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真っ赤に笑っているよ

もとから声は小さいほうだけど何だか声が出ない!
そしてうまくしゃべれない!

道端のつつじが真っ赤に咲いていて、べったり付いた血を連想してしまって少しだけ怖かった。



今日ほんやさんで買った
本の感想
だ!

高橋葉介・みもり『押し入れの少年』
いやこれは前から持ってた。
表紙がいいなぁと一目惚れして、中身も良さそうだなあと思って読んだら何だ大しておもしろくねーよ
って思ってたはずだったんですけど
この前読み返したらそんなにつまらないこともないな……に自分の中でのレベルが改善されてて、

あれっ二巻でてる……美少年……桜……(「櫻の樹の下には」が好きなので桜モチーフに弱い)……とついつい購入。
なんか……二巻は悪くなかったです……
ついでにまた一巻読み返したけどまぁいけるんちゃう……? くらいにはまたレベルが上がってたからちょっと次に期待……(個人の感想だよ!)
なんにせよみもりんの絵は魅力的だ。

いや、二巻面白かったですよ。
(今また読み返した)
十一〜十三話の流れの怖さとか、「雪夜の怪談」の終わり方とか。
あくまでほのぼのしてはいるけど、一寸先には不条理と不気味が息をひそめていて。

本筋に関係無いけど台詞におけるカタカナの使い方が好きです。要チェックね!


雑誌『ダ・ヴィンチ 2015年5月号』
NARUTOの特集めあてに買ったんですが、(それもすごくよかったんですが、)巻末のほうにある
北野武 × 荒木経惟 の対談を興味深く読みました。

〈荒木:まぁ、撮る側としては相手の生気を吸い取っちゃうぐらいの気持ちだからね。オブジェや偶像にしたんじゃ"死"だから、そのちょっと手前にしたい。動態を撮りたいんだな。向こうの生きる力、生きてるっていうのをパッと引っ張り出さないと。……〉

〈荒木:……あたしの場合は女もフィルムで撮るからね。正面から撮っても裏側まで写っちゃう。
 北野:フィルム、まだありますかね?
(略)……俺は一応大学は工学部なんで、ドット数が何万画素とかあんなの信用してないんですよ。フィルムの化学反応っていうのはさ、画素数で言えば、ほとんど分子原子のレベルだから、とんでもない多さなんです。それが光を感じて感光するわけで、デジタルがフィルムに勝てるわけがないんだよね。……〉

〈荒木:ここにこう、もたれる感じで。お、いいね。孤高の王様だね。ついにひとりぼっちになっちゃった。よし、もう一回行こう。……〉

それと、宇野常寛の連載「THE SHOW MUST GO ON」もインパクトがあった。この雑誌を毎月購読しているわけではないので連載自体に思い入れがあるわけではないけど、「もう〈出版社〉はいらない」という見出しをみてしまったら。

ナルトの特集はどんなスピンオフよりも説得力がありました。やっぱり中の人はそれなりにわかってるんや。

一冊の雑誌のなかにもこれだけ気になる言葉があるから、ついまた雑誌を買ってしまうんだと思う。



あと一冊あるよ!
アキヤマ香『長閑の庭』
これもたまたまですよ。雑誌でたまたま読んで、タイトルも作者も覚えていなかったけど店頭で見つけて「あっこれあれだ」って。
……買ったはよいが、これ二巻じゃないか!(十頁くらいまで気が付いてなかった)
まだ一巻読んでないのに!
※本はよく確認して買いましょう。

仕方無しに二巻から読んだけどやっぱり一巻が読みたくなりました。そらそーだ。
要は根暗な院生さんが教授に淡い気持ちを抱くお話なのです。
〈"嗜好"/そして"師弟愛"〉のくだりはぐらっときました。センセイを好きになるというのはたしかに一種の〈嗜好〉だと云えなくもない。
田中さんというイケメンがなんと三十路なのですが主人公さんは同世代でした。どうせだい……

これはおそらく報われる系主人公だなあとは思います。

〈……私は/人に囲まれるより本に囲まれる方が好きです/言葉に宿った魂達が/私が求める以外は口を閉ざし/私に期待せず押しつけず/ただ待ってくれる〉

この台詞はそれとなくわかるような気がする。本は私を裏切らず優しくもなく、ただそこにあるだけという立場が心地よい。
と特に人間と関わったあとは強く思う。





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