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tqkoy.s




中途半端な怪我 体質 自分
「…これは、いつ頃から痛んでいましたか?」
「覚えていません、当たり前だったので」

鉛筆を正しく持てないから?
骨格から普通じゃないから?
筋は?筋肉痛じゃなくて?中身は?


「治りますか?」
苛ついた口調で母親が聞いた
「お嬢さんの――――――――――」


病院が大嫌いな母親は、玄関にわたしを押し込んで髪を引っ掴んだ

「あんたはどこまでママを困らせたら満足するのよ、パパに怒られるのはママなのよ?あんたを産んでやったのはママなのよ?なんであたしばっかりこんな目にあわなきゃならないの?そうよこれは夢よ、夢だわ、目が覚めたらあたしはお姫様で王子様が迎えにきてくれるのよ ねぇ、あんたはそんなにママとパパが」



何年前だっけ、ハル




いつまで?いつまで描ける?



描けないなら要らない
こんな首も肩も腕も手首も手も要らない
要らない
要らない
要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない



日記だけは とりあえずですが、更新してゆこうとおもいます
優柔不断で、ごめんなさい

tde//fF



家にあったのは、キーボードだった
毎週金曜日の17時 お習字か塾の前か後に通っていた
母親の友人のピアノ教室


グランドピアノ、ミロのビーナスのレプリカ、赤い絨毯、ヨーロピアンな高そうなソファー


イスズはショパンのエチュード♯4嬰ハ短調,Op.10/4や、難しい曲が得意だった
楽譜を読むだけで、指すら動かさないで、ただ楽譜を読むだけで弾けた
イスズは天才だと、先生は褒め称え音大に行くべきだと言った


けれどそれはイスズであって
わたしは、わたしにはそんな才能など無かった

イスズじゃなくわたしの時、先生はいつも怒鳴り散らした 何度も 何度も

「―――ちゃん、どうしたの!コンクールまで時間がないのよ!?どうして弾かないの!弾きなさい、練習もしてきてるんでしょう!さあ、いつもみたいに弾きなさい!弾きなさい!!」
鍵盤の蓋の淵を掴み、先生は怒りの余り震えていた
血走った、二つの眼球


「…先生、ごめんなさい 弾けません」


両頬を何度かひっぱたかれたと気付いたのは、赤い絨毯に倒れ込んで、ミロのビーナスと目が合った時だった


「…やる気が無いなら辞めなさい……今日のレッスンは終わりよ」


小学一年生から六年生まで、何とか通った でもコンクールや発表会の記憶は全く無かった


最後のレッスンを終えた夜
ファ♯にチョコレートアイスクリームを垂れ流した
おかげでファ♯だけ壊れ わたしは楽譜が読めなくなった
わたしは、先生が弾くお手本の指の動きと耳で覚えるタイプだったけれど、それでも楽譜は読めた
けれどもう、読めなくなった
何故かヘ音記号が恐ろしくてキーボードに近付くこともできなかった

イスズは、何も言わなかった





イスズ
ごめんね
ごめんね
ごめんね

わたしの左手首は、手術しても治らない
ドからドまでなんて、とても動かないし開かない


「新しいキーボードを買ってやるから昔のように弾け」
父親はニヤつきながら、言った

「ありがとうございます でもわたしは、そう言ってもらえるだけで充分です」



イスズ イスズ


ごめんなさい

/fF



ひさしぶり 姉さん
姉さんは、おれが居た時と変わってないみたいだね
おれは、姉さんのピアノ好きだったよ
ただ、好きだったよ
おれは難しい曲も弾けたけど
姉さんはせんせいが怖かったから、せんせいの前じゃ全然弾けなかった
あんなにいっぱい練習して、指が動かなくなるまでヘッドフォンしてがんばってたの、おれ、知ってるよ 忘れてないよ
6年間、習い事ばっかりでほとんど友達いなかったのも
絵を描くのと同じくらいピアノもクラシックも好きだったの、覚えてるよ


「ただ 好きだから」が こんなに難しいなんて
たしかに、かなしいや
「イスズはきれいだね だから、音がこんなにもきれいなんだ 僕にはとても、できないよ」

おれ、忘れてないよ


イスズより。

e0EWZJ/V@J


うつくしい日だった
いとおしい日だった
ことばを超えた許しをくれた

ぼくはあなたで
きみはわたしで
あなたはきみで
わたしはぼくで


ねえ、きいてるかな

ここはいま、花園に一番近い階段だよ

ejDg


誰にも不要ならば罪人だ



わたしはきっとにんげんですらない
不要な罪人が
死で償うなど 甘すぎる


少し前に火消しにされた左手中指甲
せんせい
わたしの生はやっぱりゴミ以下でしたよ



同情をされたいのならもっと巧くヤッているさ
嫌悪の象徴
目蓋を縫い付けて
もう何も視ずに済むように
四肢を切り落とせ


きみの悪夢 食べたげるよ
逃げるように 食べたげる



その内、HPと日記をおしまいにしようとおもいます
今までありがとうございました
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