排水溝で数字が鳴いている
忙しない器官
共鳴ではないから酸素は亀裂を瞬きに変える
わからない
言い争う事の意味が
なにひとつ 奪い合うものもなく
そうして得るものはどこにもやれずに溜まるばかりの恐ろしい痛みや
時間の果て迄執拗に癒着するかなしみや
そんな類いのものばかりなのに
平穏を望み願う代償だとするなら
逃げるようにしにたい
偽善者でもなんでもいい
ただもう もうほんとうに厭なんだ
なにかを悪くいうことも
それと同時に、そのなにかに対して与えた罵倒とは比較にならない程の罵倒を自分に刻み込むことも
絶えない罪悪感と止め処ない自己嫌悪に操作されることも
もう直に耐えられないところ迄絡み付いている
くるしい
こんな汚れ尽くした両の目でも
くるしい
みたくない
ききたくない
いきたくない
しりたくない
これ以上墜ちられない
墜ちられる程澄んだところなどない
綺麗でも純粋でもない癖に
こんなことを宣って
一体何処まで醜態を曝せば足りるのだろうか
殺したい
わたしはわたしをどうしても 殺したい
しんじていたのかもしれない
しんじたいとおもっていたのかもしれない
しんじられる気がしたのかもしれない
わたしはまた あのひとに拾われなかった
いまは何度目のだいきらいな春
あなたが、先にいったのだろうか
それとも
肺に撓垂れる蔦の残滓
錆びたままの酸素は心臓に溜まり続ける
循環を無視した舌の音
解れた指先は繋いでなどいなかった
影が錯覚したさくらの殻
埋もれて死んでいたのはわたしでも記憶でも時間でもない
苦しく苦いまじない
夢より嘘より安いそれを
いつかしんじてみたかった
わすれもの それだけの話
せかいはきょうもむずかしく紡がれて
わたくしはまた季節をころしつづけております
じかんは雪を纏い睡ってゆきます
せんせい
わたくしは非情な叙情に喰われにゆきます
せんせい 明らかな様に壊され続ける事象からの離脱をするだけの心音すら
わたくしは使い果たしちまったのでしょう
「」
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「.K:0JaG/BW/GF」
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土台無理な待ち合わせ