ないている
「もう描きたくない」と
わたしのなかのわたしが
何年もずっと なきつづけている
絵をみてほしいと初めておもったひとはもういない
鋭利に淀んだ間違った愛情で壊したから つまりあの瞬間からそのひとは存在していない わたしは死んだ
数年前
「■■■という人はもう存在しません」
「本当に ごめんなさい」
「俺のことは忘れてください」
「ごめんなさい さようなら」
想起 頭痛 異端 吐血
描きたくない
中途半端な性別
まだ向き合うの?死にたがりの死に損ないの分際で
描きたくない
それは生きたくないということ
死にたくない
それは生きていてはいけないということ
あのひとだけに夢をみていた
あのひとだけを 待っていた
わたしのなかのわたしが 今また弾けて飛び散った
無駄に勇気を出した結果は着信拒否だった
わたしの鬱は元気だな、絞めるものも刺すものも揃ってる
元気いっぱい もう楽しい