「屯(とん)」は
織物の縁の糸を結びとめた「
房飾り(ふさかざり)」の形ですが、この場合は寒い冬の間、閉じ込められていた草の「
根」を表しています
それが「
日光」な光を受けて、芽を出そうとする字が
「春(しゅん)」の元の字です
そこから「
はる」の意味になりました
「秋(しゅう)」と言う字の旧字は
「穐(しゅう)」の下に
「
‥‥(れっか)」(火)を加えた文字でした
「
禾(か)」は、「
稲」の事です
右の「
亀(き)」は
イナゴなどの
虫の事です
秋になるとイナゴが大発生して穀物を食べてしまうので、イナゴを「
‥‥」(火)で焼いて豊作を祈る儀式をしたのです
それが「
秋」の元々の文字でした
「
害虫」が発生する季節なので「
穐(秋)」が
「
あき」の意味になりました
冬に向かう「
秋」はさびしい季節です
その季節感を表したのが
「愁(しゅい)」で
「
うれい」の意味です
(鈍感)の「
鈍」や
(純粋)の「
純」に共通した字形は「
屯(とん)」と言う字形です
この
「屯(とん)」は
糸の末端を結んで房をとめた形で、「縁飾り
(ふちかざり)」の事です
また
織物の縁の糸を結び留めたふさ飾りですので、「
丸く固めたもの」の意味が有ります
そこから刀などの刃が丸くなり、切れ味が悪くなったのを
「鈍(どん)」と言い
それを「人」に移して
「愚鈍(ぐどん)」
(
愚かで鈍(にぶ)いこと)などの言葉にもなりました
「沌(とん)」は水が集まり、流れない状態です
「
混沌」は物事の成り行きがはっきりしない様子です