ

うつくしいんだなあ

nnmt


メリークリスマス


ああそうか、1週間くらいは、着ぐるみは薄くていいのだった
クレジットカード 持ってるのこわいなあ
着ぐるみ 全部脱げる人はすごいね
「いつもいい匂いがしますよね」
袖丈の長い衣類が好きだから、家では今でもサイズの合わないパジャマを着ている
隠して埋めて 浚って潰して盛って 落として
まるまって ねむる

「可愛いピンクが一番似合いますね」
ぞうさんのぬいぐるみは結局買わなかった
クリスマスイブパーティー
エプロンも
「一人で帰れる?」
御伽噺みたいなむらさきいろの羽根が燃えている
「イルミネーションは見た?」
なにもきいていないのかもしれない
「孤独感が拭えないんだ。傷に寒さは厳しいよ」

ぬかるんだ、
微睡みよりも目隠しを纏わせてくれるのであろう、
あまやかなことばを噛み砕いて飲み込む
きみはわたしにさわれない
わたしはきみにさわったりしない
「与えてほしい」とお願いをしてもらっても
だからもうね、たべてしまったの
なにもきいていないのかもしれない
2年間も悩んで買ったバニラアップルの香水は40分後くらいからミルクチョコレートみたいになって、こないだ10年振りに食べたいちごのショートケーキを思い出した

必要なもの もう手放してしまっている
のかもしれない わたしのものではない
すてたとはいえない おなじでしょう

あのうつくしいお兄さんも明後日のテレビに出るんだね
レントゲンみたいに綺麗だから、光にあたったらどこもかしこも透けてしまうんじゃないのかしら
プレパラートみたいなお行儀のいいつま先
「小さい口だね、それ食べられる?」
角砂糖みたいな頚椎と夜みたいなまっくろ
ああいいなあ、あれくらい身体も手も口も大きかったなら、わたしももしかしたらもう少し、昔も今もこの先も、上手に平らげて、

そういえば今年も、ゴダールのマリアを観そびれたんだった


ami

最後の12月が6年も前で、なんだかたのしくなってしまった
アクセス解析なんて初めて見た
ここで出会った人は多分一人も知らないけれど、きっとわたしよりもわたしに詳しいのだろうなあ
不思議でわらっている、歳をとった実感は覚束無いけれど



不協和音が脳の隙間で踊っている
密集した立方体、歓喜の歌を投影している
最近一番うれしかったのは、だいすきな童謡が絵本になっていたのを知れたこと
身体が痛んでいるんだろうな
痛覚が薄いからあまりよく感じないけれど
クリスマスプレゼントにしよう
ぞうさんのぬいぐるみと
あと、かわいいエプロン
毎日寒くて安心する
つめたければ、誰にも怒られたりしない
冬が一番やさしい





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生きたい人をすきになれてほんとうによかった
見送る側だという感覚は、そう悪い事ばかりでもないよ
わたしはわたしの人生を良くする能力を持って産まれなかったみたいだけれど
代わりにあなたがよく見える
おわることがいとおしい
遠くてよかった

さびしさも、かなしみも、伝える術がないことに安心しているいまこの瞬間に
わたしもおわりにいきたいのに




kktkni


帰宅を促されて、手指が結露する程冷えていることに気付く
身を案じさせてしまうのに、させてしまうから、二の句がつげない、自動的な大丈夫、なんだっけ、作業中なので

なんてことはない よくあったこと なくていいこと しらないこと
触られてはいない 触ってもいない 呼吸も遠かった 影だって離れていた
おもいださなくていいこと
なかったことにするべきこと
溢れてくる
隙間だらけの発育

「守られたことがないんだね」に返答するには、語彙も記憶も余りに足りない
開きたくない傷、不必要な黒い手、みどりいろの爪先、痣にまみれた映像が止まらない
忘れられていないことには気付いている
忘れられないということも、瞬きの限り繰り返すことも認めている
認めている、理解している、目覚める体温は死ぬまで自分一人分だけ

「その嫌悪は君を歪めてしまっている」

ごめんなさいね、お兄さん わたしは風俗に興味が無いの



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