daydream/peel-off(smash)

今頃になって、検査をして、あなたの疑うようにわたしが発達障害だったとしても
そうでなかったとしても

だめだなあ、言葉が消えてゆくばっかりで

また最初から、やり直さなきゃいけないのかなあ

親愛なる恩師の体調が、いよいよ誤魔化すのが難しい様子で
泣いてばかりいるのに言葉だけ溜まってゆく
自分を憐れんで苦しんでいる
どうか楽に終わってほしいと震えるだけ
繰り返し 何度も 返信に5倍の時間
まばたきの数だけ切り取れない 迫る記憶が冷めていく

わたしのいたみからは、苦い檸檬の匂いはしなかった

願望
願望の軋む音
祈りにはなれない
もっとなまみの

滲む
あたためあえる体温を持っているのに、それをしない
いつかの心音が遠のいて滲む色
ゆうやけ
羨望を保てない
維持出来ない
妬めない
のはまだ、まだ
傷つかなきゃいけないからだろうか
まだ？要るの？
いらないのもう 結構
居ない 欲しくない 居なくなって
命しか賭けられないね、ずっとずっとそう
滲む雨の衣擦れ

だれかのしあわせばかりのぞんだ塔は恐ろしい血液で焼け爛れて迷子のまま
そらが落ちて割れた、澄んだ森はくだらない話ごと桃色に食べられてしまった
片方の瞳だけ水面に透ける汚水を飲んでいたのに
生き残ってしまった

残骸の為のリバイバル上映
命しかあげられない

願望しかないようなものだから、そうしようと思う

「」の中身はすり抜けてしまって埋まらない
音だけで完結出来たら良かった、大いなる母の掌から零れ落ち偉大なる父を認識できないのであれば
それくらいゆるされる？
許してもらったことなど一度もないので、どうかサーチにヒットしてほしい
有名なお兄さんでもポエティックと笑われている、人生を切り売りして生きていくことしか出来ない彼は睫毛の先まで芸術なのに
毎日一瞬で終わって、夜だけは自分と見詰め合えていた頃が懐かしい
どうかあなたは、あなたの律動で再生させた命にまで、責任を持つことなどないように
触れない距離は直ぐ宗教になってしまうね
あなたは誰でもないまま、終わるまでを産み落としていけるように
透けてしまった「」の中身になど、気付かないままでいてほしい