「乱」の旧字
「亂(らん)」の左上には
「
爪」が有り、下部には
「
又」が有ります
「
爪」と「
又」は「
手」の意味です
「
冂(けい)」の線の上下にあるのは「
糸」です
つまり、糸かせ(
冂)に掛けた
糸が乱れているので
上下の手(
爪)(
又)でほぐそうとする姿が
「
亂」の左側の字形で、
「
みだれる」の意味です
「
辞書」の
「辞(じ)」の旧字は
「辭(じ)」で
「亂」の左側と同型です
右側の「
辛」は、大きな「
針」で、乱れている糸を解きほぐすのが「
辭」(辞)です
古くは「
辭」(辞)は
裁判の言葉で、自分への疑いを解き明かすことでした、その言葉のことから
(
ことば)の意味になりました
「
辞任」「
辞退」等の
「
やめる」「
ことわる」の意味にも使います
「丁(ちょう)」は
打ち込んだ後の「
釘(くぎ)」の形です
ですから
丁を含む字には
「
楕円形で平らなもの」と言う意味が有ります
「
釘」は、楕円形で扁平な金属製のものと言う意味から、現代で言う金属製の
「
くぎ」の意味になりました
「訂(てい)」の
「
丁」も「
釘の頭」のことです
議論して定めることが
「
訂」です
釘の頭を叩いて、安定させることから、誤りを正すことになりました
酔っぱらった人を
「
酩酊(めいてい)した人」と言いますが、この「
酩酊」の
「酊(てい)」は
甚だしく酔った人は、しっかりと立てなくて、平らになったイメージです
「
町」は
「
田」に「
丁」を加えた文字で
これは、
田んぼの「
あぜみち」の意味で
「
田」と「
土地」の
「
区画」の意味です
日本では
「
町村」の意味で「
丁」を使います
「丁(ちょう)」は
打ち込んだ後の「
釘(くぎ)」の形です
ですから
丁を含む字には
「
楕円形で平らなもの」と言う意味が有ります
「
釘」は、楕円形で扁平な金属製のものと言う意味から、現代で言う金属製の
「
くぎ」の意味になりました
この「
丁」を含む字に
山の「頂上」の
「頂(ちょう)」の字が有ります
「
頂」の
「
頁(けつ)」は、頭に儀式用の帽子を着けて拝んでいる人の姿
それで身長の最上部を「
頂」と言い、頭頂部の平らな様を「
頂」と言うようになりました
ですから
「
山頂」とは、山のてっぺんの平らな部分です
「汀(みぎわ)」の
「
丁」も「
平ら」の意味です
「
汀」は、平らな形をした「渚」や「洲」のことで
「
みぎわ」「
なぎさ」のことです