「亡(ぼう)」は
「
亡(な)くなる」を意味する文字ですから
「
死亡」と言う言葉はそのまま理解出来ます
この
「
亡」を含む
「荒(こう)」の
「亡」は「
手足を折り曲げた死者の姿」です
その死者の姿に髪の毛が残っているのが「こう」と言う字で
この「こう」と「
くさかんむり」を加えた
「荒」は髪の毛が残って死体が
草むらにうち捨てられた姿です
そのように
死体が草の間に捨てられている状態を「
荒」と言い
それは食料の無い飢饉の状態で、
そこから
「
あれる」意味に成りました
そのような「
死体の骨」が捨てらている草野の事を
「荒野」と言うのです
学校の「
校」は交差する
「
交」に「
木」を加えた文字ですから
「
交差する木」である「
千木」のある建物の事です
そこから「
学校」の意味に成りました
これは
「
学舎」
(まなびや)の意味だけでなく
「比較」の
「較(かく)」と言う字と通じて
「
くらべる」「
はかる」の意味もあります
ですから
原稿や元の本などと比べ合わせ、誤りを正す事を
「
校正」と言います
その比較の
「較(かく)」にも「
交」がありますが、
これは「
車」の「
はこ」の両脇に差し出した横木の事で、車に乗った人がつかまりました
「
くらべる」の意味は
この横木が2つ突出してる事から生まれた意味です
「絞(こう)」は
「
糸」を交差して絞めることで、首を締めて殺す意味です
だから元の意味は人を絞殺する
「
くびる」ことですが
日本では更に「
しぼる」と読み、染め物の「
縛り染め」や知恵を
絞る等の言葉に使います
「
郊外」の
「郊(こう)」にも
「
交」が含まれます
この
「(コザトヘン)」は
「
まち」や「
むら」を意味する
「邑(ゆう)」の省略した形です
つまり「
郊」とは
「
邑」と「
邑」が
交わる所です
それは「
まちはずれ」で
「
郊外」の意味です
「
学校」の「
校」の右部分「
交」は交差して、交
(まじ)わる意味の文字です
でも、この
「
交」は木が交差するのでは無くて、
「足」を交差して立つ人を正面から見た形です
「
足」が交差してる姿ですが、足を組む事から
すべてのものが「
交錯(こうさく)」する意味に成りました
また
「交友」「交際」など人の交わりにも使います
今は
足を組むのは無作法な姿とされますが、古代では形の良い姿と思われ
「佼(こう)」と言う字があり
「
佼人」は美人の意味です