激しいその沈黙は
もう今後が無いことを明確にしてあるのだと
憶測ではなく確信した
なるべく元気で居てくれていたら きっとそれで充分で
とてもこれ以上を空想などしてはいけない
すばらしいあのこ
すばらしい賢明な判断
すばらしいあのこ
健全で澱みのないあいらしさからの拒絶
絵はまだ 描いてる?
さよならバイバイ
しあわせに。
胸部の線は壊れた境界線
左肩の円は掠れた起死回生?
目の前で弾けたきみの あかとしろの腕
なまえなら、ちゃんと忘れた
原形のないみぎめと
見開いて零れそうに溺れたひだりめ
「」
うん
唇は笑っていたっけ
十年前か
だいじょうぶ
(兎に角)しあわせになりたいとか
(何が何でも)あいされたいとか
人体の設計を悉く超越したあの暑くて暑くて仕方のなかった夏のきみに誓って
今も今までもこの先も
決してそれ等を望まない
きみが望んだとおり
『えー、詰まり最後に■■さんを目撃したのは、』
「はい あおに墜ちていきました」
『?君……大丈夫かい?やっぱりこんなすぐには話せな』「違う」
『え?』
「私は、君、ではありません」
『あ、ああ失礼、えー、』
「「■■■、ちゃんと約束守ってよ、忘れてよね!」」
『は?』
「さいごに聞いた言葉です。」
あかい胸界線
愚かさを自嘲いながら
ヒキツルみぎてに
応答しない脳に
無理矢理のキスをする
コト
今日この日たった現在に
殺し合うお弔いを始めたわたしを
ゆるすなよ
コト
おいで
さあ
はじめるよ
おまえは
なきむしのままで、どうかわたしを見逃すな
おいで、コト
あいしているよ
わたしのかわいいコト
さあ こっちだ
どうしようもなくかわいそうでかわいそうないとおしいさびしがりのコト
わたしがそこから出してやるよ
さぁ さあ
こちらに
殺しにおいで